2008年 11月 08日
絵本作家 Allen Say |
みあが3年生になって、初めて教科書というものを持ち帰りました。
読み物、つまり英語の教科書でしょう。
そのいちばんはじめに閉じられていたのは、”Grandfather’s journey”
”おじいさんの旅”

おじいさんは若いときに日本からサンフランシスコに移り住み、歳をとるにつれて日本が恋しくてたまらない。
歌をさえずる鳥をたくさん飼って、その声を聞いても、日本が恋しくてたまらない。
故郷の山や川がなつかしい。
それで帰国するのだけど、そうすると今度はサンフランシスコが恋しくて恋しくて。
だけどひとは老いていく。
そう何度も海を渡って引越しできないもの。
孫の”僕”が海を渡るとき、やっとおじいさんの旅がわかったような気がしたー。

みなに同じに与えられる3年生の英語の教科書で、その話が巻頭にあっただけのことですが、わたしにとってはまるで、自分のために、みあのために、特別に与えられた読み物のようで、なんといううれしい学期のはじまりだろうかと感動しました。
Allen Sayという、日系アメリカ人の絵本作家の作品です。

Sayさんは1937年横浜生まれ。
16歳で渡米し、こちらで多くの著書を出版されています。
お話も美しいですが、絵もまたすばらしい。
描く日本人は、いかにも日本人なのです。
西欧人に見られたがっている日本人ではなくて、ありのままの日本人。
中国人のようでも韓国人のようでもあるかな、というのではない、正真正銘日本人。

第二次世界大戦後の日本人収容所に触れるお話もあります。
市松人形や、紙芝居のおじさんの話もあります。

みあとあきらにもSayさんの本、ぜんぶ読んでやりたい。
いつか孫たちにも読んでやりたいから、いまは図書館で借りるばかりですが、そのうち購入しようと思っています。

どの本にも、日本への郷愁の思いがこめられていて、渡米20年のわたしにも、胸がつまるように感じるのです。
祖国を離れて、いま住む土地にいることを安心しながらも、祖国への思慕はうすれるどころか、深まるばかり。

祖国をあとにしたときにひきずってきた糸が切れないように、Say氏は日本への思いを綴る本を描き続けておられるのでしょうか。

わたしがブログをしているのも、そんな思いがあります。
こうしていれば、日本とつながっていられる、という安らぎがあります。
日本は、日本という国であり、また世界中にいる日本人でもあり。

Sayさんの本を読むと、日本人であることの誇りを認識しながら、Sayさんというひとの存在の価値に、わたしも少しでも近づきたいと願っています。

読み物、つまり英語の教科書でしょう。
そのいちばんはじめに閉じられていたのは、”Grandfather’s journey”
”おじいさんの旅”

おじいさんは若いときに日本からサンフランシスコに移り住み、歳をとるにつれて日本が恋しくてたまらない。
歌をさえずる鳥をたくさん飼って、その声を聞いても、日本が恋しくてたまらない。
故郷の山や川がなつかしい。
それで帰国するのだけど、そうすると今度はサンフランシスコが恋しくて恋しくて。
だけどひとは老いていく。
そう何度も海を渡って引越しできないもの。
孫の”僕”が海を渡るとき、やっとおじいさんの旅がわかったような気がしたー。

みなに同じに与えられる3年生の英語の教科書で、その話が巻頭にあっただけのことですが、わたしにとってはまるで、自分のために、みあのために、特別に与えられた読み物のようで、なんといううれしい学期のはじまりだろうかと感動しました。
Allen Sayという、日系アメリカ人の絵本作家の作品です。

Sayさんは1937年横浜生まれ。
16歳で渡米し、こちらで多くの著書を出版されています。
お話も美しいですが、絵もまたすばらしい。
描く日本人は、いかにも日本人なのです。
西欧人に見られたがっている日本人ではなくて、ありのままの日本人。
中国人のようでも韓国人のようでもあるかな、というのではない、正真正銘日本人。

第二次世界大戦後の日本人収容所に触れるお話もあります。
市松人形や、紙芝居のおじさんの話もあります。

みあとあきらにもSayさんの本、ぜんぶ読んでやりたい。
いつか孫たちにも読んでやりたいから、いまは図書館で借りるばかりですが、そのうち購入しようと思っています。

どの本にも、日本への郷愁の思いがこめられていて、渡米20年のわたしにも、胸がつまるように感じるのです。
祖国を離れて、いま住む土地にいることを安心しながらも、祖国への思慕はうすれるどころか、深まるばかり。

祖国をあとにしたときにひきずってきた糸が切れないように、Say氏は日本への思いを綴る本を描き続けておられるのでしょうか。

わたしがブログをしているのも、そんな思いがあります。
こうしていれば、日本とつながっていられる、という安らぎがあります。
日本は、日本という国であり、また世界中にいる日本人でもあり。

Sayさんの本を読むと、日本人であることの誇りを認識しながら、Sayさんというひとの存在の価値に、わたしも少しでも近づきたいと願っています。

by ymomen
| 2008-11-08 03:19
| 特別な本
|
Trackback
|
Comments(14)
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
この絵本作家さんは、知りませんでした。
でも、ほんと、おっしゃる通り、お写真で拝見すると、
まさに、日本人!な顔立ち、様子の絵なのですねー
瓦屋根に上っている少年たちなんて、これはもう、
日本人でしかありえません。
↓これも、はじめて見ました。
チョコレート菓子のようで、美味しそう。
自然素材の芳香剤って、いいですねえ^^
でも、ほんと、おっしゃる通り、お写真で拝見すると、
まさに、日本人!な顔立ち、様子の絵なのですねー
瓦屋根に上っている少年たちなんて、これはもう、
日本人でしかありえません。
↓これも、はじめて見ました。
チョコレート菓子のようで、美味しそう。
自然素材の芳香剤って、いいですねえ^^
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日本にずっと住んでいると日本を思わない。改めて日本を思うのはやはり日本を離れて暮らす人でしょうね。
わかるようだけど、故郷も実家もない私にはぼんやりとしか感じられずに残念です。
わかるようだけど、故郷も実家もない私にはぼんやりとしか感じられずに残念です。
外国で暮らす女性はわたしにはとても意思がしっかりしていてアイデンテイティをしっかり持っていて強く個性的にみえます。
そしてより日本人として自分の国のことしっかりかんがえていて、より日本人的?・・・
私も生まれたところとは、違うところで生活しているとフトふるさとがとてもなつかしくかんじたり・・海をこえてではジーンとくるものもあることでしょうね。
このsayさんは知りませんでしたし、こちらで見つかるかどうかわからないけどとても読んでみたい本ですね。このような本を教科書にすぐ使うところはさすが、いろいろな国からあつまってきている合衆国ですね。
おばあさんの顔がうつくしいですね。
そしてより日本人として自分の国のことしっかりかんがえていて、より日本人的?・・・
私も生まれたところとは、違うところで生活しているとフトふるさとがとてもなつかしくかんじたり・・海をこえてではジーンとくるものもあることでしょうね。
このsayさんは知りませんでしたし、こちらで見つかるかどうかわからないけどとても読んでみたい本ですね。このような本を教科書にすぐ使うところはさすが、いろいろな国からあつまってきている合衆国ですね。
おばあさんの顔がうつくしいですね。
初めて知りました。
とても素晴らしい絵本ですね。
私ももめんさんやこの絵本のおじいさんと同じだなあ・・・と思います。
離れたら懐かしくて仕方ないのに、きっと今日本に戻って住んだとしても、イギリスに帰りたくて仕方なくなるでしょう。
先日洗礼式に来てくれたこちらの大学での恩師から「今はもうここがHomeなんだから」と言われました。
何だか頭をがーん、と殴られたような感じがしましたよ。
日本人であること、日本の文化を大切に思うのは当然だけれど、もう自分が帰る場所はここ、なんだなあ・・・とそれを聞いて思いました。きっと絵本のおじいさんも同じだったんでしょう。
こちらでも買える物ならぜひ買って子供たちに読ませたいと思います。
さっそく調べてみなくちゃ!いい絵本を紹介してくださってありがとうございました^^
とても素晴らしい絵本ですね。
私ももめんさんやこの絵本のおじいさんと同じだなあ・・・と思います。
離れたら懐かしくて仕方ないのに、きっと今日本に戻って住んだとしても、イギリスに帰りたくて仕方なくなるでしょう。
先日洗礼式に来てくれたこちらの大学での恩師から「今はもうここがHomeなんだから」と言われました。
何だか頭をがーん、と殴られたような感じがしましたよ。
日本人であること、日本の文化を大切に思うのは当然だけれど、もう自分が帰る場所はここ、なんだなあ・・・とそれを聞いて思いました。きっと絵本のおじいさんも同じだったんでしょう。
こちらでも買える物ならぜひ買って子供たちに読ませたいと思います。
さっそく調べてみなくちゃ!いい絵本を紹介してくださってありがとうございました^^
鍵さん、
せつない郷愁の思い。
かけがえのないもの。
ひとが生きる年月は、短いけれど、その人生にきざまれるそれぞれの歴史の大きな部分。
それがまたそのひとなりを形成するのですよね。
祖国が平和で、いつでも帰っていけるということは、ありがたいこと。
国を追われてよそへ行かざるをえないひともいるのですもの。
祖国を捨てなければならないひともいるのですもの。
せつない郷愁の思い。
かけがえのないもの。
ひとが生きる年月は、短いけれど、その人生にきざまれるそれぞれの歴史の大きな部分。
それがまたそのひとなりを形成するのですよね。
祖国が平和で、いつでも帰っていけるということは、ありがたいこと。
国を追われてよそへ行かざるをえないひともいるのですもの。
祖国を捨てなければならないひともいるのですもの。
Mi-mianさん、
あるひとが、ここにひと昔に移ってきたひとたちは、ひと昔前の顔をしている、いまの日本人の顔とは違う、と言いました。
”現代の日本人”が言ったこと。
おもしろいですね。
わたしが渡米したのは20年前。
わたしもいまの日本人の顔をしていないのかもしれません 笑。
芳香剤ね、
かわいらしいでしょう?
あるひとが、ここにひと昔に移ってきたひとたちは、ひと昔前の顔をしている、いまの日本人の顔とは違う、と言いました。
”現代の日本人”が言ったこと。
おもしろいですね。
わたしが渡米したのは20年前。
わたしもいまの日本人の顔をしていないのかもしれません 笑。
芳香剤ね、
かわいらしいでしょう?
まなみさん、
そうかもしれないですね。
ふるさとを離れたわたしにとっては、ふるさとにいまも住む友人の存在が大きいです。
幼馴染たち。
彼女たちに会うのは、帰省するときの大きな大きな楽しみです。
わたしにとってゆるぎない故郷の一部。
まなみさんのおともだちも、まなみさんのこと、そんなふうに思っておられるのではないでしょうか。
そうかもしれないですね。
ふるさとを離れたわたしにとっては、ふるさとにいまも住む友人の存在が大きいです。
幼馴染たち。
彼女たちに会うのは、帰省するときの大きな大きな楽しみです。
わたしにとってゆるぎない故郷の一部。
まなみさんのおともだちも、まなみさんのこと、そんなふうに思っておられるのではないでしょうか。
Nobukoさん、
Sayさんの本は、どれも美しいですから、Nobukoさんにもご覧になっていただきたいです。
もしかしたら、日本語に訳されて日本の図書館にもあるのではないかしら?
日本から合衆国に移民する人口は、韓国や南アメリカの諸国に比べて、割合は低いですから、教科書にとりあげられてわたしも意外に思いました。
西海岸や東海岸では日本人人口もここよりは大きいのですけど、この街には日本人は数えるほどしか住んでいません。
海外に住む日本人も、いろいろです。
あらゆる意味で。
あ、
おばあさん。
アリスさん。
しわがいっぱいあって、でもほんとに美しいでしょう?
Sayさんの本は、どれも美しいですから、Nobukoさんにもご覧になっていただきたいです。
もしかしたら、日本語に訳されて日本の図書館にもあるのではないかしら?
日本から合衆国に移民する人口は、韓国や南アメリカの諸国に比べて、割合は低いですから、教科書にとりあげられてわたしも意外に思いました。
西海岸や東海岸では日本人人口もここよりは大きいのですけど、この街には日本人は数えるほどしか住んでいません。
海外に住む日本人も、いろいろです。
あらゆる意味で。
あ、
おばあさん。
アリスさん。
しわがいっぱいあって、でもほんとに美しいでしょう?
Norikoさん、
文章もSayさんです。
イラストレーションだけ手がけておられる著書も数冊あるようですが、ここにご紹介した表紙のものは、どれもご本人が書かれています。
そちらの図書館にもあるといいですね。
文章もSayさんです。
イラストレーションだけ手がけておられる著書も数冊あるようですが、ここにご紹介した表紙のものは、どれもご本人が書かれています。
そちらの図書館にもあるといいですね。
Saoriさん、
そちらの図書館にもあるといいですね。
いつかご覧になってください。
わたしももうここが”家”かなあ、と思います。
パスポ-トは日本のものですけど、いつかはアメリカの市民権をとることになるのかもしれません。
こどもたちがここで家族を作れば、わたしもやはりここにいたいと思うでしょう。
それでも帰省するときは、
”日本に行く”
のではなく、
”帰国”
です。
わたしにとっては。
イギリスにお住まいになっている日系の著者は、どんな方がおいでなのでしょうね。
そちらの図書館にもあるといいですね。
いつかご覧になってください。
わたしももうここが”家”かなあ、と思います。
パスポ-トは日本のものですけど、いつかはアメリカの市民権をとることになるのかもしれません。
こどもたちがここで家族を作れば、わたしもやはりここにいたいと思うでしょう。
それでも帰省するときは、
”日本に行く”
のではなく、
”帰国”
です。
わたしにとっては。
イギリスにお住まいになっている日系の著者は、どんな方がおいでなのでしょうね。
冒頭の物語のおじいさんの頃よりも、そして作家のSayさんの時よりも、今は手軽にふたつの国の間を行き来できるようになりましたが、それでもやはり大きな海をはさんでいるんですもんね。
もめんさんの心に、大きく響いたのでしょうねぇ・・・。
丁寧な美しい絵を描く作家さんみたいですね。
絵本である以上、物語だけではなく、やはり絵も魅力的であって欲しい。
教科書にまで取上げられるのであれば、もめんさんのように境遇的に共感をおぼえる方だけでなく、広く人気の作家さんなんですね。
もめんさんの心に、大きく響いたのでしょうねぇ・・・。
丁寧な美しい絵を描く作家さんみたいですね。
絵本である以上、物語だけではなく、やはり絵も魅力的であって欲しい。
教科書にまで取上げられるのであれば、もめんさんのように境遇的に共感をおぼえる方だけでなく、広く人気の作家さんなんですね。
Mikiさん、
そうですよねえ。
交通手段が船、という時代の外国はまたいまとは感覚が違うでしょう。
こどもがいなかったときには、帰国もいまよりは気軽なものでしたが、こどもができて学齢になれば、なかなか帰国もたいへんです。
お子さんが手を離れて、ちょくちょく気軽に帰国なさっている方を見ると、いいなあ、と思います。
渡米前、ある高名な漫画家さんのお弟子をなさっておられたそうです。
おっしゃるとうり、繊細で丁寧な絵を描かれます。
Sayさんの描くこどもも愛らしいけれど、しわを刻む年齢の日本人もまたすばらしいと思います。
そうですよねえ。
交通手段が船、という時代の外国はまたいまとは感覚が違うでしょう。
こどもがいなかったときには、帰国もいまよりは気軽なものでしたが、こどもができて学齢になれば、なかなか帰国もたいへんです。
お子さんが手を離れて、ちょくちょく気軽に帰国なさっている方を見ると、いいなあ、と思います。
渡米前、ある高名な漫画家さんのお弟子をなさっておられたそうです。
おっしゃるとうり、繊細で丁寧な絵を描かれます。
Sayさんの描くこどもも愛らしいけれど、しわを刻む年齢の日本人もまたすばらしいと思います。

