2008年 05月 31日
映画のコスチューム展 |
ニコール・キッドマン
メリル・ストリープ
エリザベス・テーラー
リヴ・タイラー
エマ・トンプソン
グェニース・パルトロウ
マドンナ
ケイト・ブランセット
ドレュウ・バリモア
彼女らが映画のセットで袖を通したコスチューム。
地元のアートセンター。
Sangre de Cristo Arts Center.
この夏の展示のひとつが、映画で使われたコスチューム。
木箱にそれぞれ厳重に梱包されて、搬入。
それぞれの木箱はわたしたちの身の丈はあり、幅もゆったりしています。
展示のあいだにそれらの木箱を保存するところがアートセンターにはないので、ジムの仕事場の倉庫を提供しています。
木箱がジムのところに来る日、わたしもアートセンターを訪ねました。
木箱からコスチュームを出す作業が着々と進行しています。
”インディアナ・ジョーンズ”で若い王子が着ていたもの、”タイタニック”の夜会で女性たちが着ていたドレス、”エヴィータ”でマドンナが着ていた深紅のサテンのドレス、"エマ”でグェニース・パルトロウが着ていた白いエンパイアウエストのドレス、”エリザベス”でケイト・ブランセットが着ていたものなど、35点が展示されます。
そのほとんどの映画が大作ですから、展示をご覧になれば、みなさん、ああ、と思われるでしょう。
どれも凝ったデザインと細工で、大きな画面で実物以上の大きさに映し出されても恥ずかしくないの。
ものによりますが、一着あたりの価値は8000ドルが平均ということです。
日本円で90万円ほどですか。
どれも細身で、女優さんはほんとにどなたもそんなプロポーションを保たなければ、仕事をもらえないようです。
今回のコスチュームはどれも時代ものですから、ドレスを着る前にコルセットを着用するそうです。
それにしても、細い!
ドレュウ・バリモアのシンデレラをアレンジした映画のコスチュームもありますが、やはり細い。
というのは、彼女はハリウッドの女優さんのなかではぽっちゃりの部類かと思っていましたから。
5月31日から7月12日までの展示です。
Sangre de Cristo Arts Center.
by ymomen
| 2008-05-31 05:35
| 装い
|
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Comments(16)
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morimaman at 2008-05-31 08:29
んんん。。。素敵!!
私も見たい!!コスチュームを見ること、大好きです。服飾美術館に行ったり、写真集を見たり、、、
ホントに実際に拝見できたら、楽しそうですね。
以前知り合いが、舞台のコスチューム専門家で、時代考証をしたり、自分でお針子もしたりと、結構ハードなことをしていました。彼女の指の腹には、いつも針でできた後が、たくさん。
私も若かったら、つきたかった職業、、、
私も見たい!!コスチュームを見ること、大好きです。服飾美術館に行ったり、写真集を見たり、、、
ホントに実際に拝見できたら、楽しそうですね。
以前知り合いが、舞台のコスチューム専門家で、時代考証をしたり、自分でお針子もしたりと、結構ハードなことをしていました。彼女の指の腹には、いつも針でできた後が、たくさん。
私も若かったら、つきたかった職業、、、
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cocopuff1212 at 2008-05-31 08:49
うわ~、すごい、すごい、すごい!いいなあ~、こんなコスチュームが生で見られるなんて!私、ピリオドドラマ大好きなんですが、その理由のひとつが衣装なんです。ただ衣装を見るのが目的で映画を観ることもあります。
凝りに凝った衣装のゴージャスさは、本当に目にご馳走ですよね。
凝りに凝った衣装のゴージャスさは、本当に目にご馳走ですよね。
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nobukoueda at 2008-05-31 20:06
以前ドレスメーカー専門学校のデザインの講師していたとき
ヨーロッパのドレスの歴史と下着の歴史など勉強したことありましたね。
下着の歴史は女性の解放の歴史でもあったことなど・・・
映画もこんなに本格的高価な衣装なのですね。びっくりしました。
当時の再現以上かもしれませんね。
日本の歌舞伎の衣装なども本当にりっぱですが、それを引き継ぐ職人さんがだんだんいなくなっていくのが本当に残念心配です。
ヨーロッパのドレスの歴史と下着の歴史など勉強したことありましたね。
下着の歴史は女性の解放の歴史でもあったことなど・・・
映画もこんなに本格的高価な衣装なのですね。びっくりしました。
当時の再現以上かもしれませんね。
日本の歌舞伎の衣装なども本当にりっぱですが、それを引き継ぐ職人さんがだんだんいなくなっていくのが本当に残念心配です。
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ymomen at 2008-05-31 23:30
Morimamanさん、
ほんとうに。
木箱から取り出すところも見れた幸運なわたしですが、木箱を開けるときの興奮は、クリスマスプレゼントの包みを開けるようなときめき。
そうなんですよ。
時代考証が大事なコスチュームつくりの一部。
実はこの写真は二日にわたって撮った写真です。
木曜日に寄ったときにはまだ木箱だらけ。
そのときに、翌日にアートセンター館内のひとに向けて、ニューヨークのコスチューム専門家の話があるから、よかったらいらっしゃいといわれて、わんぱくをオフィスのジムにおしつけて再度出かけていってまた詳しい話を聞けたのでした。
コルセットが取れた時期や、当時のファッションのトレンドの話も訊けたのですよ。
わたしもこんな仕事、してみたいです。
ほんとうに。
木箱から取り出すところも見れた幸運なわたしですが、木箱を開けるときの興奮は、クリスマスプレゼントの包みを開けるようなときめき。
そうなんですよ。
時代考証が大事なコスチュームつくりの一部。
実はこの写真は二日にわたって撮った写真です。
木曜日に寄ったときにはまだ木箱だらけ。
そのときに、翌日にアートセンター館内のひとに向けて、ニューヨークのコスチューム専門家の話があるから、よかったらいらっしゃいといわれて、わんぱくをオフィスのジムにおしつけて再度出かけていってまた詳しい話を聞けたのでした。
コルセットが取れた時期や、当時のファッションのトレンドの話も訊けたのですよ。
わたしもこんな仕事、してみたいです。
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ymomen at 2008-05-31 23:37
Cocopuffさん、
そうですそうです。
ピリオドドラマ、という言い方しますね。
それは今回学んだのですが、日本語に訳すと、時代物、ということになるかしらと思ってそうすると、日本の時代劇、というイメージかなあ、と迷ったのでした。
まさにゴージャス、です。
それでも、エンパイヤウエストの”エマ”の白いシンプルなドレスが(写真2枚目)、これらのなかでもっとも人気のあるもののひとつだそうです。
わたしが見ても、これならちょっとアレンジしたものを、今も着れるなあ、と思うところがあるからなのでしょうか。
そうですそうです。
ピリオドドラマ、という言い方しますね。
それは今回学んだのですが、日本語に訳すと、時代物、ということになるかしらと思ってそうすると、日本の時代劇、というイメージかなあ、と迷ったのでした。
まさにゴージャス、です。
それでも、エンパイヤウエストの”エマ”の白いシンプルなドレスが(写真2枚目)、これらのなかでもっとも人気のあるもののひとつだそうです。
わたしが見ても、これならちょっとアレンジしたものを、今も着れるなあ、と思うところがあるからなのでしょうか。
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ymomen at 2008-05-31 23:47
Nobukoさん、
これらのコスチュームは、ニューヨークのあるコスチューム・ハウスが手がけて映画の収録が終わったあとも、保存していて、これらは北米内のミュージアムを巡回しています。
そのコスチューム・ハウスは時代物ばかりを手がけているところで、いちばんうえに立つ方が総指揮をとっておられます。
彼はコスチューム部門でアカデミーを受賞されています。
作品は”眺めのいい部屋”
文字制限。
下に続きます。
これらのコスチュームは、ニューヨークのあるコスチューム・ハウスが手がけて映画の収録が終わったあとも、保存していて、これらは北米内のミュージアムを巡回しています。
そのコスチューム・ハウスは時代物ばかりを手がけているところで、いちばんうえに立つ方が総指揮をとっておられます。
彼はコスチューム部門でアカデミーを受賞されています。
作品は”眺めのいい部屋”
文字制限。
下に続きます。
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ymomen at 2008-05-31 23:48
わたしもこれらの木箱を見たときから、歌舞伎の衣装のことを考えています。
歌舞伎の衣装は何度も何日も使われるにしても、いつかは舞台から引退するもの。
以前玉三郎さんのインタヴューで、それぞれの衣装がどれだけの工程と日数を経て製作されるかということを聞きました。
それらの衣装が”引退”するのであれば、それらをひとところに集めて、こんなふうにショーケースとして保存して、こちらの美術館を巡回すればどうでしょう。
歌舞伎の衣装は、早代わりのおもしろさや、かつらや小物などもありますから、よりおもしろいものになるのでは、そして、日本でよりもさらにこちらでのほうが観客が集まるように思うのですが。
もしかして、もうそんなたくらみは既存していて実現しているかしら?
歌舞伎の衣装は何度も何日も使われるにしても、いつかは舞台から引退するもの。
以前玉三郎さんのインタヴューで、それぞれの衣装がどれだけの工程と日数を経て製作されるかということを聞きました。
それらの衣装が”引退”するのであれば、それらをひとところに集めて、こんなふうにショーケースとして保存して、こちらの美術館を巡回すればどうでしょう。
歌舞伎の衣装は、早代わりのおもしろさや、かつらや小物などもありますから、よりおもしろいものになるのでは、そして、日本でよりもさらにこちらでのほうが観客が集まるように思うのですが。
もしかして、もうそんなたくらみは既存していて実現しているかしら?
こんにちは。映画の衣装、すばらしいですね!間近で見て、お話まで聞けたなんて。もう何年も前ですが、イブ・サンローラン展というのと、オードリー・ヘップバーン展というのをそれぞれ東京の池袋と日本橋で見ました。その二つも衣装やドレスの展覧会で、とっても華やかで素敵でした。ハリウッドの衣装、私も見てみたい!
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ymomen at 2008-06-02 01:36
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ymomen at 2008-06-02 01:44
訂正、
Nobukoさんへのコメントのお返事に、これらのコスチュームはニューヨークのコスチュームハウスから、と書きましたが、これらはロンドンを本拠にするCosprop,Ltd.というコスチュームハウスが製作し、保管しているものです。
www.thepaine.org/exhibitions/archive/fashion_in_film.html
Nobukoさんへのコメントのお返事に、これらのコスチュームはニューヨークのコスチュームハウスから、と書きましたが、これらはロンドンを本拠にするCosprop,Ltd.というコスチュームハウスが製作し、保管しているものです。
www.thepaine.org/exhibitions/archive/fashion_in_film.html
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precious31 at 2008-06-02 11:08
はあ、もう、うっとりです・・・。
皆さん、本当に細いのですね。羨ましい。
どの女優さんも、スクリーンで見るよりも実物はとても華奢だと聞いたことがありますが、まさにその通りなのでしょう。
私はいつも、映画を観る時に衣装に結構気を取られるタイプなのですが、その割には全然、どのドレスもどの映画で誰が着ていたものかわかりません。
今朝、ユニバーサルスタジオで火災があったというニュースを聞いた時、真っ先に思ったのがセットのことではなく、衣装でした。
衣装部屋が燃えていたら大変!と。
1着1着、心を込めて作られた衣装って本当に素晴らしいものですよね。
こちらでもこういう展示があるといいのに、と思います。
皆さん、本当に細いのですね。羨ましい。
どの女優さんも、スクリーンで見るよりも実物はとても華奢だと聞いたことがありますが、まさにその通りなのでしょう。
私はいつも、映画を観る時に衣装に結構気を取られるタイプなのですが、その割には全然、どのドレスもどの映画で誰が着ていたものかわかりません。
今朝、ユニバーサルスタジオで火災があったというニュースを聞いた時、真っ先に思ったのがセットのことではなく、衣装でした。
衣装部屋が燃えていたら大変!と。
1着1着、心を込めて作られた衣装って本当に素晴らしいものですよね。
こちらでもこういう展示があるといいのに、と思います。
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muumimamman at 2008-06-02 23:59
しばらく訪問出来なかった間に・・・大好きです、衣装!!!
何年か前にモリハナエビルでやったハリウッド映画衣装展を思い出しました。その時は「恋に落ちたシェークスピア」、「エマ」、「マイ・フェア・レディ」などなど・・・展示されていて舞い上がって見ました。
1800年代の衣装として記事書きかけで、思い入れが大きいためか
なかなか公開できないでいます。
バリモアの「エヴァー・アフター」の衣装、
私も大きめなのだろうなと思っていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチがデザインしたという設定でしたよね。
羽のところなど・・・特に実際見てみたいです。。。
そちらに行きたいです・笑
何年か前にモリハナエビルでやったハリウッド映画衣装展を思い出しました。その時は「恋に落ちたシェークスピア」、「エマ」、「マイ・フェア・レディ」などなど・・・展示されていて舞い上がって見ました。
1800年代の衣装として記事書きかけで、思い入れが大きいためか
なかなか公開できないでいます。
バリモアの「エヴァー・アフター」の衣装、
私も大きめなのだろうなと思っていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチがデザインしたという設定でしたよね。
羽のところなど・・・特に実際見てみたいです。。。
そちらに行きたいです・笑
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ymomen at 2008-06-03 02:00
Preciousさん、
細いのは美しくありたいという思いもあるけど、女優として仕事をしていきたいのならば、細いプロポーションを保つのが必須条件なのだということです。
そうでなければ、干される、という厳しい世界らしいです。
ユニバーサルスタジオで火災がありましたか。
知りませんでした。
深紅のサテンのドレスは、”エヴィータ”ですよ。
そちらでは”エヴィータ”は好評でしたか?
わたしもあらかじめ、どのドレスがどの映画のかと知らされていなければ、わからなかったかもしれません。
細いのは美しくありたいという思いもあるけど、女優として仕事をしていきたいのならば、細いプロポーションを保つのが必須条件なのだということです。
そうでなければ、干される、という厳しい世界らしいです。
ユニバーサルスタジオで火災がありましたか。
知りませんでした。
深紅のサテンのドレスは、”エヴィータ”ですよ。
そちらでは”エヴィータ”は好評でしたか?
わたしもあらかじめ、どのドレスがどの映画のかと知らされていなければ、わからなかったかもしれません。
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ymomen at 2008-06-03 02:08
Muumimammanさん、
そうでした、
”エヴァー・アフター”
わたしも後ろにまわって、どうやって羽が背中に固定されているのかをじっくり見ました。
先日のバレエのリサイタルで、ちいさなこどもたちが妖精という設定で羽を作らなくてはいけないという話が出たので、どうやって羽を背中に、というのはずっと気になっていたのでした。
とにかく、
彼女の羽はかなりがっしりしたホネの羽で、もちろん土台もしっかりしたもので、衣装そのものにホネがささる状態で縫い付けられています。
そんな場合とはまた別に、ドレスの後姿もまたそれぞれすばらしいのです。
正面に競うくらい。
正面の姿に恋して、彼女がシーンを立ち去る後姿にもう一度恋して彼女を忘れられない、というのが理想なんですって。
”エマ"の衣装も数点この展示に含まれています。
そうでした、
”エヴァー・アフター”
わたしも後ろにまわって、どうやって羽が背中に固定されているのかをじっくり見ました。
先日のバレエのリサイタルで、ちいさなこどもたちが妖精という設定で羽を作らなくてはいけないという話が出たので、どうやって羽を背中に、というのはずっと気になっていたのでした。
とにかく、
彼女の羽はかなりがっしりしたホネの羽で、もちろん土台もしっかりしたもので、衣装そのものにホネがささる状態で縫い付けられています。
そんな場合とはまた別に、ドレスの後姿もまたそれぞれすばらしいのです。
正面に競うくらい。
正面の姿に恋して、彼女がシーンを立ち去る後姿にもう一度恋して彼女を忘れられない、というのが理想なんですって。
”エマ"の衣装も数点この展示に含まれています。
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kotokoto
at 2008-06-03 10:45
x
わぁーーー。どれもため息が出そうなくらい素敵です。
アンティークのレースやら、刺繍やらビーズやらが大好きなので
実際のものをまじまじと見ていたいですね。
2枚目のもの。私が来たウエディングドレスにそっくりです。
アンティークのレースやら、刺繍やらビーズやらが大好きなので
実際のものをまじまじと見ていたいですね。
2枚目のもの。私が来たウエディングドレスにそっくりです。
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ymomen at 2008-06-04 00:28
Kotokotoさん、
ため息、の連続ですよ。
どれもじっくり観察したあとは、興奮でぐったりしました。
”エマ”で、グェニース・パルトロウが着たウエディング・ドレスですね。
肩が大胆に開いて、スカートの部分にボリュームのあるたっぷりしたウエディングドレスもいいけど、こんな可憐なドレスがいいなあ、いかにも恥じらっている花嫁さんのイメージ。
いつか娘にもこんなドレスを、なんて思います。
Kotokotoさんのドレス、いまも手元にお持ちですか?
すてきですね。
ため息、の連続ですよ。
どれもじっくり観察したあとは、興奮でぐったりしました。
”エマ”で、グェニース・パルトロウが着たウエディング・ドレスですね。
肩が大胆に開いて、スカートの部分にボリュームのあるたっぷりしたウエディングドレスもいいけど、こんな可憐なドレスがいいなあ、いかにも恥じらっている花嫁さんのイメージ。
いつか娘にもこんなドレスを、なんて思います。
Kotokotoさんのドレス、いまも手元にお持ちですか?
すてきですね。