映画”ラタトイユ”

偉大な映画です。
こどもにラタトイユのおいしさを教えてくれた映画。
ＤＶＤ１６ドルが、こどもに野菜を食べさせる、また味覚というものを教えるセラピーと思ったら、格安です。

おてんばのクラスのハロウインパーティーに、持ち込まれた一皿に、このラタトイユがありました。
おてんばのクラスメイト、リアちゃんのおばあさんがお持ちになりました。
この映画を観て、リアちゃんが、メニューとしてのラタトイユに興味を持ったから、作ってみたとおっしゃいました。
このラタトイユ、こどもたちにも人気で、大皿はすぐにからになりました。
野菜をほおばるこどもを見て、とてもうれしくなりました。

この映画、夫がこどもたちを連れて観にいって、わたしは劇場では観ませんでしたが、先日ＤＶＤを求めました。
おもしろいのです！
味覚を楽しむ、学ぶ、ということを、うまくこどもに教えているなあ、と感心しました。
アメリカ人は味覚に疎い、と言われていますが、そんな一般にも、別にスノビッシュに、舌が肥えなければいけないということでなしに、もっと食というものを尊重しようと問いかけるア二メーションだと思います。

こどもも、もちろんこの映画、大好きで、わんぱくは特に、料理に興味を覚えているようです。
ママ、スパイス使ってる？
なんて言うくらいなので、いままでわんぱくに作るオムレツには塩しか入れませんでしたが、黒胡椒も、がりがりと挽いて、ちょっぴり入れることに。

ねずみが、料理をするという観念は、どうしても抵抗があります。
我が家にも、ときどきねずみが出ます。
家の裏が野原ですから、野ねずみでしょうか。
ときどき、部屋の隅を走っている姿を見ると、きゃーっと叫びたくなります。
ねずみの触ったものは、どれもどんなおそろしい菌がついているかもしれない、と思ってしまいます。
ペットショップで見る、小さな檻に入ったねずみはかわいいと思うのに、どういうことでしょう。
”ラタトイユ”のなかでは、主人公のねずみがその他大勢のねずみに応援を頼むとき、みんなそろって、スティームの洗浄器で洗われる、という場面もあるのですけど。

フランス、パリの美しさを学習しているわたしにとっても、おもしろい場面も。
セーヌ川のたもと、街の裏通り、エッフェル塔、ノートルダムの様子がさりげなく背景に使われています。