2006年 11月 28日
ビスコッティ・メリガ、ペッパーカッカー、バタークッキー |
1996年に発行された、暮らしの設計225号は”入門イタリア菓子”です。そのなかでシェフの田勢克也さんが紹介なさっている、ビスコッティ・メリガというお菓子があります。メリガ、はポレンタ粉の別名だそうです。ポレンタ粉と薄力粉は半分づつ入り、”舌触りがザラザラしていて香ばしい”という注釈です。ずっと作ってみたいと思いながらも、なぜか作らなかったし、最近、バニラビーン・ペーストを買い、それが生かせるレシピを捜しても、いました。シンプルなお菓子ほど、バニラビーン・ペーストの香りがわかると思ったからです。
今回作ったのは、ビスコッティ・メリガ、オーソドックスなバター・クッキー、そして、これも作ってみたいと思っていたペッパーカッカーの3種類。どれもクリスマスにふさわしい形に焼いて、クリスマス・クッキーとしてもいいです。バニラビーン・ペーストを使ったのは、最初のふたつ。色をつけないアイシングでちょっとだけ飾りました。
下のスナップは、ビスコッティ・メリガ。田勢さんは、丸型を使っておられましたが、わたしはクリスマスのクッキー型を使いました。バター・クッキーと見かけはかわりませんが、歯ざわりがおもしろい。しゃりしゃり、軽い。ポレンタ粉は半分入るので、型抜きのためにのすときに、生地が割れるのではないかと心配したけど、扱いやすい生地でした。
バター、グラニュー糖それぞれ200グラムを混ぜたら、卵1個とバニラをいれ、薄力粉とポレンタ粉それぞれ150グラムをあわせたのを混ぜあわせます。生地を最低冷蔵庫で1時間以上休ませて、麺棒でのばし型抜きし、摂氏200度で20分焼きます。
下はペッパーカッカー。
北欧のジンジャー、クローブが入る、”ながくつしたのピッピ”に出てくるクッキーです。以前のページでご紹介したレシピは試さないまま、また別のレシピを見つけたのでそれを試したら、あんまり好みではないのです。すでにご紹介したレシピはモラセスという黒蜜入り。今回試したレシピでは自分でグラニュー糖を煮詰めてキャラメルを作り、それを入れるのです。バターの割合が少なく、卵は入らずサワークリームを入れます。生地は硬く、のばしにくくて、焼き上がりも硬い。
冗談ではなくて、これをかじって、おてんばの歯が欠けました(**)。欠けたのは乳歯でよかった。クリスマス・ツリーのオーナメントや、ジンジャーブレッド・ハウスを作るには香りも色合いもいいレシピです。別のレシピを試したら、またご報告します。
以下はバター・クッキー。
バター、グラニュー糖それぞれ100グラムに対して卵ひとつ、小麦粉は200グラムという配合です。バニラビーン・ペーストのビーンズの粒々が見えます。バニラオイルよりもしっかりバニラビーンズの香りがついています。さや入りのバニラビーンズの香りは確かにいいけど、扱いがめんどう。バニラ・エクストラクトのように扱いがやさしく、なおかつさや入りのバニラビーンズの香りが、ペーストだと楽しめます。
この型抜き、優れものでしょう?タッパーウエア製です。生地のうえからこの型を押すと、一度にいくつもの動物の型抜きができます。動物と動物の間に無駄な生地がでない!このピンクのほうの型にゼリーを流して、この型を押して動物型に切りわけるという使い方もできます。
うちの台所の棚の上にはいろんな豚がおります。で、わたしは豚を贔屓にしています。
わたしが使うクッキーに飾るフロスティングの作り方。
粉砂糖に少しずつレモン果汁を加え、好みの硬さに練ります。今回はバニラビーン・ペーストも入れました。ジップロックに入れて、ちょっと角を切ってクッキーに搾り出して、ラックにのせて乾かします。
焼く前に、子供用の箸やスプーンで、ちょっと表情をつけます。
冒頭にお話した、”暮らしの設計”というムックは、かつて中央公論社が発行していたもので、今もできれば手に入れたいものが何冊もあります。古本屋さんでなら、見つかるかもしれないですね。
今回作ったのは、ビスコッティ・メリガ、オーソドックスなバター・クッキー、そして、これも作ってみたいと思っていたペッパーカッカーの3種類。どれもクリスマスにふさわしい形に焼いて、クリスマス・クッキーとしてもいいです。バニラビーン・ペーストを使ったのは、最初のふたつ。色をつけないアイシングでちょっとだけ飾りました。
下のスナップは、ビスコッティ・メリガ。田勢さんは、丸型を使っておられましたが、わたしはクリスマスのクッキー型を使いました。バター・クッキーと見かけはかわりませんが、歯ざわりがおもしろい。しゃりしゃり、軽い。ポレンタ粉は半分入るので、型抜きのためにのすときに、生地が割れるのではないかと心配したけど、扱いやすい生地でした。
バター、グラニュー糖それぞれ200グラムを混ぜたら、卵1個とバニラをいれ、薄力粉とポレンタ粉それぞれ150グラムをあわせたのを混ぜあわせます。生地を最低冷蔵庫で1時間以上休ませて、麺棒でのばし型抜きし、摂氏200度で20分焼きます。
下はペッパーカッカー。
北欧のジンジャー、クローブが入る、”ながくつしたのピッピ”に出てくるクッキーです。以前のページでご紹介したレシピは試さないまま、また別のレシピを見つけたのでそれを試したら、あんまり好みではないのです。すでにご紹介したレシピはモラセスという黒蜜入り。今回試したレシピでは自分でグラニュー糖を煮詰めてキャラメルを作り、それを入れるのです。バターの割合が少なく、卵は入らずサワークリームを入れます。生地は硬く、のばしにくくて、焼き上がりも硬い。
冗談ではなくて、これをかじって、おてんばの歯が欠けました(**)。欠けたのは乳歯でよかった。クリスマス・ツリーのオーナメントや、ジンジャーブレッド・ハウスを作るには香りも色合いもいいレシピです。別のレシピを試したら、またご報告します。
以下はバター・クッキー。
バター、グラニュー糖それぞれ100グラムに対して卵ひとつ、小麦粉は200グラムという配合です。バニラビーン・ペーストのビーンズの粒々が見えます。バニラオイルよりもしっかりバニラビーンズの香りがついています。さや入りのバニラビーンズの香りは確かにいいけど、扱いがめんどう。バニラ・エクストラクトのように扱いがやさしく、なおかつさや入りのバニラビーンズの香りが、ペーストだと楽しめます。
この型抜き、優れものでしょう?タッパーウエア製です。生地のうえからこの型を押すと、一度にいくつもの動物の型抜きができます。動物と動物の間に無駄な生地がでない!このピンクのほうの型にゼリーを流して、この型を押して動物型に切りわけるという使い方もできます。
うちの台所の棚の上にはいろんな豚がおります。で、わたしは豚を贔屓にしています。
わたしが使うクッキーに飾るフロスティングの作り方。
粉砂糖に少しずつレモン果汁を加え、好みの硬さに練ります。今回はバニラビーン・ペーストも入れました。ジップロックに入れて、ちょっと角を切ってクッキーに搾り出して、ラックにのせて乾かします。
焼く前に、子供用の箸やスプーンで、ちょっと表情をつけます。
冒頭にお話した、”暮らしの設計”というムックは、かつて中央公論社が発行していたもので、今もできれば手に入れたいものが何冊もあります。古本屋さんでなら、見つかるかもしれないですね。
by ymomen
| 2006-11-28 11:11
| お菓子
|
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Comments(10)
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hawaii_oslo at 2006-11-28 22:49
こんにちは。
この型抜き、凄いですね。これは間違いなくアイデア商品!
とっても綺麗なクッキーに仕上がってますね。アイシングが映えてます。クリスマスツリーのオーナメントにはぴったりですね。
ポレンタ粉って、トウモロコシの粉が入っている粉の事でしょうか。それだったらガリガリの面白い歯触りになりそうですね。
歯が欠ける程、硬いクッキー、食べて観たいなー。
この型抜き、凄いですね。これは間違いなくアイデア商品!
とっても綺麗なクッキーに仕上がってますね。アイシングが映えてます。クリスマスツリーのオーナメントにはぴったりですね。
ポレンタ粉って、トウモロコシの粉が入っている粉の事でしょうか。それだったらガリガリの面白い歯触りになりそうですね。
歯が欠ける程、硬いクッキー、食べて観たいなー。
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mikomiko114 at 2006-11-29 01:50
おはようございます。
おいしそう。
ポレンタを入れたクッキーがあるなんて、初めて知りました。
イタリア人の母を持つ主人は、冬はポレンタ無しではやっていられない!というほど(冬に日本の食卓に鍋が登場する頻度)、ポレンタが好きです。イタリア食品店に行ってはたくさんのポレンタを買います。クリーミーポレンタ以外使い道を知らなかったので、ちょっと主人をこのクッキーで驚かせてみようかしらとたくらみました(笑)。
私、アイシングを成功したことが無いのですが、調合を教えください。
だって、このアイシング光ってるもの!
モラセスって、黒蜜なんですね。。。何か分からずにレシピから省いてたこともありました。和菓子にちょろっとかけれるほどおいしいですか?
P.S.昨夜とうとうソルトレークには雪が降りました。。。
おいしそう。
ポレンタを入れたクッキーがあるなんて、初めて知りました。
イタリア人の母を持つ主人は、冬はポレンタ無しではやっていられない!というほど(冬に日本の食卓に鍋が登場する頻度)、ポレンタが好きです。イタリア食品店に行ってはたくさんのポレンタを買います。クリーミーポレンタ以外使い道を知らなかったので、ちょっと主人をこのクッキーで驚かせてみようかしらとたくらみました(笑)。
私、アイシングを成功したことが無いのですが、調合を教えください。
だって、このアイシング光ってるもの!
モラセスって、黒蜜なんですね。。。何か分からずにレシピから省いてたこともありました。和菓子にちょろっとかけれるほどおいしいですか?
P.S.昨夜とうとうソルトレークには雪が降りました。。。
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ymomen at 2006-11-29 04:38
hawaii_osloさん、
ポレンタ粉って、とうもろこし粉のことで、コーンミールともよばれますね。細かく挽いたのと、荒く挽いたのとで、よび方が違うのでしょうか?今回使ったのは、細かいほうです。
硬いクッキーは、わたしも好きなんですけど、このレシピのペッパーカッカーだけはあんまりおいしいとはいえません。コーヒーに浸しながら食べるとスパイスとコーヒーがマッチしてそれはそれでおいしいのですけど・・・
ポレンタ粉って、とうもろこし粉のことで、コーンミールともよばれますね。細かく挽いたのと、荒く挽いたのとで、よび方が違うのでしょうか?今回使ったのは、細かいほうです。
硬いクッキーは、わたしも好きなんですけど、このレシピのペッパーカッカーだけはあんまりおいしいとはいえません。コーヒーに浸しながら食べるとスパイスとコーヒーがマッチしてそれはそれでおいしいのですけど・・・
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ymomen at 2006-11-29 04:49
mikomikoさん、
ポレンタを本来の方法で料理したことがないです。やってみようと思いつつ。ポレンタ、お好きですか?グリッツ(これもようするに、ポレンタですね)をシリアルとして食べるのは好きです!
アイシングは、適当な量の粉砂糖に少しづつレモン果汁を加えながら練るだけです。わたしは今回バニラペーストを加えましたが、アニス・オイルを加えるのも大好き。イタリア系の方はアニスお好きですよね。
モラセスは日本の黒蜜とは違う味と風味です。くせがある、とういうか、いくらか”えぐみ”があるというか。わたしはそれがそう気にならないのだけど、日本のともだちにモラセスをあげたら、そう言っていたので、今回キャラメル入りで試したのですけどね。和菓子にかけるのは、風味がきつすぎるんじゃないかと思います。
こちらは、きのうはかなり寒かったけど、きょうは少し暖かくなっています。
ポレンタを本来の方法で料理したことがないです。やってみようと思いつつ。ポレンタ、お好きですか?グリッツ(これもようするに、ポレンタですね)をシリアルとして食べるのは好きです!
アイシングは、適当な量の粉砂糖に少しづつレモン果汁を加えながら練るだけです。わたしは今回バニラペーストを加えましたが、アニス・オイルを加えるのも大好き。イタリア系の方はアニスお好きですよね。
モラセスは日本の黒蜜とは違う味と風味です。くせがある、とういうか、いくらか”えぐみ”があるというか。わたしはそれがそう気にならないのだけど、日本のともだちにモラセスをあげたら、そう言っていたので、今回キャラメル入りで試したのですけどね。和菓子にかけるのは、風味がきつすぎるんじゃないかと思います。
こちらは、きのうはかなり寒かったけど、きょうは少し暖かくなっています。
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'miko'miko
at 2006-11-29 10:21
x
ありがとうございます。
ポレンタは、アルゼンチン製の5分もあれば出来てしまうポレンタを買っています。アメリカ市販のものより少しだけ細かくしてあるように思います。ポレンタは、始め嫌いでしたが、作っているうちにパルメザンチーズ・クリーム/牛乳の加減とかが分かってきて、自分の味ができたので、それは主人と一緒にバクバク食べれます。唯一、簡単に一食がベジタリアンミールなるのがこれです。子供たちは嫌いみたいです。
アイシングは、レモン汁なんですね。なるほど。私は今までTVで見て以来、牛乳でした。だから、きっとダメだったのかも。レモン汁の方が断然おいしそう。そう!主人はアニスの匂いのクッキーとかに惹かれます!これもまたいいアイデア!アニスアイシング試してみます!ありがとうございます。
黒蜜は、今度誰かが使っていたら、ちょっと横から味見してみます!
ポレンタは、アルゼンチン製の5分もあれば出来てしまうポレンタを買っています。アメリカ市販のものより少しだけ細かくしてあるように思います。ポレンタは、始め嫌いでしたが、作っているうちにパルメザンチーズ・クリーム/牛乳の加減とかが分かってきて、自分の味ができたので、それは主人と一緒にバクバク食べれます。唯一、簡単に一食がベジタリアンミールなるのがこれです。子供たちは嫌いみたいです。
アイシングは、レモン汁なんですね。なるほど。私は今までTVで見て以来、牛乳でした。だから、きっとダメだったのかも。レモン汁の方が断然おいしそう。そう!主人はアニスの匂いのクッキーとかに惹かれます!これもまたいいアイデア!アニスアイシング試してみます!ありがとうございます。
黒蜜は、今度誰かが使っていたら、ちょっと横から味見してみます!
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ymomen at 2006-11-30 00:23
mikomikoさん、
粉砂糖と牛乳をあわせるアイシングのレシピ、ありますね。ただ牛乳というものは、アイシングにしてしまえば腐敗しないものかどうかが心配だったのと、酢をアイシングにあわせると砂糖の凝固が早いと聞いたので、レモン果汁を使っているのです。
わたしもアニス、大好きです。
アイス・オイルのビンから、香りをいつまでも嗅いでいたいくらい好きです。
ポレンタ、わたしも作ってみようと思います。
ポレンタを煮て、容器に流して固めたのを切り分けてバターで焼き付けるという料理がありますね。作ってみたい一品です。
イタリア系の友人から聞いたポレンタの話。
彼女の前の夫の家族は、ポレンタを大量に作って、テーブルに巨大なまな板のものを置いて、そこにポレンタを一気に流して、めいめいがフォークであっちこっちからつついて食べるんだそうです。おもしろーい。
粉砂糖と牛乳をあわせるアイシングのレシピ、ありますね。ただ牛乳というものは、アイシングにしてしまえば腐敗しないものかどうかが心配だったのと、酢をアイシングにあわせると砂糖の凝固が早いと聞いたので、レモン果汁を使っているのです。
わたしもアニス、大好きです。
アイス・オイルのビンから、香りをいつまでも嗅いでいたいくらい好きです。
ポレンタ、わたしも作ってみようと思います。
ポレンタを煮て、容器に流して固めたのを切り分けてバターで焼き付けるという料理がありますね。作ってみたい一品です。
イタリア系の友人から聞いたポレンタの話。
彼女の前の夫の家族は、ポレンタを大量に作って、テーブルに巨大なまな板のものを置いて、そこにポレンタを一気に流して、めいめいがフォークであっちこっちからつついて食べるんだそうです。おもしろーい。
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mi-mian at 2006-11-30 09:39
わあ、型抜きのクッキーたち、とってもかわいいですね!
このクッキーたち、食べないでこう並べて見ていたいです。
こんなクッキーをもらったら、すごく幸せだなあ。
そうそう、やっと『トルティーヤブレッド』を手に入れました!
土曜日に、早速作ってみます☆
このクッキーたち、食べないでこう並べて見ていたいです。
こんなクッキーをもらったら、すごく幸せだなあ。
そうそう、やっと『トルティーヤブレッド』を手に入れました!
土曜日に、早速作ってみます☆
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ymomen at 2006-11-30 14:14
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Shizu
at 2006-12-03 03:24
x
おひさです。ちょっと見ていない間に、なんとこんなに沢山のブログ。それもどれも素敵で、アメリカ生活をエンジョイしている姿が目に浮かびます。
さて、クッキーはこのままお店で売れそうなすてきなクッキーですね。
今度、丁寧におしえてちょ!
さて、クッキーはこのままお店で売れそうなすてきなクッキーですね。
今度、丁寧におしえてちょ!
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ymomen at 2006-12-03 09:06