2006年 11月 10日
収集癖 その二 ディプレッショングラス |
mi-mianさんの”うれしいの素”でかわいいガラス器が紹介されていました。子ども中心の生活で、そんな繊細な存在はガラスケースに閉まったまま。わんぱくは、姉にならって、もうプラスティックの食器は嫌がるようになりました。そう今までのように敬遠しないで、またガラスや陶器を使ってもいい時期になったのかもしれません。
ディプレッション・グラス(Depression glass)とは、アメリカで恐慌時代(1920-1940年にかけて)に生産された、色つきの型押しグラスです。色は、アンバー、青、黒、クリスタル、緑、ピンク、赤、黄、加えて白。
当時はシリアルの箱や、小麦粉の袋に景品として入っていたり、雑誌の年間契約の景品として、また花などの種、バター、石鹸などをある個数以上買うと、景品としてもらえたりしたそうです。あるいは、ガソリンスタンドや食料品店、映画館でも、プロモーションの意味で顧客に配られたりにも使われたのだそうです。
そんなガラスだから、けっこう頑丈にできています。
Fire Kingも型押しグラスの類いですが、生産されたのは1940年前半から1960年半ばにかけてからの恐慌期のあとですから、ディプレッショングラスの枠には当てはまりません。
(上3葉)1931年にBelmont Tumbler Companyが製造した、ローズ・カメオ(Rose Cameo)の足つきタンブラー。この足つき、というのにわたしは弱いのです。
(下2葉)1930年から1934年の間に製造された、Hocking Glass Companyのカメオ(Cameo)。先のBelmont Tumbler社のカメオと区別するために、バレリーナ、ともダンシング・ガールとも言われるシリーズのデザート皿。バレリーナの姿がプレスされているのが見えますか?ちなみに、上のローズ・カメオには薔薇がプレスされています。
(下)1931年から1935年の間に、同じくHocking Glass Companyで製造された、プリンセス(Princess)シリーズの足つきのケーキプラター。これは、アイオワ州で農家だった義祖父母が持っていたものです。
(下2葉)シャーベットのグラスはThrift Storeで見つけたもの。灰皿はお向かいに住んでらしたアンティーク収集が趣味のご主人が下さったもの。下に記した本を何度も捲りましたが、どちらの素性も確かではありません。
(下2葉)Federal Glass Companyが、1932年から1939年にかけて製造した、マドリッド(Madrid)。ほかには緑、ピンク、アンバー、クリスタル、青があります。Depression glassのなかでは比較的、入手しやすいものです。
おおよそのディプレッション・グラスはこの本に紹介されています。わたしが持っているのは”Collector's encyclopedia of Depression Glass, Fourteenth edition。" 著者名はGene Florence。2000年に出版されたもので、毎年新しく編集されて出版されています。このシリーズにはアメリカドルでその年ごとに変動する価値が記されています。
(下)これは日本の実家から持ってきたものですから、日本でつくられたものでしょう。だからディプレッショングラスではありません。型押しグラスには違いないけど。気泡が抜けてないのも、愛嬌。夏にはこれで素麺や、カキ氷をいただきます。
ディプレッション・グラス(Depression glass)とは、アメリカで恐慌時代(1920-1940年にかけて)に生産された、色つきの型押しグラスです。色は、アンバー、青、黒、クリスタル、緑、ピンク、赤、黄、加えて白。
当時はシリアルの箱や、小麦粉の袋に景品として入っていたり、雑誌の年間契約の景品として、また花などの種、バター、石鹸などをある個数以上買うと、景品としてもらえたりしたそうです。あるいは、ガソリンスタンドや食料品店、映画館でも、プロモーションの意味で顧客に配られたりにも使われたのだそうです。
そんなガラスだから、けっこう頑丈にできています。
Fire Kingも型押しグラスの類いですが、生産されたのは1940年前半から1960年半ばにかけてからの恐慌期のあとですから、ディプレッショングラスの枠には当てはまりません。
(上3葉)1931年にBelmont Tumbler Companyが製造した、ローズ・カメオ(Rose Cameo)の足つきタンブラー。この足つき、というのにわたしは弱いのです。
(下2葉)1930年から1934年の間に製造された、Hocking Glass Companyのカメオ(Cameo)。先のBelmont Tumbler社のカメオと区別するために、バレリーナ、ともダンシング・ガールとも言われるシリーズのデザート皿。バレリーナの姿がプレスされているのが見えますか?ちなみに、上のローズ・カメオには薔薇がプレスされています。
(下)1931年から1935年の間に、同じくHocking Glass Companyで製造された、プリンセス(Princess)シリーズの足つきのケーキプラター。これは、アイオワ州で農家だった義祖父母が持っていたものです。
(下2葉)シャーベットのグラスはThrift Storeで見つけたもの。灰皿はお向かいに住んでらしたアンティーク収集が趣味のご主人が下さったもの。下に記した本を何度も捲りましたが、どちらの素性も確かではありません。
(下2葉)Federal Glass Companyが、1932年から1939年にかけて製造した、マドリッド(Madrid)。ほかには緑、ピンク、アンバー、クリスタル、青があります。Depression glassのなかでは比較的、入手しやすいものです。
おおよそのディプレッション・グラスはこの本に紹介されています。わたしが持っているのは”Collector's encyclopedia of Depression Glass, Fourteenth edition。" 著者名はGene Florence。2000年に出版されたもので、毎年新しく編集されて出版されています。このシリーズにはアメリカドルでその年ごとに変動する価値が記されています。
(下)これは日本の実家から持ってきたものですから、日本でつくられたものでしょう。だからディプレッショングラスではありません。型押しグラスには違いないけど。気泡が抜けてないのも、愛嬌。夏にはこれで素麺や、カキ氷をいただきます。
by ymomen
| 2006-11-10 06:31
| 収集
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Comments(6)
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morimaman at 2006-11-10 19:37
ディプレッショングラス、特にグリーンが大好きです。ピッチャーがあったら買いたいと思っているのですが、なかなか出逢えません。
ピンクのは持っています。アンティークのガラスって素敵ですよね。コレクションの数々、羨ましいです。
ピンクのは持っています。アンティークのガラスって素敵ですよね。コレクションの数々、羨ましいです。
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mi-mian at 2006-11-11 09:27
トラックバック、ありがとうございます。
うれしいです。
ディプレッショングラス、こうしてそろっていると圧巻ですね☆
若葉色のシャーベットグラスも素敵です。
厚みといい、足といい(笑)
下のスモークピンクのガラス、確かにお素麺やところてん、
日本の食事に合いますね。
私もこの器でお素麺、食べたいです☆
これらの食器たちが食卓に並んだら、それだけで
幸せな気分になれそうです。
うれしいです。
ディプレッショングラス、こうしてそろっていると圧巻ですね☆
若葉色のシャーベットグラスも素敵です。
厚みといい、足といい(笑)
下のスモークピンクのガラス、確かにお素麺やところてん、
日本の食事に合いますね。
私もこの器でお素麺、食べたいです☆
これらの食器たちが食卓に並んだら、それだけで
幸せな気分になれそうです。
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ymomen at 2006-11-12 00:21
Morimamanさん、
グラスのコレクションなさっているんですね。こんどサイトでご紹介くださいな。ディプレッショングラスのなかでは、グリーンとピンクは特に入手しにくいのですよ。
グラスのコレクションなさっているんですね。こんどサイトでご紹介くださいな。ディプレッショングラスのなかでは、グリーンとピンクは特に入手しにくいのですよ。
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ymomen at 2006-11-12 00:26
Mi-mianさん、
型押しグラスはかなり、ぼってりしていて、厚みも不ぞろいですよね。
あー、ところてん食べたいなー。
下の子を妊娠したのがわかったのは、冬でしたが、ところてんとカキ氷がむしょうに食べたかったのを思い出します。
ご存知のように、ブログを始めてまもなく、わからないことがたくさんあります。トラックバックさせていただいたのも今回がはじめてです。ありがとうございました。
型押しグラスはかなり、ぼってりしていて、厚みも不ぞろいですよね。
あー、ところてん食べたいなー。
下の子を妊娠したのがわかったのは、冬でしたが、ところてんとカキ氷がむしょうに食べたかったのを思い出します。
ご存知のように、ブログを始めてまもなく、わからないことがたくさんあります。トラックバックさせていただいたのも今回がはじめてです。ありがとうございました。
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1nd1go at 2006-11-15 04:28
拝見しました~アメリカにお住まいだったのですね。
驚きです!!
僕もプレスガラスは好きで京都紹介の最後に買ったものを載せるつもりでおりました(^~^)
ディプレッショングラス、初めてしりました。
プレスの模様もかわいらしく魅力的ですね☆
僕も欲しくなりました・・・ガラス好きなのです。(歪んだガラスや気泡入り)
アンバー、グリーンもピンクも綺麗です。
特に足つきグラス(最初の写真)とアンバーのお皿を重ねた写真が僕は素敵に見えました。
シャーベットグラスの内側から発光されるような鮮やかさ・・・・ウラングラスかもしれませんね。
すてきなブログですね。
また度々、拝見しに伺いたいので、宜しくお願いします(^~^)
驚きです!!
僕もプレスガラスは好きで京都紹介の最後に買ったものを載せるつもりでおりました(^~^)
ディプレッショングラス、初めてしりました。
プレスの模様もかわいらしく魅力的ですね☆
僕も欲しくなりました・・・ガラス好きなのです。(歪んだガラスや気泡入り)
アンバー、グリーンもピンクも綺麗です。
特に足つきグラス(最初の写真)とアンバーのお皿を重ねた写真が僕は素敵に見えました。
シャーベットグラスの内側から発光されるような鮮やかさ・・・・ウラングラスかもしれませんね。
すてきなブログですね。
また度々、拝見しに伺いたいので、宜しくお願いします(^~^)
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ymomen at 2006-11-15 04:57
Indigoさん、
こちらにもいらしてくださってありがとうございます。
ウラングラスっていうの、初めて耳にします。
もしかしたら、七色の光を発する種類のカーニバルグラスもそうですか?
ヤツカエデっていうんですね。
地球上にはあるべきじゃないような花に見える、というのはわたしだけでしょうか?SFっぽい、あまりに面白い花。夢に出てきそうです。X線で撮る写真をご覧になったことがありますか?人体だけでなく、花などをX線で撮る写真家がいます。ヤツカエデのモノトーンの写真はX線の花の写真に似ています。
どうぞ、よろしくお願いします。
こちらにもいらしてくださってありがとうございます。
ウラングラスっていうの、初めて耳にします。
もしかしたら、七色の光を発する種類のカーニバルグラスもそうですか?
ヤツカエデっていうんですね。
地球上にはあるべきじゃないような花に見える、というのはわたしだけでしょうか?SFっぽい、あまりに面白い花。夢に出てきそうです。X線で撮る写真をご覧になったことがありますか?人体だけでなく、花などをX線で撮る写真家がいます。ヤツカエデのモノトーンの写真はX線の花の写真に似ています。
どうぞ、よろしくお願いします。