2026年 03月 08日
雪が舞っても再び快晴 |
きのうは朝からしとしとと雨が降った。
こんなおとなしくもやさしい雨はめずらしい。
洗車したばかりなのに、とちょっと恨めしいけれど、いい雨である。
いったん帰宅してからジムへ行こうと支度していたら、霙になり、やがて雪となった。
はらはら降るが、地面を濡らすばかりで積もらないのに安心して、せっかく元気になったのだから、きのうは床から出なかったのだから、と出かけた。
3000段のステアマスターもマシーンワークアウトも問題なくこなして、きのうは死ぬ、と弱気だった自分がすっかり回復したのが他人のからだにいるようである。
からだを動かせることがありがたい。
若いひとは少々からだを痛めても回復がはやい、歳をとるとそういうわけにはいかない、というけれど、そんなこともないじゃないの、にんげんのからだはよくできている。
舌の先にあったぴりぴりするような突起がなにかの折りに痛んできになっていたのも癒えているのは、一日床に就いて得体のしれない痛みに浸っても、まさに体がリセットしたのかもしれない。
ここでよく遭うケリーはもと体操選手で、わたしよりも年上で、均整のとれたしなやかな体で、開脚も180度を難なくこなすのが美しい。
たいていわたしが帰宅するころにロッカールームに入ってきて、わたしはこれからなのよ、という挨拶が常だ。
きのうはわたしが出遅れて、彼女と同じころにいた。
連れの男性は夫君に似ているが、なんとなく様子が違っていて、義兄に当たる方かと遠くから見ていたら、わたしをちょっと認めるような表情をとらえて、やっぱり彼かと思った。
あの方、ご主人よね、お痩せになったようでわからなかった、と声をかけたら、悪いのよ、ディメンシア(認知症)が進んで食欲も減退しているの、というのでびっくりした。
なんと彼の認知症とはすでに5年前から闘病している。
ご夫婦と顔見知りになって何年になるか覚えもしないが、夫君が認知症だなんてわからなかった。
ケリーが同病のご両親を見送ったのがたった数年前のことで、すでにそのころつれあいもまた同病であることに気がついた彼女の心中を計りきれない。
認知症になった夫君は、陽気だったのに、笑わなくなって、癇癪を起すことが頻繁で、もう読み物もしないそうだ。
あなたはだいじょうぶなの、と聞いたらつぶれそうになることもあるけど、彼の妹が愚痴を聞いてくれるし助けてくれている、と気丈に微笑んだ。
ケリーはわたしが彼女を引き留めて話をしたことがうれしいと言ったけど、わたしは彼女の生活を垣間見て、わたしだってもっと強くなくちゃ、と背中を叩かれた思いだ。
ジムでの顔見知りは多いけれど、挨拶程度の会話に留まっているから、ここから外の彼らを知らない。
皆それぞれいろいろあるのだ。
あるからこそ、ここに来るのがセラピーだというのはわたしだけではない。
by ymomen
| 2026-03-08 01:40
| アメリカの季節
|
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Comments(7)
momenさん、こんにちは!
妹の旦那さんのご両親が最近、家を賃貸しのコンドミニアムに引っ越す手続きをしているようなのですが、その理由というのが兄弟のなかでも人一倍優しい人柄だった義父さんの弟さんが認知にかかってからというもの同一人物とは思えないほど人がかわって、他人を罵るは、あばれたりするはでその変わりようにお義父さんはショックを受けているらしく、それも困った事に夫婦揃っての認知らしいのでそういう状態を見て 他人事だとは思えなかったようです。 ちなみに妹の義両親も夫婦揃って、物静かな優しい人達です。
ふと、自分や夫がそうなったらどんな人柄に替わるのだろう、と心配になってしまいました。 身体も頭も健康に歳をとることができれば一番いいのですが、認知を患ってまわりに迷惑をかけたり哀しい想いをさせるのが怖いと感じる今日この頃です。
妹の旦那さんのご両親が最近、家を賃貸しのコンドミニアムに引っ越す手続きをしているようなのですが、その理由というのが兄弟のなかでも人一倍優しい人柄だった義父さんの弟さんが認知にかかってからというもの同一人物とは思えないほど人がかわって、他人を罵るは、あばれたりするはでその変わりようにお義父さんはショックを受けているらしく、それも困った事に夫婦揃っての認知らしいのでそういう状態を見て 他人事だとは思えなかったようです。 ちなみに妹の義両親も夫婦揃って、物静かな優しい人達です。
ふと、自分や夫がそうなったらどんな人柄に替わるのだろう、と心配になってしまいました。 身体も頭も健康に歳をとることができれば一番いいのですが、認知を患ってまわりに迷惑をかけたり哀しい想いをさせるのが怖いと感じる今日この頃です。
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本当に、ジムは体を動かすことで考え過ぎを防いだり、弱気を振り払ったり、色々な癒しになっていると自分も思っています。日々顔を合わせる人たちと、深い話をするわけではないですし、その方々の後ろにどんな日常が控えているのかは分かりませんが、その場で交わすあいさつで、自分も頑張ろうと思える時間があるのは幸いです。よしんば深くない付き合いの救い、というのもあるかも知れないと私は感じています。心の循環ろ過装置みたいな感じで。
> Ziggyusさん
おはようございます。
認知症が人格を変えるというの、聞きます。
ケリーもご主人の機嫌が陰るとき、これは彼ではなくて、病気のせいだと日々自分に言い聞かせているそうです。
幼馴染の精神科医は、認知症は本人にも気の毒だが、親近者を脅かす、と言っていましたがまさにそうだと思います。
こんな悲報が身近になりました。
我もまたそうなるか、という思いもあります。
先日夫が倒れたときも、打ちどころが悪いばかりは、もしかしたら脳卒中などで倒れたとしたら、それがきっかけに脳障害につながるのでは、などとも恐れたものでした。
おはようございます。
認知症が人格を変えるというの、聞きます。
ケリーもご主人の機嫌が陰るとき、これは彼ではなくて、病気のせいだと日々自分に言い聞かせているそうです。
幼馴染の精神科医は、認知症は本人にも気の毒だが、親近者を脅かす、と言っていましたがまさにそうだと思います。
こんな悲報が身近になりました。
我もまたそうなるか、という思いもあります。
先日夫が倒れたときも、打ちどころが悪いばかりは、もしかしたら脳卒中などで倒れたとしたら、それがきっかけに脳障害につながるのでは、などとも恐れたものでした。
> tanatali3さん
おはようございます。
奥様のお気持ち、わかりますよ。
わたしの年齢でも、もうそんなことが身近なのですから、先輩の及川さんが冗談おっしゃるとちょっと怖いのではないでしょうか 笑
正気を証明する冗談で、奥様を安心さしあげてください。
おはようございます。
奥様のお気持ち、わかりますよ。
わたしの年齢でも、もうそんなことが身近なのですから、先輩の及川さんが冗談おっしゃるとちょっと怖いのではないでしょうか 笑
正気を証明する冗談で、奥様を安心さしあげてください。
> nanamin_3さん
同感です。
ジム通いは1年生と思っていたら、なんと10年になります。
サインアップしたときの受付嬢は18歳でしたが、彼女は結婚、出産して、ここのマネージャーを経て、地区のマネージャーに昇格して28歳ですから、ほんとうに10年経ったのです。
10年間ずっと顔合わせしているというひともいて、入れ違う人もいます。
しばらく休んでいたひとが戻ってきてわたしをみとめて、過去に話したこともないのに、まだあなたはここにいいる、とほっとした顔をしているひともいたり。
はっきりした理由もないのに、気持ちが曇っているときも、ジムに来ればいくらか晴れます。
ジムに行くたび、ちょっとリセットできてます。
同感です。
ジム通いは1年生と思っていたら、なんと10年になります。
サインアップしたときの受付嬢は18歳でしたが、彼女は結婚、出産して、ここのマネージャーを経て、地区のマネージャーに昇格して28歳ですから、ほんとうに10年経ったのです。
10年間ずっと顔合わせしているというひともいて、入れ違う人もいます。
しばらく休んでいたひとが戻ってきてわたしをみとめて、過去に話したこともないのに、まだあなたはここにいいる、とほっとした顔をしているひともいたり。
はっきりした理由もないのに、気持ちが曇っているときも、ジムに来ればいくらか晴れます。
ジムに行くたび、ちょっとリセットできてます。


