2026年 01月 29日
Sourdough Gingerbread・Molasses |
しばらくパンを焼いていないので、サワードウ種のお守りを怠っている。
水とライ麦を足して機嫌を直してもらう。
といって、玄米ばかり食べているので、また冷凍パンの在庫がある。
サワードウ種入りジンジャーブレッドを焼いた。
ブレッドというけど、バナナブレッドみたいに甘いケーキ。
クリスマスから食べ続けているスパイスクッキーをさしあげるひとは誰もが気に入ってくださるので、なんども焼いた。
モラセスとスパイスの混じった味が好きなのだ。
精白された砂糖がありがたがられたのはすでに昔のことで、精白されていないものの旨さと栄養価に注目されてはいるけれど、モラセスを好むひとは少ない。
スーパーでも棚のいちばん上にたったひとつのブランドがあるに過ぎない。
イギリスのトリックルと同じものかと調べてみれば、加熱時間がモラセスのほうが長く濃度も濃い。
トリックルにもよるが、半分精製したシロップとブレンドしているのもある。
だからモラセスには苦みもある。
Sorghum(ソルガム)シロップというのもあって、ソルガムはタカキビ、あるいはコーリャン。
モラセスとそっくりの濃度と色。
モラセスはサトウキビやビーツから作られたものだから、別物ではあるが、製法も用途も同様らしい。
ソルガム・シロップに含まれる鉄分はモラセスよりも多く、モラセスに含まれるカルシウムとポタシウムはソルガムよりも多い。
ソルガムにはいくらか酸味があり、モラセスよりも苦みは薄く、より複雑な甘みがある。
沖縄の黒糖に通じるものがある。
だからといって、あんみつや蕨餅にモラセスを黒糖シロップとして代用できるかというと、苦すぎるだろう。
モラセスにも、Blackstrapとふつうのモラシスがあって、前者はさらに濃く煮詰めているのでさらに苦みがある。
鉄分、カルシウム、マグネシウムに勝っている。
ここではふつうのモラシスを使った。
Sourdough Gingerbread
23㎝四方のケーキ型ひとつぶん
オヴン180度
バター 113g
サワードウ種 130g
モラセス 230g
ブラウンシュガー 100g
卵 1
ヴァニラ 小匙2
小麦粉 250g
重曹 小匙1.5
ジンジャー 小匙2
シナモン 小匙1.5
クローブ 小匙半分
塩 小匙1
熱湯180㏄
室温にもどしたバターを泡立て器で練り、サワードウ種、モラセス、ブラウンシュガー、卵、ヴァニラを順に混ぜる。
合わせた粉類を加え、ゴムベラでさっくり混ぜたら、熱湯を加えてさらに混ぜる。
かなり水っぽい生地になる。
オイルをスプレーした型に移し、40分焼く。
竹櫛をさして確認。
熱々も旨いが、一晩待ったほうがさらに旨いし、切り分けやすい。
焼く間、家中がなんとも言えない芳香がする。
家を売るオープンハウスをする際、バナナブレッドを焼くといい、と聞いたことがあるけれど、これを焼いたら効果がありそうだ。
しっとり旨い。
こういうひなびた味が大好きだ。
このままでも、泡立てた生クリームやアイスクリームを添えるのも良し。
いっそブラウンシュガーを加えないで、そのぶんモラシスで補ったらどうか。
苦すぎるだろうか。
こんどはソルガム、あるいはブラックストラップ・モラシスで作りたい。
ここでは買えないものだからオンラインで取り寄せるつもりでいる。
by ymomen
| 2026-01-29 03:54
| お菓子
|
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Comments(12)
もめんさん、
香りが、スクリーンから、言葉から漂ってきます!
この甘さとスパイスの混ざった香りは、たまらなく幸せな気分になりますよね。とっても、とってもおいしそうです。
サワードウの種が入ると、ほのかに遠くで、酸っぱさも感じるのでしょうか?
香りが、スクリーンから、言葉から漂ってきます!
この甘さとスパイスの混ざった香りは、たまらなく幸せな気分になりますよね。とっても、とってもおいしそうです。
サワードウの種が入ると、ほのかに遠くで、酸っぱさも感じるのでしょうか?
1
momenさん、おはようございます。
サワードウ種を使ったジンジャーブレッドも美味しそうですね。
私も丁度スターターをフィードしないといけないのと少し斑点が付いてきたバナナがあるので サワードウ種を混ぜたバナナブレッドでも焼こうかと思っていたところです。
恥ずかしながらモラセスを使った事がありません。甘いだけかと思っていましたがちょっと苦味もあるんですね。 昔の映画などで 風邪にかかった子供に母親がスプーンでまるではちみつのようにモラセスを口に含ませるシーンがありますよね。
サワードウ種を使ったジンジャーブレッドも美味しそうですね。
私も丁度スターターをフィードしないといけないのと少し斑点が付いてきたバナナがあるので サワードウ種を混ぜたバナナブレッドでも焼こうかと思っていたところです。
恥ずかしながらモラセスを使った事がありません。甘いだけかと思っていましたがちょっと苦味もあるんですね。 昔の映画などで 風邪にかかった子供に母親がスプーンでまるではちみつのようにモラセスを口に含ませるシーンがありますよね。
こんにちは。
モラセスについて、色々勉強になりました。ありがとうございます。モラセスはジンジャーブレッドには欠かせないものなので、イギリスに住んでいた時に知りました。45年も前のことです。イギリスのお菓子は素朴で、もめんさんがおっしゃる「ひなびた」という表現が当てはまる物が多いように思います。
サワードーはお守りをする自信がなく、手を出せないでいます。ケーキもパンも最近は怠惰になって、ご無沙汰気味です。そういう怠惰な自分を容認しています。やはり、食べてくれる人がいる、というのは大事なことかもしれませんね。
モラセスについて、色々勉強になりました。ありがとうございます。モラセスはジンジャーブレッドには欠かせないものなので、イギリスに住んでいた時に知りました。45年も前のことです。イギリスのお菓子は素朴で、もめんさんがおっしゃる「ひなびた」という表現が当てはまる物が多いように思います。
サワードーはお守りをする自信がなく、手を出せないでいます。ケーキもパンも最近は怠惰になって、ご無沙汰気味です。そういう怠惰な自分を容認しています。やはり、食べてくれる人がいる、というのは大事なことかもしれませんね。
> foojilyさんも、こういうお菓子、お好みですね。
モラセスもスパイスも癖のある素材だからか、サワードウ種特有の酸味はわたしにはわかりません。
モラセスとスパイスが天然保存料ですが、サワードウ入りのパンや菓子にも同じ作用があるのだそうです。
モラセスもスパイスも癖のある素材だからか、サワードウ種特有の酸味はわたしにはわかりません。
モラセスとスパイスが天然保存料ですが、サワードウ入りのパンや菓子にも同じ作用があるのだそうです。
> Ziggyusさん
こんにちは。
Ziggyさんもパン焼き、しばらくお休みされていますか。
バナナブレッド、いつ焼いても喜ばれます。
モラセス、沖縄の黒糖に似ていると思います。
モラセスをこどもになめさせる、という場面を観た記憶がなくていま検索したら、咳を鎮めたり、のどのいたみを緩和する効能があるそうです。
蜂蜜や黒糖と同じ作用があるのですね。
こんにちは。
Ziggyさんもパン焼き、しばらくお休みされていますか。
バナナブレッド、いつ焼いても喜ばれます。
モラセス、沖縄の黒糖に似ていると思います。
モラセスをこどもになめさせる、という場面を観た記憶がなくていま検索したら、咳を鎮めたり、のどのいたみを緩和する効能があるそうです。
蜂蜜や黒糖と同じ作用があるのですね。
> mchappykun3さん
イギリスにもトレックルとは別にモラセスがあるのですか。
砂糖が白く精製されるまえには、こんなものが一般的だったのですね。
サワードウ、わたしもそんなふうに思っていましたが、下さる方がいらしたものですから、せっかくのご厚意に甘えてはじめましたら、こんなわたしでもこうして付き合ってもらっています。
水とライ麦粉を足せば、ふうっ、とため息をつくように、生きているよ、と応えてくれています。
イギリスにもトレックルとは別にモラセスがあるのですか。
砂糖が白く精製されるまえには、こんなものが一般的だったのですね。
サワードウ、わたしもそんなふうに思っていましたが、下さる方がいらしたものですから、せっかくのご厚意に甘えてはじめましたら、こんなわたしでもこうして付き合ってもらっています。
水とライ麦粉を足せば、ふうっ、とため息をつくように、生きているよ、と応えてくれています。
もめんさんこんばんは
パン焼き私も随分休んでいます。
私の場合はパン桶についている菌任せで種を継ぐことはないのですが室温低いので春まではお休みになりそうです。
種があっても私の場合は冷凍してしまうのでやっぱり継ぐということはないのですが。苦笑
黒パンにモラセスのようなものを使いますが、あれとスパイスの相性は抜群ですね。
スパイスビスケットが好きですが、このケーキも美味しそうです。
パン焼き私も随分休んでいます。
私の場合はパン桶についている菌任せで種を継ぐことはないのですが室温低いので春まではお休みになりそうです。
種があっても私の場合は冷凍してしまうのでやっぱり継ぐということはないのですが。苦笑
黒パンにモラセスのようなものを使いますが、あれとスパイスの相性は抜群ですね。
スパイスビスケットが好きですが、このケーキも美味しそうです。
> etigoya13-3さんのパン焼きの記事を拝読するのが好きでした。
大きな頼もしい桶で練っておられましたね。
ロシアのモラセスについておそらく解説なさったのでしょうが、記憶は頼りになりません。
ビーツのモラセスでしょうか。
ここで買うモラセスと違うのでしょうか。
このケーキ、夫は食べるときにちょっと温かいのを好むので、電子レンジにかけてバタを塗るのですが、それだけで台所に芳香が漂うくらい薫り高いのですよ。
大きな頼もしい桶で練っておられましたね。
ロシアのモラセスについておそらく解説なさったのでしょうが、記憶は頼りになりません。
ビーツのモラセスでしょうか。
ここで買うモラセスと違うのでしょうか。
このケーキ、夫は食べるときにちょっと温かいのを好むので、電子レンジにかけてバタを塗るのですが、それだけで台所に芳香が漂うくらい薫り高いのですよ。
ロシアのものは大麦かライ麦ではなかったかなと思います。(ちょっとあやふや)
風味としては日本で言うなら黒蜜というところですが、もっとさらりとした甘さに感じます。
クワスという清涼飲料水を仕込む時にも使いますが、黒パン/ライ麦モルトを使うのでさらに独特の風味がします。
黒パンにもライモルトを使うのでほのかに甘い香りが好きです。
温めて香り高くなったケーキはいいですね。
風味としては日本で言うなら黒蜜というところですが、もっとさらりとした甘さに感じます。
クワスという清涼飲料水を仕込む時にも使いますが、黒パン/ライ麦モルトを使うのでさらに独特の風味がします。
黒パンにもライモルトを使うのでほのかに甘い香りが好きです。
温めて香り高くなったケーキはいいですね。
> etigoya13-3さん
伝統をかたくなに守る国の食材には信用がおけると思っています。
加工食品に頼らずに昔ながらの製法で作ってきた食文化に深く興味があります。
モルト、というの、わたし、よくわかってないのです。
こちらでミルクシェイクに加えるモルトというのは白い粉ミルクみたいで、でもパンの本を読むとビール種みたいだし。
白砂糖を使わずに精製以前の糖の甘さはおだやかで滋養に満ちているようです。
伝統をかたくなに守る国の食材には信用がおけると思っています。
加工食品に頼らずに昔ながらの製法で作ってきた食文化に深く興味があります。
モルト、というの、わたし、よくわかってないのです。
こちらでミルクシェイクに加えるモルトというのは白い粉ミルクみたいで、でもパンの本を読むとビール種みたいだし。
白砂糖を使わずに精製以前の糖の甘さはおだやかで滋養に満ちているようです。
村で売っていたライモルトはライ麦を発芽させて根とかを取り除いて感想し粗く砕いたものでした。
清涼飲料水ようのものは粉状でしたね。
甘い糖蜜系の香りもしつつ香ばしいような日本にいた時は嗅いだことのない香り。
スパイスでも配合されているのかと思うぐらいすでに黒パンの香り。
ロシアも色の濃いものが薄いものより健康に良く、発酵したものが健康にいいという考え方があるようで、ライモルトの香りと糖蜜の黒で黒パンがさらに色よく香り高く焼き上がったなと懐かしいです。
清涼飲料水ようのものは粉状でしたね。
甘い糖蜜系の香りもしつつ香ばしいような日本にいた時は嗅いだことのない香り。
スパイスでも配合されているのかと思うぐらいすでに黒パンの香り。
ロシアも色の濃いものが薄いものより健康に良く、発酵したものが健康にいいという考え方があるようで、ライモルトの香りと糖蜜の黒で黒パンがさらに色よく香り高く焼き上がったなと懐かしいです。
> etigoya13-3さん
ロシアの食材と料理にとても興味があります。
糖化させる穀物により、甘味の風味が異なるのですよね。
おもしろいなあ。
日本でも麦芽糖なんてありますね。
本場の黒パン、食べてみたいです。
現地にお住まいになって、その地の方々が召し上がるものを伝えてくださった投稿の数々、楽しく拝読したものでした。
食べ物を再現することで、かつての思い出をよみがえらす、というの、いいですね。
ロシアの食材と料理にとても興味があります。
糖化させる穀物により、甘味の風味が異なるのですよね。
おもしろいなあ。
日本でも麦芽糖なんてありますね。
本場の黒パン、食べてみたいです。
現地にお住まいになって、その地の方々が召し上がるものを伝えてくださった投稿の数々、楽しく拝読したものでした。
食べ物を再現することで、かつての思い出をよみがえらす、というの、いいですね。




