2026年 01月 21日
修正・The Substance・The G |
うちでよく観るニュースチャンネルはFOXで、この局ではかつて上に立つひとが女性アンカーへのセクシャル・ハラスメントを行っていたということは公けで、テレビのミニシリーズや映画にもなった。
その幹部は制裁を受け、環境は改善されたらしい。
よその局でも同様なのかもしれないが、ここで活躍するほとんどの女性アンカーがことごとく整形手術を受けている。
一昔前、美貌とはいえなかった有能な女性アンカーは手術を受けて間もなくよそへ移転したのが惜しい。
かつてのハラスメントのひとつには丈の短いドレスを着せられたということもあったらしいのに、いまそういうドレスと胸の空いたドレスをまとって、足をきつく交差して座らなければカメラに移されそうな存在を隠している、というのはどういうことなのか。
顔の整形手術にとどまらず、豊胸手術もあからさまで、セクシャル・ハラスメントから逃れて、自ずからそういう風潮をアピールしている矛盾。
頭は切れるらしいのに、そういう判断に至るのはそこで生き残るためのプレッシャーか。
そんなアンカーのコメントさえも信憑性が薄く聞こえてくる。
女にしてはジャーナリストとして成功している、と言われたくない、
ただ、あの人は優れたジャーナリストである、と言われたい、
と言った彼女でさえ、おんなであることを武器にして、数えきれない整形手術を重ねていまの地にある。
政界に活躍する女性の多くにもまた、そういう風潮がある。
政界人は四角四面でなくてはならないとは言わないが、つねにキャラクターを演じる芸能人ではないのだ。
当たり前の姿でいる女性の意見は聞いてもらえない、というならば、自らがセクシャル・ハラスメントをあおっているとはいえないか。
そんな時代は過ぎたというのは思い違いらしい。
デミ・ムーアという女優はもともと美しく、若かったころは良い作品に恵まれてその演技力も買われていのに、そのうち、容姿を見せつけるばかりの作品ばかりが目立つようになった。
つい先日、”Ghost”を観たが、大きな澄んだ瞳と長い優雅な首が美しい。
歳を重ねて美容整形をし、ナルシズムが過ぎるだけで、女優としての価値を失ったように見えた。
近年の作品”The Substance"のタイトルとイメージを見かけて、またそういう類だと思って関心がなかった。
ひとりで夜更かしして、観る気になった。
まったくの気まぐれで観た。
びっくりした。
想像していた映画ではなかった。
ホラーの類だ。
物語も画像もグロテスク極まるもので、スクリーンに究極の美しさで映っていなければ承知できないというデミ・ムーアではなかった。
己に課した手術をさらけだして、こんなことをしてもひとは朽ちていくものなのだ、と悟っているのかと思えば、違うドラマシリーズではやっぱり吹っ切れていないキャラクターで彼女らしい本音のあがきがあるようでもある。
女優として、ひととして、彼女もまた変わったと思った。
己を、老いを、若さと美貌を追うハリウッドを嗤っているのか。
そういう沼にいて、泥まみれになって開き直っている俳優もいれば、嗤えないで怯えながらかたくなに整形を重ねながらハリウッドにしがみついているひともいる。
テレビのスクリーンで彼女らを眺めているわたしは、似た世代だからそう思うのか。
別の映画”The G”の主人公は70歳を超えた老女で、ありきたりでないキャラクターと脚本を愉しませてもらった。
いわゆる復讐劇だ。
皺も玉蜀黍の毛みたいな白髪のままで修正なく、あるがままの姿で演じている。
かっこいいスーパー婆さんに、喝采を送りたい。
しかし染みの浮いた、背の曲がった老人とのつかの間の寝床の場面にはうろたえた。
ひとはいくつになっても、おとことおんななのだ。
by ymomen
| 2026-01-21 02:23
| アメリカの季節
|
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Comments(4)
The Substance 観ました。
証明写真をスタジオで撮って貰い、出来上がった写真に笑う。。と同じ心理なんですよね。
ハリウッド女優ではないから、笑えるということかな。
切実さがないのは、自身の身体を使う職業ではないからなのでしょう。
だからと言って、美しくありたい、と思わない訳ではない。毎朝、鏡をしっかり見るのが辛くなって来るのです。
映画最後のスプラッターは、どこか納得出来ない感もある。そこが映画監督の意思なのかなぁと。。
証明写真をスタジオで撮って貰い、出来上がった写真に笑う。。と同じ心理なんですよね。
ハリウッド女優ではないから、笑えるということかな。
切実さがないのは、自身の身体を使う職業ではないからなのでしょう。
だからと言って、美しくありたい、と思わない訳ではない。毎朝、鏡をしっかり見るのが辛くなって来るのです。
映画最後のスプラッターは、どこか納得出来ない感もある。そこが映画監督の意思なのかなぁと。。
1
momenさん、こんにちは!
ニュースメディアというものは アメリカに限らず、日本のそれも結局は上層部の管理者達と、資金提供をするお金持ちによってことごとく動かされているのだと、ここ数年は特にメディアの発信を真剣に受け止めることができずにいます。
私自身、化粧をしないズボラ者なので、特に女性のニュースキャストやコメンテイターの化粧の厚さは見ているだけで息苦しく感じたりしています。カメラ移りから男性でもファンデーションを塗っていたりするから仕方ないのかとも思いますが、もう素顔を想像することさえできないような厚化粧になんだか騙されている気分にさえなってしまうのは私だけなのかな?
私自身、最近はどんどん髪の毛にコシや艶がなくなってきて、今まで半年に一度ハイライトを入れていたのを もう白髪が見えてもいいから髪の健康を優先しようかとこの一年タッチアップさえしていませんが、これを他人が見て見苦しいと思うのか、自然でよろしいと思うのか。。。最近は肝が据わったのか、笑顔でカバーすればいっか!?みたいな具合です。
それにしても整形を重ねると、どの医者が施しても皆同じような顔になっていくのは何なんでしょうね。
ニュースメディアというものは アメリカに限らず、日本のそれも結局は上層部の管理者達と、資金提供をするお金持ちによってことごとく動かされているのだと、ここ数年は特にメディアの発信を真剣に受け止めることができずにいます。
私自身、化粧をしないズボラ者なので、特に女性のニュースキャストやコメンテイターの化粧の厚さは見ているだけで息苦しく感じたりしています。カメラ移りから男性でもファンデーションを塗っていたりするから仕方ないのかとも思いますが、もう素顔を想像することさえできないような厚化粧になんだか騙されている気分にさえなってしまうのは私だけなのかな?
私自身、最近はどんどん髪の毛にコシや艶がなくなってきて、今まで半年に一度ハイライトを入れていたのを もう白髪が見えてもいいから髪の健康を優先しようかとこの一年タッチアップさえしていませんが、これを他人が見て見苦しいと思うのか、自然でよろしいと思うのか。。。最近は肝が据わったのか、笑顔でカバーすればいっか!?みたいな具合です。
それにしても整形を重ねると、どの医者が施しても皆同じような顔になっていくのは何なんでしょうね。
> ricabandoさん
証明写真も修整されていますか。
ありのままの自分では不合格ですか、と皮肉に受け取りたくなりますけど。
できるだけ美しくありたいとわたしも思いますが、自分を騙す気もありません。
現実を受け止めたいです。
デミ・ムーアほどのヴェテラン女優主演の作品ならば、彼女自身の意向も取り入れられているのでは、と思うと、いくらか思い切りがあっての結果なのでしょうか。
証明写真も修整されていますか。
ありのままの自分では不合格ですか、と皮肉に受け取りたくなりますけど。
できるだけ美しくありたいとわたしも思いますが、自分を騙す気もありません。
現実を受け止めたいです。
デミ・ムーアほどのヴェテラン女優主演の作品ならば、彼女自身の意向も取り入れられているのでは、と思うと、いくらか思い切りがあっての結果なのでしょうか。
> Ziggyusさん
こんにちは。
男性ニュースキャスターもそういう傾向がありますね。
硬派と認めるキャスターの配偶者も何度メスを入れたか、という姿で、がっかりします。
誰しもほんらいの自分を受け入れられないひとが、他人をどう見ているのか、と疑います。
自分さえにもそうならば、他人に対してどうなのか。
芯がしっかりしているひとなら、髪を染めるとか、化粧をどうするとか、そのひとの魅力にあまり関係がないと思います。
ひとの顔の個性は規格外れの箇所がそのひとの人格と相まってこそ美しいのではないでしょうか。整形することですべてを規格にはめてしまって同じ顔になるのかな?
こんにちは。
男性ニュースキャスターもそういう傾向がありますね。
硬派と認めるキャスターの配偶者も何度メスを入れたか、という姿で、がっかりします。
誰しもほんらいの自分を受け入れられないひとが、他人をどう見ているのか、と疑います。
自分さえにもそうならば、他人に対してどうなのか。
芯がしっかりしているひとなら、髪を染めるとか、化粧をどうするとか、そのひとの魅力にあまり関係がないと思います。
ひとの顔の個性は規格外れの箇所がそのひとの人格と相まってこそ美しいのではないでしょうか。整形することですべてを規格にはめてしまって同じ顔になるのかな?



