2026年 01月 18日
ベンチが気になる |
Denver Nuggetsの試合中継を欠かさず観る。
今夜もある。
スターターがことこどくどこかを痛めて休戦していて、やっと戻ってきたと安心しているとやっぱりいけない、と次の試合にはでなかったり、別の選手が引っ込んだり。
どこのチームでもあることだが、今期のNuggetsのこのありさまは異例である。
そんな事情を知りながらやきもきして観ている。
そうなる前は前で、前期はある程度活躍していた選手がちょっとも出してもらえないのはどういうことか、とも気になっていて、なるほど休戦する選手がいれば、ベンチで待機していた者にチャンスが与えられる。
彼らの活躍を認めるのは、花形選手の期待通りのプレイを観るよりもうれしいのは、あきらの高校時代、彼のバスケットボールの試合観戦で見守った母の思いでいるからだ。
あきらはほとんどベンチを温める立場で、最初から最後まで一度も出番がなかったこともある。
試合に勝つには優秀な選手が選ばれるのは当然でも、母としてはベンチにいたあきらが哀れでしかたがなかった。
試合に出たければ、うまくなるしか、ない。
プロのスポーツ選手ならば成人で、その世界の厳しさもわかっているはずで、わたしなどの同情は無用だろうが、彼らの母はどんな思いで試合観戦しているのかと思うのだ。
あるヴェテラン選手は、出番があれば必ずいいプレイをする。
なのに、スターターの顔ぶれに入らない。
インタビューで、ただコーチの指示に忠実に確実にその役を果たすのみです、と応えたのはありきたりのようであっても、エゴを捨てたチームプレイにあるべきの姿である。
あきらとその選手の話をしていて、彼も、そういう選手の価値をわかっている。
いまあきらは職場で、あらゆる箇所でいわゆるなんでも屋だ。
荷を運ぶ、物を組み立てる、ものをデザインする、メディアを制作する、など、頼まれることをなんでもしている。
彼にも大学卒業したんだから、というプライドを忘れて、なんでもするんだ、ということを学んでいる。
お前もあの選手みたいね、と言ったら、そうか、そんなふうに思わなかったよ、とうれしそうだった。
日本で大きな組織に就職する者は皆そんなふうにして叩かれて成長するのではないか。
ここでもそうなのかもしれない。
甥のジョナサンも先春に大学を卒業し、HOME DEPOTの本社に就職したが、週に一度店舗を訪問するとき、あるいはミーテイングの際にはエプロンを着用しなければならない、というのは、そういう精神を教えたいということがあるのではないかと思う。
皆がそういう姿勢でいるチームのコーチは幸運だ。
Nuggetsの内情を知らないが、そういうチームに見える。
花形選手も常に仲間を尊重しているし、若い者を育てているようだ。
Nuggetsとしては難しいシーズンだが、ベンチにいた選手らの活躍ぶりは大きい。
歯が抜けるようにオリジナルのスターターの面々がいなくなるのに愕然としたけれど、こういうときこそチームとしてのキャラクターが見えてくるのではないか。
想像のつかない高額で契約がまとまった選手は、シーズンが開けた途端に足を痛めて以来休戦している。
一度試合に戻ったが、傷が癒えていないのか、何かが未調整で彼のプレイができなくて、再度ベンチに引いた。
プレッシャーに耐えられないのか。
試合の合間のコマーシャルは、シーズン開幕前に撮影したその選手が晴れやかに笑っている銀行のものであるのが寒々しい。
by ymomen
| 2026-01-18 02:58
| アメリカの季節
|
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Comments(4)
うんうん。あきらさん、就職、おめでとうございます。社会と触れ、色々素直に柔軟に働いていて、清々しいですよね。
私が内定決まった会社を1社辞退したのは、売り場に最初は立ってもらう、基本は商人なのだよと言われたからでした。
今思うと本当に困った自分です。
うまくならないと試合に出れないのに努力を怠り、なおかつ何かのせいにすることが多い息子を見るにつけ、ため息が出るけどなかなか難しいもんですよね。
私が内定決まった会社を1社辞退したのは、売り場に最初は立ってもらう、基本は商人なのだよと言われたからでした。
今思うと本当に困った自分です。
うまくならないと試合に出れないのに努力を怠り、なおかつ何かのせいにすることが多い息子を見るにつけ、ため息が出るけどなかなか難しいもんですよね。
1
アイスホッケーに関してはルールもチームも選手の事も無知ですが、こちらにもVegas Golden Knightsというプロチームが存在するようです。
スポーツに限らずどんな分野でもそうですが、プロとして何かを極めようとするのはすごい精神力ですよね。持って生まれたセンスやDNAもあるのでしょうが、そこまでたどり着く努力も。。。
特に甲子園などを見ていると3年生でもベンチ入りさえできずにユニフォームを着て後輩達の先頭を切って応援している姿を見ると これこそスポーツマンシップだとこみあげるものを感じます。
スポーツに限らずどんな分野でもそうですが、プロとして何かを極めようとするのはすごい精神力ですよね。持って生まれたセンスやDNAもあるのでしょうが、そこまでたどり着く努力も。。。
特に甲子園などを見ていると3年生でもベンチ入りさえできずにユニフォームを着て後輩達の先頭を切って応援している姿を見ると これこそスポーツマンシップだとこみあげるものを感じます。
> akitagurasiさん
ありがとうございます。
いまなにかをしている、というのでじゅうぶんです。
これから日々何かを学んでいけばそれでいい。
わたしも若かったころ、そういうことがわかっていませんでした。
プライドと見栄を取り違えていたのかな。
ひとは誇りを捨ててはいけないけれど、誇りはおごりではないということがわかっていなかったのでしょう。
自分がなにもわかっていないのに、世の中を馬鹿にしていた自分もありました。
そういうところをこどもたちに見ると、むかしの自分を見ているようでいまも恥ずかしいです。
自分がこの歳になってやっとそういうことに気づくのだから、若いこどもたちに悟れというのも勝手なんですけどね。
息子さんのそういうところ、あきらにも覚えがあります。
本人も焦ってはいるんだろうけど、親としては本人が苦しんで出口を見つけるのを見守るしかないんですよね。
でもそういうことをスポーツで経験するのは、机について学ぶことよりも大きいと思いますよ。
ありがとうございます。
いまなにかをしている、というのでじゅうぶんです。
これから日々何かを学んでいけばそれでいい。
わたしも若かったころ、そういうことがわかっていませんでした。
プライドと見栄を取り違えていたのかな。
ひとは誇りを捨ててはいけないけれど、誇りはおごりではないということがわかっていなかったのでしょう。
自分がなにもわかっていないのに、世の中を馬鹿にしていた自分もありました。
そういうところをこどもたちに見ると、むかしの自分を見ているようでいまも恥ずかしいです。
自分がこの歳になってやっとそういうことに気づくのだから、若いこどもたちに悟れというのも勝手なんですけどね。
息子さんのそういうところ、あきらにも覚えがあります。
本人も焦ってはいるんだろうけど、親としては本人が苦しんで出口を見つけるのを見守るしかないんですよね。
でもそういうことをスポーツで経験するのは、机について学ぶことよりも大きいと思いますよ。
> Ziggyusさん
おはようございます。
ハロウィンにそちらで、そのチームとコロラド・アヴァランチの試合を観戦しました。
こどものころから運動は苦手で、スポーツなんてどうでもいいと思っていたけれど、その価値はもちろん、それらがひとに教えてくれるものは大きいと思うようになりました。
甲子園でもそんな姿がありましたか。
そういう息子を見守るご両親はどんな思いでしょう。
のちになって、そういう経験があっていまの自分がある、と思える日が必ずくるでしょうけれど、傍から見守るのはつらいです。
スポーツ観戦がおもしろいと思うようになったのは、そういうところが見えてきたこともあるのです。
おはようございます。
ハロウィンにそちらで、そのチームとコロラド・アヴァランチの試合を観戦しました。
こどものころから運動は苦手で、スポーツなんてどうでもいいと思っていたけれど、その価値はもちろん、それらがひとに教えてくれるものは大きいと思うようになりました。
甲子園でもそんな姿がありましたか。
そういう息子を見守るご両親はどんな思いでしょう。
のちになって、そういう経験があっていまの自分がある、と思える日が必ずくるでしょうけれど、傍から見守るのはつらいです。
スポーツ観戦がおもしろいと思うようになったのは、そういうところが見えてきたこともあるのです。


