2025年 12月 14日
ピタパンできた |
親族の集まりでは、叔父や叔母がとびきり旨いピタを抱えてやってくる。
それぞれの信用するパン屋で仕入れてくる。
ここのスーパーマーケットで唯一買えるピタより二倍の大きさなのに、薄く、薄いのに、ちゃんと中は空洞になっていて、しっとりふんわり柔らかいのに、すばらしく香ばしい。
その大きさに、じゃあ半分だけ、と誰かと分かち合うと、その旨さにあと半分、と結局1枚食べては、どうしてこんなにおいしいのかなあ、わたしにも焼けるものかなあ、研究しなきゃ、とまたもう一枚食べることになる。
これこそ元祖、小麦のパン、という噛みしめるごとに旨い。
日本人が米そのものを味わうのに通じる旨さだ。
ピタを開いた内側にバタを塗って、スタッフトグレープリーブズとヨーグルトソース、あるいは、細かく割いたマハラブ(杏の種の核を潰して粉砕したもの)とキャラウエイの効いたモッツアレラチーズを詰めて頬張る者もいる。
デンヴァーまで行けば、そういうピタに近いものもあるだろうが、自分で焼けるものならもっといい。
夫の誕生日にシリア料理をして、初めてピタを焼いたらメキシコのトルティーヤみたいに平たいままで空洞にならなかった。
味はよかったからそれでも旨いと喜んでくれたけど、わたしは納得いかなかった。
最後の一枚のピタを軽くトーストしたのにクリームチーズを塗ってサラミを並べたのを夫が朝食にした。
そうしてわたしはジムに出て、その翌日、大事なことを思い出したみたいに夫が、お前のピタは旨かった、もうないのか、と言うので、じゃあまた焼く、とやる気倍増。
ピタにどうして空洞ができなかったのか、と検索したら、
イーストが古かった
(サワードウ種にイーストを合わせた。イーストは古くない)
焼く温度が低かった
(250℃で焼いたからそんなことはないと思う。
数枚オヴンで焼いて、直火のほうがいいのかとあとは熱したフライパンで試したけど、同じ結果)
中力粉を使う
(強力粉を使った)
オヴンの下段に置いた熱したクッキーシート、あるいはピッザストーンで焼く
(クッキーシートを使ったが、中段だった)
捏ねすぎない
(花子さん・パン焼き器、が捏ねた)
今回は中力粉で手捏ねし、オヴンのいちばん下の段に置いた熱したピッザストーンで焼いたら、焼いて1分半あたりで空洞が現れた。
それぞれ2分で焼き上げる。
生地を伸ばしては、すでに焼いているのを取り出して、もう一枚ピッザストーンに乗せる。
2分おきなので慌ただしい。
パンを取り出し、パン生地を入れる手には軍手。
サワードウ種と微温湯を合わせて 300㏄くらい
イースト 小匙2
全粒粉 40g
中力粉 350g
海塩 小匙1と半分
オリーブオイル 大匙2
木べら、手で混ぜて蓋をして1時間ほど室温で二倍になるまで発酵させる(室内温度21度)。
オヴンの下段にクッキーシート、あるいはピッザストーンを置き、250℃に熱しておく。
8等分して10分布巾を被せて休ませ、手粉を最小限に麺棒で薄く延ばして直接ストーンに張り付けるように置き、2分焼く。
焼けたピタをキッチンタオルに重ねて包み、冷めたらジップロックに入れ、乾燥を防ぐ。
by ymomen
| 2025-12-14 02:06
| パン
|
Trackback
|
Comments(4)
momenさん、こんにちは!
momenさんの巧みな文章に、口の中が洪水になりそうなほど、そのピタのサンドを食べたくて仕方なくなりました。 本当に私は食いしん坊なのだなあと苦笑しているところです。
ピタパンを手で内側を割く作業をする度に 面白いなあと思います。まるで油揚げみたいじゃないですか!
これって焼いている最中にぷく~っと膨れるからあの空洞が保たれるのでしょうか? momenさんってば 本当に研究熱心!
momenさんの巧みな文章に、口の中が洪水になりそうなほど、そのピタのサンドを食べたくて仕方なくなりました。 本当に私は食いしん坊なのだなあと苦笑しているところです。
ピタパンを手で内側を割く作業をする度に 面白いなあと思います。まるで油揚げみたいじゃないですか!
これって焼いている最中にぷく~っと膨れるからあの空洞が保たれるのでしょうか? momenさんってば 本当に研究熱心!
1
もめんさんのこの、調理の実況みたいなの好きです。臨場感がすごくあって画面のこちらにもいい匂いがしそう。
それに加えてご主人の一言、心がふんわりピタパンみたいに膨らむ感じ。
それに加えてご主人の一言、心がふんわりピタパンみたいに膨らむ感じ。
> Ziggyusさん
義母方の親族と集まるたび、料理そのものを堪能しながら、パンの役割も大きいことを思い知らされます。
叔母、叔父らはチーズもバクラヴァもなにもかも作るけれど、ピタだけは買っています。
そうなんですよ、まさに油揚げ。
油揚げがあんなふうに空洞を作るのも面白いと思います。
どういう仕掛けですかね。
トルティアも熱いフライパンで温めると空洞ができることもありますね。
義母方の親族と集まるたび、料理そのものを堪能しながら、パンの役割も大きいことを思い知らされます。
叔母、叔父らはチーズもバクラヴァもなにもかも作るけれど、ピタだけは買っています。
そうなんですよ、まさに油揚げ。
油揚げがあんなふうに空洞を作るのも面白いと思います。
どういう仕掛けですかね。
トルティアも熱いフライパンで温めると空洞ができることもありますね。
> nanamin_3さん
あはは!
ありがとうございます。
ひとりでおもしろがっていることを、おもしろがってくださる方がいて、うれしいです。
夫はぶっきらぼうで、あまりものごとを褒めなくて、褒めてもほんとに褒めているのか、という発言をします 笑
あはは!
ありがとうございます。
ひとりでおもしろがっていることを、おもしろがってくださる方がいて、うれしいです。
夫はぶっきらぼうで、あまりものごとを褒めなくて、褒めてもほんとに褒めているのか、という発言をします 笑


