2025年 11月 11日
ホットミルクのバースデイケーキ |
誰の誕生日でもない。
妙なものを食べたくなった。
バースデイケーキを食べたくなった。
ただ白いあたりまえのヴァニラケーキに白いバタークリームを挟んだのを食べたい。
自分の誕生日にこういうケーキを食べたいと思ったこともなし、家族にこしらえたこともない。
こどものころ、クリスマスに学校で各々に配られる小さな丸い固めのバタークリームで覆われたクリスマスケーキみたいな。
スポンジがぱさぱさしていて、クリームはショートニングらしい味気なさで、こどものわたしでさえそう旨いと思わなかったのに、やはりそういうものをいただいて、うれしかった。
70年代、生クリームなんてうちの田舎では買えなくて、牛乳屋のさっちゃんのおとうさんに特別注文してもらっていたころ、ケーキのフロスティングはバタークリームしかなくて、おとなになって生クリームを買えるようになってからは、バタークリームのケーキの存在はなくなったとさえ思っていた。
それでもフランス菓子の古いレシピを読めば、バタークリームは生クリームに劣らず使われていて、それは生クリームに劣らず旨いものでもあるのだ。
こどもたちの誕生日に焼く苺のケーキは、スポンジケーキ、生クリーム、苺。
今回はバターと牛乳を同時に熱して、泡立てた全卵と砂糖に粉類を合わせてから混入するというケーキを焼いた。
ちょっとだけバターと牛乳が、というのでなく、バター100g、牛乳250㏄がケーキ1台分に入るのだから、ふだん焼くスポンジ台とは別物だ。
オヴン 180℃に余熱
丸型ふたつにオイルを塗り、底に紙を敷く。
全卵 4
砂糖 180g(本来のレシピでは300gとある)
牛乳 250㏄
バター 100g
ヴァニラ 小匙2
小麦粉 250g
ベーキングパウダー 小匙2と半分
オイル 大匙2
全卵と砂糖を湯煎しながら泡立て、ふんわり嵩が増え、泡立て器を持ち上げてりぼん状に生地が落ち、しばらく跡が残る状態にする。
7分ほどかかる。
ここでじゅうぶん泡立てておくこと。
牛乳、切り分けたバターをパイレックスで電子レンジにかけて熱する。
沸騰直前まで。
ヴァニラを加える。
泡立てた卵のボウルに粉をふるいながら2-3度にわけてゴムベラで混ぜ、熱い牛乳とバターを少しながら混ぜ、最後にオイルを混ぜる。
丸型ふたつに分け、25分ほど焼く。
竹串を刺して、確認。
そのまま冷ます。
バタークリーム
全卵 2
砂糖 70g(本来のレシピでは140g)
バター 200g
ヴァニラ 小匙2
全卵と砂糖を湯煎しながら泡立てる。
ケーキ作成時同様、嵩がじゅうぶん増えるまで、かつここで卵に火が通る目的もある。
泡立てのピークに達したら、加熱中止、冷めるまで泡立て、ある程度柔らかいバターを加えながら攪拌し続け、ヴァニラを加えて完成。
冷めたケーキの間、周りにクリームを塗り、好みに仕上げる。
バースデイケーキを食べたいと言ったわたしをあきらがおもしろがり、だったらちゃんとバースデイケーキらしくコンフェティを散らしてほしいと言うけど、わたしはそういう砂糖菓子をたべたくないから、あきらに切り分けたのにあしらってやる。
クリームを絞り袋に詰めて飾った。
こんなことしたの、いつのことだったか。
ただ単に白いケーキもいいけど、やっぱり苺があるといいな、と買ってきたけど、そうするといつもの苺のショートケーキそっくりになるので、やっぱりそのままにしておいた。
熱いミルクを生地に混ぜて焼くと柔らかくしっとりしたケーキになるというのは知っていた。
こどものころから馴染んだ、メアリー・ポピンズの料理本にそんなケーキがあって焼いたこともある。
まさにホットミルクケーキというのではなかったかしら。
バタークリームが冷たくしまってから切った。
きりっとしたクリームが、ほろほろやわらかくきめ細かいスポンジを包んだケーキだ。
参考にしたレシピの砂糖をほぼ半分に減らしてこれでじゅうぶん甘いと思うけど、ふたつのスポンジをはさむとき、苺かラズベリー、あるいは杏のジャムを薄く敷いたらアクセントになったと後悔。
一切れ食べて満足。
また食べたくなるかしら。
滅多に焼かない菓子だし、こういうときは砂糖をここまで減らすこともなかった気もする。
正直、いざ食べてみてがっかりしたけど、だからといって、これ以上の期待もしなかった気もする。
不味くないけど、つまんない。
でも生クリームが買えなかったころ、昭和のころの懐かしい味、かもしれないけど、あのころのバタークリームはショートニングが勝った脂っぽさがあったんじゃなかったかな。
あのバタークリームよりも上等。
スポンジもこれでいいけど、もっと砂糖が入っていたら、もっとしっとりしたのだろう。
長崎カステラの甘さは過ぎると感じても、あれほどの砂糖がはいるからこそ、あの食感が生れるのである。
夫にも一切れ切って、ヘタをとった苺をみっつ添えた。
感想を聞かなかったが、きれいに食べた。
ともかく、バースデイケーキを食べたかった願いが叶った。
これを食べたらとたんに眠くなって、早くにベッドに潜った。
あきらはみあのところに行っていて、食べなかった。
きょう食べるときに色とりどりのコンフェテイで飾ってやろう。
by ymomen
| 2025-11-11 01:14
| お菓子
|
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Comments(2)
momenさん、こんにちは。
突然カステラが食べたくなった、とか妙にティラミスやチーズケーキが食べたくなる事があります。
momenさんのホットミルクのシンプルケーキもコーヒーによく合いそうで美味しそう!
私はどちらかというとバタークリームが子供の頃から苦手で、よくバースデーケーキにバラの形をしたバタークリームがのっていると 兄はそのバラのデコレーションも皆の分食べたがるほどだったのに私はなるべくそれを避けていました。いまだにどうしてなのかわかりません。
私の場合、作った後に一切れで満足しても 今はまわりに残りを食べてくれる人がいないので今ではなかなかホールのケーキを買えないし、焼けません、残念ながら。。。
突然カステラが食べたくなった、とか妙にティラミスやチーズケーキが食べたくなる事があります。
momenさんのホットミルクのシンプルケーキもコーヒーによく合いそうで美味しそう!
私はどちらかというとバタークリームが子供の頃から苦手で、よくバースデーケーキにバラの形をしたバタークリームがのっていると 兄はそのバラのデコレーションも皆の分食べたがるほどだったのに私はなるべくそれを避けていました。いまだにどうしてなのかわかりません。
私の場合、作った後に一切れで満足しても 今はまわりに残りを食べてくれる人がいないので今ではなかなかホールのケーキを買えないし、焼けません、残念ながら。。。
1
Ziggyさん
おはようございます。
バタークリームが苦手というの、わかります。
わたしもそうでしたから。
でもおいしいバタークリームもあるのです。
このケーキ、つまらない、と思ったんですけど、翌日もう一切れ食べたらおいしいのです。
大きなケーキを買えない、というのもわかるなあ。
家で日持ちできる類のを焼いて小分けに冷凍できるのがいちばん好きです。
Ziggyさんのコメントにつられて、こんどはチーズケーキを食べたくなりましたよ 笑。
おはようございます。
バタークリームが苦手というの、わかります。
わたしもそうでしたから。
でもおいしいバタークリームもあるのです。
このケーキ、つまらない、と思ったんですけど、翌日もう一切れ食べたらおいしいのです。
大きなケーキを買えない、というのもわかるなあ。
家で日持ちできる類のを焼いて小分けに冷凍できるのがいちばん好きです。
Ziggyさんのコメントにつられて、こんどはチーズケーキを食べたくなりましたよ 笑。





