2025年 11月 10日
simple foodsって? |
James Beard's Simple Foods
1993
Foreword by Julia Child
フードネットワークなんてなかったころ、セレブリティ・シェフなんて言葉が生れる以前。
ジェイムス・ビアードはそういう先駆けだ。
ジュリア・チャイルドも然り。
いまどきのセレブリティ・シェフは、自分の名前で本を出して、チェーンのレストランをだして、鍋やら食器までプロデュースして、稼ぐだけ稼ごうという魂胆で、ラスヴェガスで食べたものに見合わない散財をしてきたばかりのわたしはうんざりしている。
ホテルやカジノも彼らを売り物にしていて、ハリウッドスター並みの扱いだ。
ビアードやチャイルドがテレビや雑誌のコラムに登場したとき、まだ料理番組などなくて、彼らの使命は家の台所で誰もが料理できるものを教えるという根本だったと思う。
こどものころ、病気で学校を休むと、料理番組を観るのが楽しみで、いずれ料理番組ばかりを絶え間なく放送するチャンネルをいつでも観れるなんて思いもしなかった。
現実になって、全くと言っていいほど観ない。
イギリスのBaking showは観る。
病み上がりでかんたんにかつ美味しいものを食べたいと捲った本だが、これは料理を始めようというひと、あるいはちゃんと料理の基礎をおさらいしようというひとへの案内書で、あらゆる項目が易しく指導されている。
ナイフの選び方、肉の品定めのしかた、グリルの勧め、パンの焼き方、朝食、ソーセージの作り方、サンドウイッチの作り方、シチューの作り方など、レシピ形式でなく、エッセイの様式で語りかけている。
まだ熱が若干残るわたしは空腹で、食べたいものを思いつかないものだから半熟ゆで卵をみっつ食べて、こんなに旨かったかと、それほどに簡単容易、シンプルなものを探していたから、あてが外れた。
ふだん卵焼き、目玉焼きなどの卵料理を食べないせいかもしれないが、病気のこどもに、母に、おばあさんに卵を食べさせたくて苦労をして求める、というようなおとぎ話を納得した。
殻を剝きながら、ヒマラヤ塩を振りながら匙で食べた。
同時に夫にも供したら喜んで、それからその翌日、そして今朝も同じものを朝食に欲しがった。
夫はみっつすべて殻を取り去り、マッシュポテトのようにフォークの背でつぶし、塩と胡椒で食べる。
そりゃビアード氏ほどの美食家なのだから、半熟ゆで卵のことを文章にするはずもないか。
いや、それほどのひとだから、うまくいいタイミングで茹であがったゆで卵の旨さをわかっていたに違いない。
それでもあとで考えてみたら、サンドウイッチなどパンにチーズやハムなどを挟めばお終いだから、材料を数種揃えるだけで難しいことはないはずなのに、ゆで卵で満足したものだから、よっぽど怠けたかっただけである。
そんな当たり前のサンドイッチでもバターたっぷりでフライパンに圧しつけながら焼くと、熱々の馳走になる。
自分ひとりならば、刻んだ葱をたっぷり混ぜた納豆に玄米ご飯で満足だが、夫とあきらにはそういうわけにいかなくて、結局いつもの鮭とアヴォカドの角切りを檸檬醤油で和えたのを飯にのせて揉み海苔、というのを作った。
作る、というより、単に”assemble”するものだ。
サンドイッチよりもやさしい。
茶漬けくらい気軽なものだ。
ふだんからちょくちょく作る。
ようするに体調壊したからって言い訳しなくても、ふだんからずぼらしてるってことだ。
それでもこれは夫の好物で必ずおかわりしたがるから、これでいいのだ!
卵を室温に出しておく。
そんな時間の余裕のない場合は、冷蔵庫から出してすぐの卵をぬるま湯に浸しておく。
たっぷりの湯をわかす。
卵がとっぷり浸って、茹でる間にスプーンで転がす余裕があるほど。
湯が沸騰したら、静かに卵を入れ、静かな沸騰を7ー8分続行。
スプーンで転がしながら。
冷水にとり、剥く。
by ymomen
| 2025-11-10 03:01
| 特別な本
|
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Comments(2)
momenさん、こんにちは。
James Beardさんという料理家のお名前は初めて耳にしました。
ジュリアさんのはこちらに来た当時からテレビで料理番組を拝見していて、ちょっと作業が雑なところもあるけど、それがなんだか共感を覚えたし 優しそうな、おもしろい方だなあとおもいながら観ていたのを思い出します。
私も簡単かつ美味しいが一番だと常々思っています。 少しでも手の込んだものを作る時にはあとで楽できるよう2,3食は食べられるように多めに作ったり。。。
私も自分だけの食事ならどんなにシンプルになるだろうと考えます。 常備菜をたんまり作って一週間毎日同じメニューだったりになるかも。笑
James Beardさんという料理家のお名前は初めて耳にしました。
ジュリアさんのはこちらに来た当時からテレビで料理番組を拝見していて、ちょっと作業が雑なところもあるけど、それがなんだか共感を覚えたし 優しそうな、おもしろい方だなあとおもいながら観ていたのを思い出します。
私も簡単かつ美味しいが一番だと常々思っています。 少しでも手の込んだものを作る時にはあとで楽できるよう2,3食は食べられるように多めに作ったり。。。
私も自分だけの食事ならどんなにシンプルになるだろうと考えます。 常備菜をたんまり作って一週間毎日同じメニューだったりになるかも。笑
1
ziggyさん
彼の名前で料理本に賞が与えられるのはこんにちも続いています。
食文化の先駆けだったことがいつまでも敬われているのでしょう。
ジュリア・チャイルドというひとは、独特なおもしろいひととわたしも思います。
食べることなら貪欲な好奇心があったようです。
初期の彼女の料理番組は録画なしの生放送で、鶏の丸焼きをつかみ損ねて落としたり、ケーキが崩れてしまったりということがあっても、別に慌てもしないで番組を進めていたのが彼女らしい。
実際の台所では失敗もつきものなのだから、と堂々としていたようですよ。
彼女の甲高い声が珍しくて、このひと、へんなひとだなあ、ちょっと螺子が緩んでるような気もするなあ、なんて失礼なことを思っていたこともありましたが、当の自分も緩んでいるどころじゃなくて螺子が外れているところがあるから、ひとのことをとやかく言えません 笑。
彼女は才女です。
アメリカではじめての本格的なフランス料理の書を編纂したのですから。
わたしも作るなら、たっぷりこしらえるほうです。
好きでいろいろ材料が入ったものは、それだけ食べていて安心できるので、そういうものがあると数食続いて平気です。
んあ
彼の名前で料理本に賞が与えられるのはこんにちも続いています。
食文化の先駆けだったことがいつまでも敬われているのでしょう。
ジュリア・チャイルドというひとは、独特なおもしろいひととわたしも思います。
食べることなら貪欲な好奇心があったようです。
初期の彼女の料理番組は録画なしの生放送で、鶏の丸焼きをつかみ損ねて落としたり、ケーキが崩れてしまったりということがあっても、別に慌てもしないで番組を進めていたのが彼女らしい。
実際の台所では失敗もつきものなのだから、と堂々としていたようですよ。
彼女の甲高い声が珍しくて、このひと、へんなひとだなあ、ちょっと螺子が緩んでるような気もするなあ、なんて失礼なことを思っていたこともありましたが、当の自分も緩んでいるどころじゃなくて螺子が外れているところがあるから、ひとのことをとやかく言えません 笑。
彼女は才女です。
アメリカではじめての本格的なフランス料理の書を編纂したのですから。
わたしも作るなら、たっぷりこしらえるほうです。
好きでいろいろ材料が入ったものは、それだけ食べていて安心できるので、そういうものがあると数食続いて平気です。
んあ



