バッグの中身はなんでしょう・その２

このバッグの中身はなんでしょう？

アリスンの誕生日のおくりものに。

買い物バッグでした！

内側にポケットふたつ。

バッグを収めるポーチにもバッグにも裏布つき。

重い食料を入れても安心できるように、手提げの部分をしっかり縫いつけた。

昨年あげたバッグを重宝してくれて、事あるごとに飽きずに誉めてくれるので、また作った。

出先で知らない人に褒められるたびに報告してくれるので、いい気になっている。

彼女はRVも持っているから、RV柄を選んだ。

アリスンの誕生日はまだ２週間先だけど、初めて焼いたサワードウパンの画像を送信してきて、ぱっくり見事に開いている黄金色のパンに感心したら、一切れ食べたい？と訊かれてもちろん食べたいと返信したら、いまから持って行くというので、わたしももう我慢できなくて、バッグをあげた。

早速パンにバターを塗っていたら、電話が鳴って受信しそこねたらアリスンからで、かけなおしたら、１オクターヴ高い声でわたしのバッグを喜んでいる。

パンは素晴らしくおいしい。

クラストが厚く硬く、木の実のような旨さで、中身はもっちりしながらもしっかり火が通っていて、その味も炭水化物が化学変化して蛋白質に進化したようなのだ。

初めて焼くのに、こんなにうまくできることに感心して、どうやったの、と訊くのに、レシピのとうりにやってみただけよ、とけろりとしている。

そのレシピ、教えてちょうだい、ともらって、じっくり読んだ。

レシピに忠実になれないわたしは、何をするにも遠回りしている。

クープがこんなに割けているパンにはまだ到達していない。

翌日、これから買い物に出る、と彼女がこのバッグと昨年あげたバッグの両方を持っているセルフィ―を送信してきた。

こんなに喜んでくれてうれしい。