あっけなかったグリーンカード更新

11月に無効になるグリーンカードの申請を6か月前から受け付けるというので、5月にオンラインで行った。

移民局は近年の移民ラッシュと人材削減で忙しいと聞いた。

申請してすぐに封書とメイルで、受理の確認が届き、22か月かかるとオンラインで提示されていたので、やっぱりなあ、気長に待つしかないんだねえ、と思っていたら、数日前、メイルが来た。

”We have taken an action on your case"

というドラマチックなタイトルで、なんだなんだ、と悪い予感がしてメイルを開けたら、もちろんそこには詳細は記載されてなくて、サイトにログオンしたら、カードを受注したから住所に送る、とあった。

来週には届くのか。

まだ９月初めで申請して３か月経たず、無効まで２カ月以上という余裕。

22カ月というのはなんだったのか。

グリ－ンカードが無効になる11月以降も、申請済ならば国外に出ても再度入国の心配はないのだろうとは思っていたが。

デンヴァーの移民局にも行かなくていいのか。

移民局は多忙のためにこういうところで事務を簡略化しているのだろうか。

わたしにしてみればありがたいけれど。

１０年前の更新の際には、日にちと時刻を指定されて出向き、新たに指紋をとられ、後日カードが郵送されたと記憶している。

今回もそうだろうと、思っていた。

前回は指先が乾燥していたのか指紋が明瞭にとれなくて手間取ったから、今回は一発で取れるように指先の保湿をして準備していたのに。

指紋が取れないほどなのは、医師ですか、とまで訊かれた。

医者は手を丹念に洗うから、という言い分で、医者に間違えられたなんてこの時限りである。

当人に面接しないでいいのかなあ。

新たに写真を撮られることもないなら、10年前の写真のままで新しいカードになるってことか。

あの写真は証明写真にしては人相悪く見えなかったからいいけど、提示して、老けましたねえ、なんて哀れられないか。

逮捕歴などあれば、また違う過程だったのだろうか。

わたしがすでに死んでいて、誰かがわたしのIDを盗もうとする可能性なんて疑わないのかなあ、と夫に言ったら、わたしの存在を確認する方法はあるんじゃないか、税務局に毎年提出する書類にもわたしの名前とソーシャルセキュリティー番号なんかで確認できているだろう、という答えだった。

問題のある長期滞在者についてはブラックリストに記されているよ。

移民による犯罪の対応に忙しくて、わたしのように無害な者にかまう時間が惜しいのだろうか。

これだけのためにわざわざデンヴァーに行くのが面倒でいたのに、あっさり事が片付いたら片付いたで、これでいいのか、と思いめぐらす心配性がわたしである。

よかったー、と完結すればいいことなのに。

こんなかんたんなことですむなら、10年後を憂えることもないだろう。

10年なんてあっという間だ。

もしかしたら、もっと簡単になっているかもしれない。

40年グリーンカードを持ってて、もう70歳なんだし、優良滞在者だから、なんならこのまま帰化していいですよってことにならないか。