2025年 08月 31日
電子レンジで2分 |
まず近年の玉蜀黍の色が薄く、柔らかく、甘いばかりなのがわたしの好みに合わない。
ひと昔のタクシーの車体ほどに濃い黄で、実は歯を充てればぱりぱり音がして、皮の下の実もむっちりある程度は固く、噛むほどに味がある、というのが好きだ。
そんな玉蜀黍はもうどこにもなくなった。
スーパーで玉蜀黍の皮を剥いて実をのぞけば白いか、うすい黄と白が混じっているものばかりである。
わたしの好む類は、どちらかというと、家畜向けの玉蜀黍に近いらしい。
何十年も前、ミネソタのロレイン叔母の家で食べた玉蜀黍はそういうしっかりした玉蜀黍で、叔母とこのごろの玉蜀黍は柔らかくて甘いばかりでいけないと、と、こういうのが美味しいのよね、とふたりでいくつも食べた。
一方そこにいたほとんどは、いまどきの玉蜀黍のほうが好きらしかった。
大概の場合、ここでの料理法は大鍋で何十分もかけて茹でていて、客が来てもさあ食べようというときになっても、玉蜀黍は湯に浸かったままなのだ。
そんな玉蜀黍は水っぽくなっている。
新鮮な玉蜀黍は生でも旨いほどだから、加熱時間は短いほうがいい。
玉蜀黍があるなら、熱々のを昼でも夕でもときどき食べたい。
剥いたのをラップに包んで電子レンジで二分加熱し、皿に取ったらそのままちょっと冷めるまで放置したのを食べる。
バタも塩も要らない。
そのまま齧りつく。
最後に夏が終わるのが悲しかったのは、まだデンヴァーに住んでいるころのことで、そこからちょっと北にある日系の農家で栽培している玉蜀黍に出逢った年であった。
もう玉蜀黍が食べられなくなる、とがっかりした。
それ以外には、もうそれほど夏をおもしろいと思わなくなっていた。
韓国系スーパーのデリで年じゅう売られている加熱済みの玉蜀黍は粒が大きくて黄色が濃くて、見たことのない種類で、いかにも旨そうで買ったことがあるが、風味に乏しく、ねっちり食べ応えのある実だった。
食べかけたものは食べ終えるわたしも、これだけはいけなかった。
両親が元気だったころ、熊本空港に迎えに来てくれて、実家への道中、テントを張って玉蜀黍を醤油たれを塗りながら炭火で炙ったのを売るのを眺めては食べたかったが、露店で売る食べ物を疑う母には遠慮して黙っていた。
広美さんが招んでくれたバーベキューは、ハンバーガーではなくて、日本式にピーマン、玉葱、ステーキ、海老やら、というもので、玉蜀黍も露店式に焼いてくれたのがうれしかった。
広美さんは帰国して永い。
恋しい。
男とか、女とかいうのじゃなくて、恋愛しなくても、ひとを恋しがることはある。
両親も祖父母も恋しい。
広美さんもご主人も、妹のようにかわいがってくださった。
恋しい。
by ymomen
| 2025-08-31 02:22
| 食
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Comments(2)
momenさん、こんにちは!
私も昔は玉蜀黍というと 皮をむいてから大きな鍋に茹でていましたが 今では皮のまま濡らしてラップして電子レンジでチン。 火がとおったら 茎の部分から実に向かって1インチほどのところで切り落としてお尻(先)の部分を上にしてひきあげたらポロっと皮と髭全部がきれいにとれて身と芯だけが落ちるので そのやり方です。孫のAちゃんはそれを見ての事をマジシャンみたいだと言いました。笑
ある日本の番組で玉蜀黍農家で、採ったばかりの玉蜀黍の皮を剥いで火にかけることなくそのまま食べて、美味しい~!という場面を見て、あゝ、新鮮だと生でも食べられるんだ!と知りました。
でもやっぱり炭火で焼く玉蜀黍に勝る食べ方はないかな~。
私も昔は玉蜀黍というと 皮をむいてから大きな鍋に茹でていましたが 今では皮のまま濡らしてラップして電子レンジでチン。 火がとおったら 茎の部分から実に向かって1インチほどのところで切り落としてお尻(先)の部分を上にしてひきあげたらポロっと皮と髭全部がきれいにとれて身と芯だけが落ちるので そのやり方です。孫のAちゃんはそれを見ての事をマジシャンみたいだと言いました。笑
ある日本の番組で玉蜀黍農家で、採ったばかりの玉蜀黍の皮を剥いで火にかけることなくそのまま食べて、美味しい~!という場面を見て、あゝ、新鮮だと生でも食べられるんだ!と知りました。
でもやっぱり炭火で焼く玉蜀黍に勝る食べ方はないかな~。
1
Ziggyさん
おはようございます。
Ziggyさんも電子レンジで、でしたか。
たくさん用意したいときには向かないやり方ですね。
それは丸いステンレス製の道具をお使いになるのですか?
便利なものがあるなあ、と思っていました。
わたしは齧りながら食べるのが好きです。
教えてくださった玉蜀黍飯に炊くなら、そういう道具が重宝しますね。
こっちで炭火焼の玉蜀黍、見ませんね。
おはようございます。
Ziggyさんも電子レンジで、でしたか。
たくさん用意したいときには向かないやり方ですね。
それは丸いステンレス製の道具をお使いになるのですか?
便利なものがあるなあ、と思っていました。
わたしは齧りながら食べるのが好きです。
教えてくださった玉蜀黍飯に炊くなら、そういう道具が重宝しますね。
こっちで炭火焼の玉蜀黍、見ませんね。


