2025年 06月 26日
寒い日に作っておいた折りパイ生地 |
折りパイつくりは難しい。
こどものころに作ってみたけれど、うまく層にならなかった。
林檎の甘煮を詰めて焼くと、底の部分が生っぽくてパイ皿から外すのも失敗したし、どうしても不二家のアップルパイのようにはならなかった。
それっきり諦めていた。
寒い日に、もうあれから何十年も経っているのだから今度こそできそうな気がして作った。
長い間、これといってそれに関わる練習をするのでもないのに、むかしできなかったことがとたんにできるようになっていることがある。
一応はおとななので、いくらか身についた知恵のせいか。
バターをさいころ状に切っておいたのと、計った小麦粉を冷凍庫に入れておく。
フードプロセッサーで粉、塩、バターをざざっとプロセスして、冷水を加えてまとめ、キャンヴァス地のうえで生地をのばしていく。
始めはなめらかにまとまらなくていい。
三つ折りにして、冷蔵庫で休ませ、数時間後に出して、伸ばしてまた三つ折り、を三度。
この丸いキャンヴァス地は結婚したとき、義父方の叔母がレフサを作る道具一式をくれたもののひとつ。
レフサは茹でたじゃがいもをつぶしたのに小麦粉を混ぜて練り、うすく延ばして焼くイ―ストの入らないノルウエイのパンだ。
義父方の血筋の食べ物である。
これにバターを塗って砂糖を散らしたのをくるくると巻いて食べるのは夫のこども時代の楽しみだったそうだ。
大きな丸いグリドル、レフサを焼くとき、伸ばすときにひっくりかえす長いへら、に加えてこのキャンヴァス地が二枚。
キャンヴァス地に手粉をふって生地を伸ばすと、くっつきにくい。
生地の方向を変えるにも、キャンヴァス地を回転すればいい。
パイ生地のように、伸しては休ませ、というとき、作業の間に粉がついた側を内側にして四つ折り、さらにそれを半分に折り、ジップロックに入れて冷凍庫に入れておいて、次の作業時に再び出すことをくりかえせば、台所のカウンターが何度も粉まみれにならないですむ。
作業がすっかり完了したら、粉をはたき落としてから洗う。
台所であらかた粉を落としてから、さらに外に出てばたばたと盛大に振るう。
あんなに悩まされた折りパイ生地が難なくできた。
できてすぐ、これをどうするとは決められなくて、冷凍庫に入れておいた。
カナスタの手土産にするクッキーをどうするかと、パルミエを思いついた。
冷凍庫から冷蔵庫に移しておいた生地は、室温に出してまもなく、キャンヴァス地にほんの少し打った手粉ですんなり伸びた。
ブラウンシュガーを巻き込んでスライスしたのを高温で焼く。
ブラウンシュガーを生地に乗せたらそのうえから麺棒を転がして砂糖を密着させる。
メープルシロップを垂らしてからブラウンシュガーを乗せて焼いたらメープル味になっていいだろうと思っていたけど、べとべとして切り分けるときにシロップが切り口を塞いで焼いたときに層に立ち上がるのを妨げるのではないかと心配した。
パーチメントペーパーを敷いたクッキーシートに並べ、230度で10分。
きれいな層になって軽く焼けている。
生地の塩気と焦げたブラウンシュガーがおいしい、軽いクッキーになった。
もろく、バターの風味溢れる生地だが、さしあげるのにセロファン袋に詰めるとき、壊れそうでもある。
もうすこしパリッとするといい。
こちらでいうall purposeという小麦粉は日本の中力粉にあたるらしい。
強力粉で作ったらどうだろう。
あるいは若干バターが少ないほうがかりっとした仕上がりになるだろうか。
また寒い日に生地を作っておこう。
またひとつできなかったことができるようになってうれしい。
ふん、折りパイなんて作れなくてもかまわない、Puff Pastryというできあい生地が箱入りでスーパーの冷凍庫に並んでいる、とふてくされていたけれど、できるようになったら、今度はどういう菓子に使おうか、と考えている。
いまのわたしができるようになったことは、ほかに何があるだろう。
急にピアノを弾けるようになったとか、早く走れるようになった、なんていうことがあったらうれしいけれど、ちょっとそれはありえない。
小麦粉 260g
塩 小匙1
バター 250g
冷水 70ー100㏄
by ymomen
| 2025-06-26 00:30
| お菓子
|
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Comments(8)
子供の頃から源氏パイが大好きだったし、今もパルミエ、見かけたらよく買い求めます。 Costcoのも美味しいけどなんせ量が多いのが難点なんですよね、ついつい手が伸びちゃう。
パフペイストリー系のサクサクスイーツ(スイーツじゃなくても)は私 冷凍で売っているのが便利で、それを使うのがほとんどで自分で作ろうと思った事がありません。 でもこないだ仕込んだラズベリーのソースなんか挟んで焼いたら美味しいだろうなぁ、などと思ってしまいました。
レフサ、初めて耳にしましたがちょっと検索してみると なんだかトルティーヤやクレープににているんですね。でもジャガイモを潰したものなんですね。 どんな味がするんだろう。。。
パフペイストリー系のサクサクスイーツ(スイーツじゃなくても)は私 冷凍で売っているのが便利で、それを使うのがほとんどで自分で作ろうと思った事がありません。 でもこないだ仕込んだラズベリーのソースなんか挟んで焼いたら美味しいだろうなぁ、などと思ってしまいました。
レフサ、初めて耳にしましたがちょっと検索してみると なんだかトルティーヤやクレープににているんですね。でもジャガイモを潰したものなんですね。 どんな味がするんだろう。。。
1
ziggyさん
きのうこれをカナスタに持って言ったら、みんなすぐに源氏パイと言って、わたしが何度もパルミエと言うのに、聞いてくれませんでした 笑。
レフサ、見かけはそういう形です。
じゃがいもの割合が大きくて、小麦粉は”つなぎ”くらいにしか入らないので、もろい生地で、うすく延ばすのが難しいのです。
やさしいふんわりしたおいしさです。
夫の祖母が生前、うちの台所で粉だらけになって作ってくれたことがありました。
ミネソタやアイオアあたりでは、年じゅうスーパーにもあるそうです。
ここのスーパーの冷蔵食品あたり、デリ近辺の、豆腐やディップやチーズなんかのあたりにあります。
何故か三角形に切りそろえられて包装されていました。
lefseと綴ります。
きのうこれをカナスタに持って言ったら、みんなすぐに源氏パイと言って、わたしが何度もパルミエと言うのに、聞いてくれませんでした 笑。
レフサ、見かけはそういう形です。
じゃがいもの割合が大きくて、小麦粉は”つなぎ”くらいにしか入らないので、もろい生地で、うすく延ばすのが難しいのです。
やさしいふんわりしたおいしさです。
夫の祖母が生前、うちの台所で粉だらけになって作ってくれたことがありました。
ミネソタやアイオアあたりでは、年じゅうスーパーにもあるそうです。
ここのスーパーの冷蔵食品あたり、デリ近辺の、豆腐やディップやチーズなんかのあたりにあります。
何故か三角形に切りそろえられて包装されていました。
lefseと綴ります。
パイはいまだに挑戦していません。練り込み方式でもちゃんと層になるのですね。素晴らしい!
勇気づけられて、トライしたくなりました。
またお造りになったら、アップして下さいね。励みになります。
レフサ、聞いたこともありませんでした。こちらにも興味があります。
勇気づけられて、トライしたくなりました。
またお造りになったら、アップして下さいね。励みになります。
レフサ、聞いたこともありませんでした。こちらにも興味があります。
solarさん
粉を煉らず、バターが溶けないように、できるだけ涼しい環境で手早く作業をするのがこつだと思います。
わたしはパイを食べていてもあんまり皮を好まないし、アメリカに来て層になったパイなんか誰も作らないのを知りました。
パターを平たく整えて生地に挟みながら伸ばすやり方はやってきたことがありません。
solarさんなら成功なさるでしょう。
焼くまで成功したかどうかわかりませんでしたが、今回こそはうまくいったような気がしました。
レフサはニョッキのような配合で、ニョッキを作ったとき、生地がべたべたしているから小麦粉を足しすぎて別物になったことがあるので、レフサ生地の扱いも得意ではないのです。
ひ
粉を煉らず、バターが溶けないように、できるだけ涼しい環境で手早く作業をするのがこつだと思います。
わたしはパイを食べていてもあんまり皮を好まないし、アメリカに来て層になったパイなんか誰も作らないのを知りました。
パターを平たく整えて生地に挟みながら伸ばすやり方はやってきたことがありません。
solarさんなら成功なさるでしょう。
焼くまで成功したかどうかわかりませんでしたが、今回こそはうまくいったような気がしました。
レフサはニョッキのような配合で、ニョッキを作ったとき、生地がべたべたしているから小麦粉を足しすぎて別物になったことがあるので、レフサ生地の扱いも得意ではないのです。
ひ
源氏パイ懐かしいです。
高校生の頃にBF宅にお邪魔すると源氏パイとプラッシーが
出てきました。源氏パイはまだ販売されています。
駄菓子屋でプラッシーを見つけたので近いうちにこの組み合わせで
食べてみます。
高校生の頃にBF宅にお邪魔すると源氏パイとプラッシーが
出てきました。源氏パイはまだ販売されています。
駄菓子屋でプラッシーを見つけたので近いうちにこの組み合わせで
食べてみます。







