2025年 02月 18日
鼓童 |
鼓童
昨夜、Colorado Springsにて。
初めて鼓童を観たのは、1992年。
籍を入れたばかりのわたしたちは、デンヴァーのダウンタウンにある高層アパートメントに住んでいて、夕方16番街を散歩していた。
パラマウントという小さな劇場を通りかかったら、日本の太鼓の公演があるというので、映画でも観るつもりで入ったのだった。
そうしたら思いがけず素晴らしいものを見せられて、魅了された。
オープニングは、通路の後ろから若者たちが太鼓を鳴らしながら舞台に向かうというものだったと思う。
すっかりファンになったつもりだったが、デンヴァーを離れて田舎暮らしに慣れて、こどももできて、鼓童がこちらのほうで時折公演しているのは知っていたが、行くことはなかった。
こどものころから敬愛している坂東玉三郎氏が鼓童に関わった時期もあったと聞いた。
順子さん夫妻、のり子さん夫妻と行った。
夫とみあも同席した。
1999年生まれのみあには、初めての鼓童。
わたしがときどき家で聴いていたから知ってはいた。
でも目前で観るのは違う。
鼓童は鼓動。
体全体が鼓膜となって、太鼓が響く。
もの悲しいような優しい笛の音や肉声。
体全体で太鼓を叩く逞しさと情熱。
日本の土の下から湧き上がるマグマのような。
聴くうちに震えながら、同時に血が沸騰するような感動が止まらない。
心臓を魂をつかまれて揺すぶられた。
かつての演者もこのくらいの若者だったのだろうが、自分も若かったからか、そんな意識もなかった。
目の前の彼らは自分のこどものような年齢で、楽くてたまらないというふうに野性本能のままに太鼓を叩いているようなのだ。
新しい曲もあったし、これぞ鼓童の根というものもあり、一瞬たりとも退屈しない公演であった。
強靭な体力と精神力が鍛錬されていなければできないパフォーマンスである。
当然ほとんどの方はお若い。
かつて観た鼓童のメンバーとは世代交代されていて当然だ。
あのころには生まれていなかった方も多いに違いない。
”鼓童”は時を経て、常に新しい命に継がれているのだ。
これほどに完璧な公演に及ぶまで、どれほどの努力があったろう。
日本は、日本の若者はすばらしい。
舞台演出にも無駄がなく、颯爽としていて、文句のつけようがない。
25歳のみあは、いままで行ったどんなコンサートよりも素晴らしかったと言った。
このあと、またコロラドで公演があるなら明日にでも観たいと検索したら、次の公演先はインディアナと知ってがっかりした。
わたしはいままで観たどんなブロードウエイ公演よりも感動した。
たったひとつの汚点は、観客側にあった。
開演後、前の数列に遅れてくるひとが入場してきたこと。
せめて、演目が途切れるのを待つくらいのエチケットがないのか。
公演終了時には、もちろん観客総立ちの喝采が続いた。
by ymomen
| 2025-02-18 01:31
| アメリカの季節
|
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Comments(9)
こちらカリフォルニアの宿泊先近くでの公演が1週間前(月)。TVのCMを観ながら、「観に行く?」とカミさんが聴くので行くつもりだったのですが、風邪の具合で中止にしました。
レストランで一緒に働いた主任が、同様のグループを主催していて、公演時には食事の差し入れなどをした思い出があります。多い時は10数人のメンバーで、バークリー音楽大学の打楽器科の生徒も加わり、多彩で繊細な表現も加り、演目の一つの「祭囃子」などは生まれて初めて笛の音を幻聴として聴こえたほどでした。
レストランで一緒に働いた主任が、同様のグループを主催していて、公演時には食事の差し入れなどをした思い出があります。多い時は10数人のメンバーで、バークリー音楽大学の打楽器科の生徒も加わり、多彩で繊細な表現も加り、演目の一つの「祭囃子」などは生まれて初めて笛の音を幻聴として聴こえたほどでした。
1
鼓童!懐かしいです。2002年ロサンゼルスでの公演に日本語クラスの皆んなで出かけました。事前に鼓童に連絡できたので、終演後団員さんにお会いする機会をいただき、皆大感激したことを思い出します。
今はたくさんの太鼓のグループがあり、見せ方も変わってきましたが、(私には)やはり鼓童は太鼓グループの頂点だと思います。
実演をお楽しみなれて本当に良かったですね。
(日本ではなかなかチケットが手に入りません。)
今はたくさんの太鼓のグループがあり、見せ方も変わってきましたが、(私には)やはり鼓童は太鼓グループの頂点だと思います。
実演をお楽しみなれて本当に良かったですね。
(日本ではなかなかチケットが手に入りません。)
>momenさんさん、おはようございます!
鼓童、このポスターも市内の日本人専用の月一新聞に載っていたのを見た覚えがあります。 ウェブサイトを見てみるとやっぱり Vegasの方でも公演があったようですが見逃しました。次の公演は是非観に行ってみたいな。
日本の太鼓芸能は日本文化とって奥深いものがありますよね。 沖縄でも昔からお盆の時期になると毎年エイサーと言って、各市の青年会がこぞって歌にのせて掛け声をかけ、太鼓をたたきながら歩き回る”道ジュネー”という風習があって、年に一度県大会も行われます。
観客側のエチケットについてですが、私もここ数回、コンサートに行く度に コンサート中ずっと立っている観客が多い事に驚きました。後ろの席に座っている人達の事がきにならないのでしょうか。ステージを見るためにずっと立っていないといけないなんて ”席”のチケットにお金を払う意味があるのかとさえ思ってしまう私は そういう世代についていけていないのかもしれません。
鼓童、このポスターも市内の日本人専用の月一新聞に載っていたのを見た覚えがあります。 ウェブサイトを見てみるとやっぱり Vegasの方でも公演があったようですが見逃しました。次の公演は是非観に行ってみたいな。
日本の太鼓芸能は日本文化とって奥深いものがありますよね。 沖縄でも昔からお盆の時期になると毎年エイサーと言って、各市の青年会がこぞって歌にのせて掛け声をかけ、太鼓をたたきながら歩き回る”道ジュネー”という風習があって、年に一度県大会も行われます。
観客側のエチケットについてですが、私もここ数回、コンサートに行く度に コンサート中ずっと立っている観客が多い事に驚きました。後ろの席に座っている人達の事がきにならないのでしょうか。ステージを見るためにずっと立っていないといけないなんて ”席”のチケットにお金を払う意味があるのかとさえ思ってしまう私は そういう世代についていけていないのかもしれません。
オイカワさん
ああ、オイカワさんが伏せておられた最中でしたか。
残念でしたね。
こちらでもわずかでも当日でもチケットが買えたらしく、誘えばよかったと思いつく人々を想いました。
レストランを経営なさっていたころには、常にこういう方々の公演や動きに近いところにおられたのではないでしょうか。
演者の公演も、支援する多くの人々の情熱で成り立つものでしょう。
公演の感動の余韻は続いています。
わたしもそういう機会があれば携わりたいです。
ああ、オイカワさんが伏せておられた最中でしたか。
残念でしたね。
こちらでもわずかでも当日でもチケットが買えたらしく、誘えばよかったと思いつく人々を想いました。
レストランを経営なさっていたころには、常にこういう方々の公演や動きに近いところにおられたのではないでしょうか。
演者の公演も、支援する多くの人々の情熱で成り立つものでしょう。
公演の感動の余韻は続いています。
わたしもそういう機会があれば携わりたいです。
ryubokuさん
そんな機会がおありでしたか。
ロスで日本語を教えておられたのでしょうか。
日本語を習う方々は、もちろん日本文化に興味がおありでしょうから、日本の誇る一部をご覧になられて幸いでしたね。
鼓童のみなさんも、訪れる先々で現地の方と面会できて喜ばれたでしょう。
年月を超えて、”鼓童”という生き物が常に成長していくのをわたしも応援しています。
そんな機会がおありでしたか。
ロスで日本語を教えておられたのでしょうか。
日本語を習う方々は、もちろん日本文化に興味がおありでしょうから、日本の誇る一部をご覧になられて幸いでしたね。
鼓童のみなさんも、訪れる先々で現地の方と面会できて喜ばれたでしょう。
年月を超えて、”鼓童”という生き物が常に成長していくのをわたしも応援しています。
ryubokuさん
追記
日本ではチケット入手が難しいとは知りませんでした。
こちらで観れたことが幸いです。
わたしの故郷の近くの久住というところにも、太鼓のグループがベースにしていると聞きました。
追記
日本ではチケット入手が難しいとは知りませんでした。
こちらで観れたことが幸いです。
わたしの故郷の近くの久住というところにも、太鼓のグループがベースにしていると聞きました。
Ziggyさん
おはようございます。
ラスベガス公演はすでに行ったあとでしたか。
残念です。
そちらではチケット完売だったかもしれませんね。
実はつい最近、みあが沖縄出身の青年と知り合いになり、彼もまた沖縄にいたころは沖縄特有の太鼓を習ったと聞いたばかりです。
どんなものなのか、観たいです。
YouTubeで検索します。
若い人、あるいはジャンルによっては、なるほど立ちっぱなしのコンサートはありますね。
わたしが古いのかしら 笑
最後に行ったのはクラシックのコンサートというわたしだからこんなふうに思ったのかもしれません。
おはようございます。
ラスベガス公演はすでに行ったあとでしたか。
残念です。
そちらではチケット完売だったかもしれませんね。
実はつい最近、みあが沖縄出身の青年と知り合いになり、彼もまた沖縄にいたころは沖縄特有の太鼓を習ったと聞いたばかりです。
どんなものなのか、観たいです。
YouTubeで検索します。
若い人、あるいはジャンルによっては、なるほど立ちっぱなしのコンサートはありますね。
わたしが古いのかしら 笑
最後に行ったのはクラシックのコンサートというわたしだからこんなふうに思ったのかもしれません。
追伸 もめんさんは久住のお近くのご出身でしたか! 私は生まれは国東ですが、玖珠の学校勤務の経験がありますし、つい最近母を訪ねた妹宅など久大線、豊肥線沿線も懐かしいです。
久住近くの太鼓グループはTAOですね。パフォーマンスのレベルでは鼓童を上回る勢いで、ラスベガスのエキスポ会場でも紹介されていました。きっとアメリカ公演もあるでしょうから、是非一度!!
もめんさんが近しく想え、嬉しくなりました。
久住近くの太鼓グループはTAOですね。パフォーマンスのレベルでは鼓童を上回る勢いで、ラスベガスのエキスポ会場でも紹介されていました。きっとアメリカ公演もあるでしょうから、是非一度!!
もめんさんが近しく想え、嬉しくなりました。
ryubokuさん
ryubokuさんのお里も大分ですか。
同郷でうれしいです。
国東は、わたしにとっては空港のあるところとしか知らずにいましたが、美しいところだと聞いています。
わたしは竹田市が里です。
父とよく久住にはドライブしました。
Taoというのですね。
渡米後のできごとには疎くて知識がありません。
演奏を聴いたことがなく、Youtubeで検索しました。
鼓童とは違うスタイルがおもしろいと思いました。
日本の伝統芸能がこんなふうに受け継がれていくのですね。
ryubokuさんのお里も大分ですか。
同郷でうれしいです。
国東は、わたしにとっては空港のあるところとしか知らずにいましたが、美しいところだと聞いています。
わたしは竹田市が里です。
父とよく久住にはドライブしました。
Taoというのですね。
渡米後のできごとには疎くて知識がありません。
演奏を聴いたことがなく、Youtubeで検索しました。
鼓童とは違うスタイルがおもしろいと思いました。
日本の伝統芸能がこんなふうに受け継がれていくのですね。


