2024年 08月 08日
Stay cool! |
知人と出くわして、別れ際の挨拶に、”Stay cool!” と言われることがある。
猛暑の続くなか、”暑を逃れて、へこたれないようにね”、ということだ。
名前も知らない顔見知り程度でも交わす。
日本で、”お暑うございます”と路上で交わす言葉に近いだろうか。
その短い挨拶には、ご自愛ください、という思いがあるように。
Cool、という言葉は気温が涼しい、という意味のほかに、粋である、潔い、わだかまりがない、という場合にも使われる。
”She is cool”
ひとの容姿や行動をほめる場合に。
物についても。
”Are we cool?”
例えば揉め事のあったあとに、互いにわだかまりが残ってないよね、と確認する場合に使う。
”Stay cool!”
暑い季節でなくても、別れ際にそう挨拶するとき、元気でね、とか、変わらないでね、というような親しみのこもった意味合いになる。
似た言葉に、”Chill”がある。
直訳は、”冷却”。
”Just chilling"
なにをするでもなくリラックスしている様子を言う。
”He is chill”
彼は問題ない、まともだよ、という意味。
あきらが高校時代、この言葉にわたしは何度立腹したか。
喧嘩になると、高揚するわたしに向かって平坦な態度で”Chill, Mom”と言われると、ますますいらいらしたものだ。
ママ、落ち着けよ、
という意味だが、まるでなんでもないことに対して、わたしだけが理不尽に怒っているかような言葉に聞こえた。
その効果を、きっとあきらは承知で使っていたのだ。
あのころのわたしたちはしょっちゅう衝突していて、お互い引き際を知らなくて、喧嘩がエスカレートすればするほどあきらはそんな言葉と態度でわたしを傷つけることを知っていた。
いまそんなことを書いても、当時のことを恨むのでもない。
こどもは親をそう扱うときもある。
みあにも、それほどあからさまではなかったけれど、そんなこともあった。
わたしもまたそんな言葉や態度の駆け引きをしていただろう。
夫婦のあいだにもあったと思う。
言葉って不思議だ。
言霊を信じる。
耳の聞こえないミルキーにも、ココに話しかけるように言葉をかける。
言葉という存在さえも、ミルキーは知らないのか。
そんなミルキーにとって言霊の意味はあるか。
ココに話しかければ、それらに反応して飛び回ることもあるし、首を傾げていることもある。
寒い季節には、”Stay warm!”と挨拶することもある。
あったかくしてね。
凍える日には、そんな言葉をかけてもらうだけで、うれしいものだ。
by ymomen
| 2024-08-08 01:06
| アメリカの季節 夏
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