2024年 07月 20日
家 |
あきらがまた帰ってくる。
前回はあきらと会わない期間が長かったから、どうすればいいんだっけ、と戸惑った。
今回は前回から間が空いていないから、だいじょうぶ。
しょっちゅう帰ってくればわたしも適応できるのだ。
アルバイトがあるから、滞在は短い。
引越し屋の仕事は重労働でいいことだと思っていたら、早速夫にバイクを買いたいからと借金の申し出があったのは甘い。
自分で稼いで買えと応えたそうだ。
わたしは帰省すると、自宅の次にいちばん遠慮のいらないところのはずなのに、自分の勝手とは違うことにいらいらして、気持ちが落ち着くまで数日かかるのが常であった。
アパート暮らしになれたあきらも、帰省するとそんな焦りがあるだろうか。
娘はまたそういうところにより敏感なのかもしれないが。
母もまた、わたしの帰省を喜んでも、そんなわたしを察知して、居心地悪い気がしたのではないか。
滅多に帰らないのだからこそ、助けになりたくて、家の中、周りのあちこちを片付けても、母にとっては自分の領域をかき乱されるというようだと煩がっていてもいた。
共にいられる数日をただ穏やかに過ごしたいと願っていたけど、そんな思いもさせてしまったのだろう。
空き家になった実家は、ベビーグランドピアノだけが残されていて、新しい住人を待っている。
庭には雑草が生い茂っているだろう。
学齢のこどもたちが夏休みに入るなり帰省していた。
いまはもう、夏休みも関係ないし、両親もいない。
それでも日本は、わたしにとって根っこである。
アメリカ合衆国に住んで、母国を捨ててでもここに移住したいひとを見るたびに、自分はなんと恵まれていることだろうと感謝する。
日本の旅券を持ち、ここに住みながら、帰国したいときにはいつでもそれが叶うこと。
母国を尊び、また尊ばれること。
合衆国にもまた、多くの恩恵にあずかった。
深い敬意がある。
いまこの国は過渡期にある。
こどもたちのために、未来のために、また立ち上がろうとしている。
みあとあきらはずっとこの国で暮らすのか、わたしのようにどこかよその国に移り住むことになるのか。
そうなっても、わたしにように、母国を誇りに思って欲しい。
もうすぐオリンピックが開催される。
両国を応援するが、こういうときはちょっとだけ日本を応援する気持ちのほうが大きい。
日本とアメリカが競っていたら、日本を応援する。
by ymomen
| 2024-07-20 01:50
| アメリカの季節
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