2024年 06月 10日
似たもの同士 |
結婚するまで夫と交際した年月は長く、一度別れたこともあった。
夫は料理をしないし、買い物にも同行しないし、美術、芸術に対しての興味も薄い。
マーケットに行ったり、台所に立ったり、美術館へ行ったりということをともにするつきあいをするひとたちを見て、羨ましかった。
別れて、そういうひととつきあった。
マーケットで野菜を見つくろうのもスパイスを選ぶのも、彼はわたし同様の細かさで、あるものの値段の高さにひるんだり、美術館では、似た批評をした。
そんなふうに似た観点を持っているのがおもしろかったけれど、日が経つにつれて、もう一人の自分といつも向き合っているようで我慢できなくなっていった。
それまで気がつかなかった自分の汚点が相手という鏡で見えるようになって、いらいらした。
衝突がみるみる増えた。
似たもの同士だからうまく付き合っていけるということもあるのだろうが、わたしという人間が二体共存するには無理があった。
もうひとりのわたしと別れて、夫に戻った。
夫とわたしはそれぞれ興味が違うけど、互いに機嫌をとって無理にあわせなくていいつきあいだ。
長い月日の間にいろいろあって、これからだってあるんだろうけど、ソファで夫がとなりに座っていても安心して居眠りできる。
わたしが何をしていても、彼が近くにいるのが癪に障らない。
こんな相手にはもう出逢わないと思う。
夫は知ったかぶりをしない。
抽象画を見て、理解できなくて、まわりに誰がいようと、なんだこれは、というような言葉を漏らすし、初めてミュージカルを一緒に観に言ったら、どうしてみんな歌っているんだ、と耳打ちして不思議がっていた。
デンバーに住んでいたころ、ロッキーズの野球場ができて、そのあたりにロフトが売られ始めて見に行ったら、こんなちっぽけな空間にそんな値段がついているのは冗談だろうと不動産ブローカーに正面切ってのたもうた。
夫とともに生きるようになってから、こちらが赤面することもあったが、彼が彼自身であり、とりつくろうことのないひとであるのはいい。
by ymomen
| 2024-06-10 01:05
| アメリカの季節
|
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Comments(2)
momenさん、こんにちは!
わかる気がします。私も自分のような性格の人とずっと一緒にいるのは想像できないし、うちも性格的には正反対です。 夫は自分の考えを自分の上司を含め、他人にもはっきりと意見する人で タイプで言うと Sigma Maleです。 私はConfrontationが苦手なので回りくどく言うタイプ。 だから 彼がズバズバとい言葉に出す時には溜息も出るし、私にない正義感を垣間見ると尊敬したり。。。でも価値観という観点から観ると似ているというか、似てきたというか。。。 やっぱり他人も長く一緒に住んでいると似てくるのでしょうか。
学生の頃、一人の人をずっと飽きずに好きでいられる事って可能なんだろうか、自分に結婚生活を長く続ける事ができるんだろうかと思った事もありましたが、夫婦っていつのまにか家族になってチームになって、時と共に空気や水のような存在になった気がします。
わかる気がします。私も自分のような性格の人とずっと一緒にいるのは想像できないし、うちも性格的には正反対です。 夫は自分の考えを自分の上司を含め、他人にもはっきりと意見する人で タイプで言うと Sigma Maleです。 私はConfrontationが苦手なので回りくどく言うタイプ。 だから 彼がズバズバとい言葉に出す時には溜息も出るし、私にない正義感を垣間見ると尊敬したり。。。でも価値観という観点から観ると似ているというか、似てきたというか。。。 やっぱり他人も長く一緒に住んでいると似てくるのでしょうか。
学生の頃、一人の人をずっと飽きずに好きでいられる事って可能なんだろうか、自分に結婚生活を長く続ける事ができるんだろうかと思った事もありましたが、夫婦っていつのまにか家族になってチームになって、時と共に空気や水のような存在になった気がします。
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ziggyさん
ご夫婦、外見もそっくりという方がいますね。
そういうひとを見ては、わたしたちもそうなの?と互いに嫌がっています 笑。
考えることも似てきましたね、確かに。
テレビを観ていてぼやくことが似ています。
わたしもConfrontation、苦手です。
夫は平気。
そんなにむきにならなくても、と思うくらいのこともあるけれど、そういう夫に守られているのも事実です。
Ziggyさんのおっしゃるように、互いに尊敬できる部分があるというのは大切だと思います。
ひとりのひとをずっと好きでいられるか、というの、わたしは夫のことを好きじゃないときもあったので、否でもあるけど、また好きになってるのは、肯定でもあるのかしらん?
ドラマで殺しあうほどの登場人物が、友情に至るところを観て、そんなことありえるかなあ、と思いながら自分のことを考えたら、ありえる、と納得したりしていますよ。
ご夫婦、外見もそっくりという方がいますね。
そういうひとを見ては、わたしたちもそうなの?と互いに嫌がっています 笑。
考えることも似てきましたね、確かに。
テレビを観ていてぼやくことが似ています。
わたしもConfrontation、苦手です。
夫は平気。
そんなにむきにならなくても、と思うくらいのこともあるけれど、そういう夫に守られているのも事実です。
Ziggyさんのおっしゃるように、互いに尊敬できる部分があるというのは大切だと思います。
ひとりのひとをずっと好きでいられるか、というの、わたしは夫のことを好きじゃないときもあったので、否でもあるけど、また好きになってるのは、肯定でもあるのかしらん?
ドラマで殺しあうほどの登場人物が、友情に至るところを観て、そんなことありえるかなあ、と思いながら自分のことを考えたら、ありえる、と納得したりしていますよ。


