2024年 05月 14日
すべてみどりになるひまで |
きのうの朝の夢のうすぼんやりした記憶は、母ではなかった。
義姉のナンシーであった。
ほかの誰も、わたしさえも、夢に存在しなかった。
ナンシーが夢に出てきたのなんて、初めてのことだ。
化粧をしながら、どういうことだと思いながら、そうだ、きょうは母の日だから、と彼女にテキストを送信した。
化粧が終わらないうちに、いま思いついた勢いでテキストしないと、後回しにしたら、その気が萎えてしまいそうだった。
ナンシーのことを怖がっているわたしには、珍しい。
ナンシーと夫は、30年以上も折り合いが悪く、その始まりからいくつかの新しい”事件”を通過して、どちらも拳固で謝らない。
たまに同じところにいればまわりを不愉快にさせないほどの礼儀はある。
仲たがいはふたりのことでも、その矛先がわたしたち一家に向けられるときもあって、言葉通りに受け止めがちなわたしは、夫を通り越してナンシーに寄り添うこともできなかった。
つれあいとして、夫の憤りもわかるけれど、丸く収めたいという希望もある。
夫ら兄弟と義母、わたしたちのこどもたちのために。
一歩外にでれば、ざわざわと木々が風に揺られて、幾種もの鳥が啼いている。
無数のみどりが視界を覆って、太陽がその先にあって、視力をほとんど失った晩年の母は何を見ていたのだろうかと哀しい。
冬の景色は土色、もしくは灰色なのが、いま、青々としている。
植物についての番組で、クロロフィルが生成されていく様子を早送りで観た映像を忘れられない。
光合成。
どんどんみどりになっていく。
やがてナンシーから返事があった。
わたしからメッセージを送ったことが意外だったことを隠せない雰囲気があったが、同時にそれを喜んでいて、わたしもすこしみどりになれた気がした。
すべて緑になる日まで、
というタイトルの作品がある。
大好きな大島弓子さんの著作。
初夏にはこの言葉が頭のなかをぐるぐる回っている。
縫物をしていて、長くとった糸に知らない間に絡れた"玉”ができて、布を通らなくていらいらする。
ほぐれることもあるけれど、小さなもつれが固くてほぐれないこともある。
いっそその玉を小さくすれば布に通りそうだと両脇をひっぱる。
力任せに糸を引くと一度目は通っても、その次は糸が切れてしまって癇癪を起す。
ひととの”しこり”にそっくりだ。
ひとつ、ふたつ、気になっている玉がある。
****************
午後じゅう、みあと夫と三人でゲームをした。
母の日だからといって勝たせてくれない。
そうすればわたしを侮辱することだとわかっている。
朝、あきらから電話。
ブライアンともスピーカーでみんなで話す。
苺のプレッツエルサラダがデザート。
ペンネのミートソースとサラダ。
みあからもうひとつの花束。
ナゲッツが勝った。
今夜はアヴァランチ。
by ymomen
| 2024-05-14 01:05
| アメリカの季節 春
|
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Comments(3)
母の日の花束どちらもきれいですね。
私は娘から送ってくるカーネーションの鉢を断ってから、何も届きません。
地植えしてもだめだし、鉢のままにしておくと間もなく枯れてしまってがっかりなのでそう言ったのです。
貧乏性ですね!
こんな花束ならもらいたかったな~。
お義母さんとのこと、もめんさんの立場は大変でしたね。
ご主人のお気持ちもわかるようなきがします。
一人で他県に暮らしていた義母とはなかなかうまくいきませんでした。
30代で夫を亡くし、仕事に就き、98歳の姑を看取った義母でしたが、私たち夫婦には何かと指示が多く閉口しました。
根はいい人だったのですが、仕事に忙殺されている夫は常に不在でしたから、毎日のように電話をよこし、あれこれと指示されてうんざり。
ある日、自分を守るためにこちらからは電話をしない、無理なことは無理というということに決めました。
それでも義母の性格は変わりませんでしたが、ある程度は楽になった気がします。
9年前に亡くなったのに、今でも夫とああだったこうだったと義母の話が出ます。
30年ほどの付き合いでしたが、嫁と姑はやっぱり難しいものですね。
そちらも緑が濃くなってきましたね。
我が家の新緑もなかなかきれいですよ。
特に山法師のみどりがお気に入りです。
私は娘から送ってくるカーネーションの鉢を断ってから、何も届きません。
地植えしてもだめだし、鉢のままにしておくと間もなく枯れてしまってがっかりなのでそう言ったのです。
貧乏性ですね!
こんな花束ならもらいたかったな~。
お義母さんとのこと、もめんさんの立場は大変でしたね。
ご主人のお気持ちもわかるようなきがします。
一人で他県に暮らしていた義母とはなかなかうまくいきませんでした。
30代で夫を亡くし、仕事に就き、98歳の姑を看取った義母でしたが、私たち夫婦には何かと指示が多く閉口しました。
根はいい人だったのですが、仕事に忙殺されている夫は常に不在でしたから、毎日のように電話をよこし、あれこれと指示されてうんざり。
ある日、自分を守るためにこちらからは電話をしない、無理なことは無理というということに決めました。
それでも義母の性格は変わりませんでしたが、ある程度は楽になった気がします。
9年前に亡くなったのに、今でも夫とああだったこうだったと義母の話が出ます。
30年ほどの付き合いでしたが、嫁と姑はやっぱり難しいものですね。
そちらも緑が濃くなってきましたね。
我が家の新緑もなかなかきれいですよ。
特に山法師のみどりがお気に入りです。
3
hanamomoさん
ひとの悩みは、というと、人間関係というのがほとんどだそうです。
いったんこじれると修復も難しくて。
それぞれが悪いひと、というのでもないのだけど相性が合わないってこともあります。
そういう場合は、お別れして、で済まないのが親族ですものね。
母は、姑舅、結婚して間もなくは小姑二人と同居していたときの苦い思い出を何度話していたことか。
よほど悔しかったのでしょうが、それを忘れられない母が哀れでした。
そちらのみどり、楽しませていただいています。
ここにはない、瑞々しい植物も多く、また知らなかった花の名前なども教えていただいています。
美しい季節です。
ひとの悩みは、というと、人間関係というのがほとんどだそうです。
いったんこじれると修復も難しくて。
それぞれが悪いひと、というのでもないのだけど相性が合わないってこともあります。
そういう場合は、お別れして、で済まないのが親族ですものね。
母は、姑舅、結婚して間もなくは小姑二人と同居していたときの苦い思い出を何度話していたことか。
よほど悔しかったのでしょうが、それを忘れられない母が哀れでした。
そちらのみどり、楽しませていただいています。
ここにはない、瑞々しい植物も多く、また知らなかった花の名前なども教えていただいています。
美しい季節です。
hanamomoさん
追記☽
貧乏性なのはわたしも、なんです。
切り花は花の命を短るするようでかわいそうな気がしていました。
株を庭に地植えしてくれるのなら、と薔薇を数株植えてくれたことがありましたが、それっきりです 笑。
追記☽
貧乏性なのはわたしも、なんです。
切り花は花の命を短るするようでかわいそうな気がしていました。
株を庭に地植えしてくれるのなら、と薔薇を数株植えてくれたことがありましたが、それっきりです 笑。



