2024年 04月 12日
さくらんぼのなる樹 |
さくらんぼが食べきれないくらいたわわになる樹がある。
台所からの出窓のすぐ外。
接するベランダに寄り添うように大きくなったけれど、ベランダから手をのばしてさくらんぼを摘めるほどの距離でもなく、5月の終わりのさくらんぼを摘む時期にはすでに蚊が出るし、真昼間はじりじりするほどの暑さになっていることもあるし、背の高い脚立によじ昇らなければ果実に届かない。
さくらんぼが生る樹だから桜でも、日本の今その花を愛でる桜とは違う。
この家に引っ越してきたときに、果実の生る樹を欲しくて植えた。
桜を苗木から育てて大木になったのを、娘の嫁入り道具の箪笥にしつらえたという物語を読んで、幼児だったみあにそんなことをしてやりたいと漠然と思ってもいた。
いまその白い花が咲いているが、どうもそれらはわたしの目にはポップコーンの塊りに見える。
うんと近くで観察すれば、確かにふんわりと花びらが開いているけれど。
ちょっと目には、ポップコーン。
日本の桜の画像を観たあとには、うちのさえない桜は見劣りする。
小学校のころ、校庭にあった桜の木の下で、毛虫がぶら下がっているのを避けながら、さくらんぼが生ればいいのにと級友と話した覚えがある。
当時のわたしは、小さな缶詰の真っ赤なさくらんぼしか知らなかった。
うちで採れるさくらんぼをボウルに山盛りにして、あのときのわたしにあげたらどんな顔をするだろう。
青い実をつけるようになると、毎日その数が増えるのを楽しみに見る。
少しづつ膨らんで赤く染まっていくと、いつ食べらるかと考える。
鳥も偵察にやってくる。
スーパーマーケットで買うボルドー色でプラムみたいにぼってりしたさくらんぼではなくて、黄色に紅のほんのりかかる小ぶりで可憐なさくらんぼ。
by ymomen
| 2024-04-12 00:37
| アメリカの季節 春
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