2024年 03月 24日
月夜色のインク |
書写の練習はおもしろい。
こどもたちが使い残した白紙が残るノートの全ページの両面くまなく書写しつくすつもりだから、もう書くものがないというころには、わたしの文字が上達しているはず。
毎日書いている。
日本語も英語も書いている。
視力がさらに落ちたほどに書いている。
来週眼科の検診予約を入れているのが幸いだ。
眼鏡のレンズを強くしないと、漢字の細かいつくりがはっきり見えない始末で困っている。
クリスマスに義母が忘れた老眼鏡をかけてみたら、たちまちぼんやりしても、活字を見ればはっきり見えるので重宝しているけど、かなり進んだ度数に違いない。
しばらく使っていると目が疲れてぼんやりしてくる。
愛用していた無印のゲルペンの黒もいいけれど、万年筆が欲しくなって、パイロット社のKakunoの極細を買ったら、気に入っている。
なんと10ドル。
これで書くと、自分の字がいくらか美人になる。
さらさら疲れずにどんどん書ける。
ついてきた黒インクは4-5日で空になったから、同社のカートリッジ式の得用インクを2ダース買った。
黒ではなくて、ブルー・ブラックという色だった。
いい色だけど、衰えた視力には黒のほうがいいかと、黒を追って注文した。
インクを物色していて、同社がいかにも日本らしい美しい色のインクを製造しているのを見てしまって、心奪われた。
山栗、山葡萄、月夜、深海はまさにわたし好みである。
いくら美しくても、黄やグレイのように白い紙に薄く映るのは老眼には自信がない。
インク壺を買ったことのないわたしには、こんなにするの、という値段で、いったんは、こんなのは贅沢だとすごしても、翌日再度物色して、よその社のインクの値段も変わらないか、もっと高価なものもあるのを知って、また欲しがっている。
わたしごときが色に凝るのは厚かましいけれど、こんなきれいな色で書けば上達も早いかもしれないと思ってみたりもする。書写に必要なものはほかにはないのだから、インクくらい奢ってもいいじゃない、と耳元で口説く声もする。
色もいいけど、名前もいい。
新しいマニュキアを買うのにも似ている。
新しいマニュキアを買うのを迷うときは、ネイルサロンに行けば一度に25ドル、これ1本で5ドルなら安いもんだ、と言い訳をして買う。
by ymomen
| 2024-03-24 11:37
| 特別なもの
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