2024年 03月 15日
降る・寄付・移民 |
昨日デンバーではかなりの積雪があるという予報を聞いた。
昨日、隣町のコロラドスプリングスに仕事で出かけた夫は、ぱらぱら降りだしたのをあとに帰ってきた。
夕刻から朝方まで雨が降り、雪に変わったのはそれから。
しばらくは向こうが見えないほどの勢いで降り、降り続いている。
一歩外に出れば、背の高い枝に積もった雪が、小動物が渡るような音を立てて、枝をゆすぶる。
どこからか、同時にすでに雪の解けているちょろちょろという音も聞こえる。
今夜は、つきあいの長い友人夫妻から夕食の誘いがあるのを断っていた。
W夫妻は、ともに長老といえる人格者だ。
夕食の会は、夫人が理事を務める、ある組織の寄付を募るもので、過去におつきあいしたが、その場で小切手を書くだけではなく、銀行口座を提供してこの先数年間の定期的寄付を乞うという類である。
さらには、”この素晴らしい機会にご友人をご紹介ください”というのにも困る。
ある団体に一度寄付をすると、堰を切ったように、その団体からはもちろん、関連団体からの勧誘が来る。
そういう援護団体を支援するおふたりには敬意を表するが、わたしたちは、彼らと違う形でできることをしているつもりなので、春休みであきらが帰ってくるのにあわせて出かける用事があると言ってお断りした。
本意を話せば、とも思ったけれど、わたしたちよりも20は上の方にそんな私見をくどくど説明するのもはばかれた。
我が家は彼らの家から見えるところにあるから、今夜家の灯りに気がついて、なんだ在宅ではないか、と気づかれても、大雪で急遽予定変更になりました、と繕える、ととたんに思いついたのはいくらか憚れる。
あちらの夕食会さえもこの天気のせいで延期されて、新しい期日でまた誘われたらどうしよう、とまで気をまわすのも滑稽なことだ。
この団体への寄付を躊躇する理由は、先に述べたほかにもある。
こどもが産まれる前、わたしは毎週この団体の運営する放課後こどもたちが集う施設を訪れて、クラフトを教えたり、というボランティアをしていて、団体に対する存在をそういうかたちで支援していた。放課後、保護者が帰宅するまでに行き場のないこどもたちを預かる場所である。
それをW夫妻に伝えたことがないし、この会に誘われた理由でもない。
近年違法移民者が急激に増え、それらの子供たちをも養護するので需要は増えるばかりだ。
違法で国境を渡るおとなに罪はあるが、こどもにはなかろう。
それでも、こどもたちを無条件に擁護していれば、おとなはそれを武器にする場合もある。
親ならば、わが子により良き将来を望むのは当然でも、法を敬ってこの国に住むひとはそうではない者を援助するばかりというのも腑に落ちない。
自分自身、結婚時に法に従って弁護士をたててグリーンカードを受理している。
なだれ込むように違法入国している移民問題が、いろんなところでこの国を脅かしているいま、自分がどこに立てば誰を援助できるのか不明確になっている。
by ymomen
| 2024-03-15 03:40
| アメリカの季節 春
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