2023年 12月 12日
”君はどう生きるか” |
英題
"The Boy And The Heron"
"君はどう生きるか”
Heronとはサギ。
隣町の劇場まで行かないと観れないと思っていたのに、この町の映画館で公開されている。
土曜日の午後に夫とみあと三人で出かけたら、観客はわたしたちだけ。
公開されて二日目。
映画が始まってすぐに気分が害されて、それ以降不貞腐れて観た。
あるひとに、”いつまでも12歳だ”とおとなになれない自分を嗤われたことがあって、そういうことなのかもしれないけれど。
こどもたちに幼少時から、”トトロ”に始まるジブリ全作を観せてきて、特にみあはジブリの作品に特別の思い入れがあり、いまも多くの作品を観なおしては、新しい発見をしている。
そういうジブリ信者を育てた親としては、新作ごとに、こうあって欲しいという期待がある。
それがこの作品で、親の、おとなの、正体がばらされた、と思った。
おとなの勝手な生々しさも、無神経さも、イゴも、そこにあって、それをおとなとして、親として意識しているから恥じていて、とくにこどもたちには隠して生きているから、みあと並んで観ているその映画がジブリ作、というのがなおさら居心地悪かった。
それらすべてを観せつけられた少年に、生き方を迫るのは残酷ではないか。
となりにいるみあにもそう思った。
24歳のみあには、そういうことがいくらか分かっているだろう。
”トトロ”にでさえ、母親が病死するという悲しみがすでにあったが、生きるうちにひとの心に溜まっていく澱のようなものはなかった。
そういう不純物を抱えないおとなはいない。
そういうものが溜まるうちに濾過して、汚れをぬぐいながら生きている。
自分が人生のこの時点にいるからこそ、この作品に傷ついたのかもしれない。
by ymomen
| 2023-12-12 00:38
| 映画・テレビ
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