2023年 09月 04日
素麺瓜 |
今回は緑色の南瓜もあった。
素麺瓜も買った。
グラニースミスはそれぞれに小さなラベルがついていたから、ここで採れたのではないけれど、スーパーで買うのと同じ値段だった。
総額34ドル43セント。
野菜だけで高いような気もするが、一週間こういうものばかり食べているのだから、悪くないのかもしれない。
スーパーマーケットで買い足すのは、バナナや西瓜、乳製品くらいだ。
夫には肉類も買う。
素麺瓜は、こちらではスパゲッティスクワッシュという。
福岡生まれのゆみさんが、これを茹でて、水にさらしながら繊維をほどいて、青ネギを散らしたつゆにつけながら、まさに日本の素麺みたいに食べると教えてくれた。
酢や練り辛子を落とすのもいい。
彼女のご母堂の好物だそうだ。
こちらでは、これをもっとこってりした料理にするらしい。
小麦粉製の麺類をふだん食べないので、素麺だというつもりで堪能する。
さわやかであっさりした一品になる。
搾りたての酒粕をくれたMeekさんが、酒粕は茶に変色しても腐らないと教えてくれた。
そのときには、実はそうなってしまった酒粕がガレージの冷蔵庫にあって、捨てられなかったことを恥ずかしくて告白できなかった。
それを聞いて、そうなのか、使えるんだ、と開封して舐めてみたら、なるほど腐敗はしていないけれど、搾りたての酒粕とは違うものになっている。
母の好きだった奈良漬けの風味がした。
ここには奈良漬けの瓜はないけれど、同じウリ科の胡瓜で、それに近いものができるのではないか。
切った胡瓜とピーマンに塩と古い酒粕を馴染ませて一晩置き、あがった水分を絞ったら、おいしい漬物になった。
逆さまにとまっている。
作夜は2匹に増えているとあきらが言うから、耳をすませば、確かにそうだ。
でも姿が見えない。
一匹も見つからない。
あきらは、天井のぐるりに段をつけた一点から聞こえると確信していた。
音だけが聞こえる。
煙草を吸う夫が頻繁に出入りする玄関から入ってきたのだろう。
藪蚊は歓迎しないけど、鈴虫なら、あと数匹侵入してもかまわない。
映画”ラスト・エンペラー”で、儀式の最中に幼い皇帝が鈴虫の音に気がついて、下僕のひとりが鈴虫を飴色の筒に潜ませているのを探し出して喜ぶ場面があった。
家の中でチリチリと啼いている。
by ymomen
| 2023-09-04 02:03
| 食
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Comments(6)
カリフォルニアに拠点を置く日本の酒会社に18kgの酒粕をオーダーしたらバケツで届いて、開けてみたらまっ茶色で怒り狂ったのは7年前ぐらいでしょうか(笑) ”お友達と分け合って、漬物を作られたらいいですよ”と言われて、火に油を注いてくださった部長さん。 今だったら、もめんさんにバケツごとお渡しできたものを。 それ用に冷凍庫がもう一つ必要になりそうですが。 デンバーに酒蔵が出来て本当にありがたいです。
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meekさん
それはあまりにもひどい。
meekさんじゃなくても怒るでしょう。
日本人でそんな応対するんですねえ。
腐敗してなくても、茶色くなっているともう別物です。
でももったいないからなんとか使い切るつもりです。
いただいた新鮮な酒粕があると、さらに劣っているのが明らかですけど。
デンバーに酒蔵があるのも、meekさんと出逢えたのもありがたいです。
それはあまりにもひどい。
meekさんじゃなくても怒るでしょう。
日本人でそんな応対するんですねえ。
腐敗してなくても、茶色くなっているともう別物です。
でももったいないからなんとか使い切るつもりです。
いただいた新鮮な酒粕があると、さらに劣っているのが明らかですけど。
デンバーに酒蔵があるのも、meekさんと出逢えたのもありがたいです。
もち米を使った甘酒はトロリと旨いと、あの~その~、名前がでてこないのですが、やせっぽちのソプラノさんかでしたかが言っていましたよ。いつか挑戦してみたいと思うこの頃です。(笑)
ところで「ラストエンペラー」で、コオロギの使い方は印象的でした。
ところで「ラストエンペラー」で、コオロギの使い方は印象的でした。
先々週の料理教室でそうめん南瓜が使われていました。
でもそれはイタリア料理。
鈴木登紀子のところでは、糸うりの甲州和えでした。
10年前に糸瓜を見つけて、海鮮あんかけのせ、チャンプルー
擬を作っていました。
そうめん南瓜、糸瓜、錦糸瓜といろんな名前があるようです。
でもそれはイタリア料理。
鈴木登紀子のところでは、糸うりの甲州和えでした。
10年前に糸瓜を見つけて、海鮮あんかけのせ、チャンプルー
擬を作っていました。
そうめん南瓜、糸瓜、錦糸瓜といろんな名前があるようです。
オイカワさん
Mchappyさんでしょう。
手の込んだ、繊細なお料理をなさるのを拝読しています。
麹を造るとき、ふだんはうるち米を使いますが、ときどき糯米で仕込みます。おっしゃるように、これで甘酒を仕込むとコクがあるというか、より甘いものができます。
糯米は高価だし、ほかのものにも使いたくて、使い惜しみをしています。
Mchappyさんでしょう。
手の込んだ、繊細なお料理をなさるのを拝読しています。
麹を造るとき、ふだんはうるち米を使いますが、ときどき糯米で仕込みます。おっしゃるように、これで甘酒を仕込むとコクがあるというか、より甘いものができます。
糯米は高価だし、ほかのものにも使いたくて、使い惜しみをしています。
ソーニアさん
いろんな料理法があるのですね。
ソーニアさんのところで、あ、ソーニアさんも、と気がつきました。
ともだちが教えてくれて初めて料理したとき、瓜の実があんなふうにほぐれるのがおもしろく思いました。
いろんな名前があるというのもまた愉快。
いま検索したら、これを使った酒粕漬けもあるそうで、どきどきしてきました 笑
いろんな料理法があるのですね。
ソーニアさんのところで、あ、ソーニアさんも、と気がつきました。
ともだちが教えてくれて初めて料理したとき、瓜の実があんなふうにほぐれるのがおもしろく思いました。
いろんな名前があるというのもまた愉快。
いま検索したら、これを使った酒粕漬けもあるそうで、どきどきしてきました 笑






