2023年 09月 03日
土曜日 |
週中の散歩では見ないひとに、土曜日の朝に出会う。
務めのある方々だ。
こちらは日よけのための大きな帽子とサングラスを直用しているし、向こうはふだんのスーツ姿から無防備なシャツとショーツといういでたちで、こちらはあちらの”正体”を知っているけど、あちらはそうでもないだろうと思うから、短い挨拶だけですれ違う。
ゴルフコースの向こうの大学から、鼓笛隊の練習する音が聞こえてくる。
フットボールの試合が始まる季節。
フットボールの試合には、チアリーダーと同等になくてはならない存在だ。
ここの大学のフットボール部は、ランクが劣るにしても、その中ではほどほどの成績をおさめている。
地元に残る卒業生にその試合を応援に出向く人は多い。
夫はスポーツファン。
殊にフットボールが大好きで、フットボールの季節には毎週末、プロと大学の両方の試合をチャンネルを忙しく変えながら観戦している。
わたしはこの国に住んで永いし、フットボールは国技とも言えるのに、そう熱が上がらない。
それでも、夫が観るフットボール選手やチームのドキュメンタリーに興味があるし、テレビのむこうで繰り広げられる光景や観戦するひとの声、マーチングバンドの演奏、秋という季節が落とす長い影や乾いた空気、ファンの興奮ぶりなど、すべてが好きだ。
試合の雲行きにおろおろすることはないが、そういう夫のそばで、ほかのことをしながら、目の端で観戦するのは和む。
散歩から戻り、洗濯機を回したり、きのう洗ったココとミルキーの抜け毛を掃除機で吸ってまわったり、コーヒーを淹れたりしていたら、用事を済ませて帰って来た夫が、”I am going to watch little football”と宣言してソファに座った。
どうしていつも”little"と言うの、とからかった。
ちょっとだけじゃなくて、腰を据えてずっと観るときも、必ずそう言うから。
体育のクラスが最も苦手だったわたしは、スポーツ全般にありがたみを感じないで育った。
ひとまえでかけっこをさせられて、いつもおしまいで、その屈辱がついてまわって、わたしは一切のスポーツができないのだと思い込んでいた。
ここで暮らしてから、ボーリングでは人並のスコアが出るし、現在遊ぶピックルボールもほどほどにできるから、日本の学校の運動会の徒競走は罪じゃないかと心底思う。
生家で定期的にテレビで観戦していたのは相撲。
どういうわけか父は月曜日の夜にボクシングの試合を楽しみにしていた。
夫はスポーツ観戦が好きなだけではなく、いろいろなスポーツをこなせる人だ。
いまでも兄弟、従弟などが集まればフットボールもするし、ゴルフはもちろん、テニスも現役でやっている。
あきらが学齢期、いちばん好きな科目を訊かれると体育(Gym Class)と応えていて、自分がいちばん苦手だったから、数学とか科学とかいう答えよりも母としては誇らしかった。自分自身が、体育コンプレックスを乗り越えられたような錯覚があったのかもしれない。
みあはバレエをやめてから、サッカー、テニスと試し、どうも自分にはスポーツは向かないと弱気なようでも、スノーボードもすぐに覚えたし、湖でウエイクサーフィンを始めてもずっと前からやっていたかのようにボードに難なく立ってのけた。
散歩していて、無数のバッタが飛んでいるのは蝶のようでもあるが、着陸するとやっぱりバッタだ。
蝶、てんとう虫、蜂、蜻蛉、鳥が飛び交う。
今朝はふわふわの白い毛虫と、蛙にも出会った。
昨夜あきらが帰ってきた。
ボートをドックから引き上げるから。
みあはともだちとキャンプに行くのだそうだ。
10人分のBLTサンドウイッチを作るのだと、準備に忙しく、寝袋をとりに寄ってあわただしく出て行った。
by ymomen
| 2023-09-03 02:32
| アメリカの季節 夏
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Comments(2)
momenさん、こんにちは!
お嬢さんも息子さんもちょっとした用事で帰ってこれるほど近くに住んでいるのはいいですね。 私も子供達が隣の州に住んでいるとはいえ 車で4~5時間かかるので 年に数回行き来する程度です。 フェイスタイムやメールでは毎日やり取りしているとはいえ、やっぱり実際に顔を見て一緒に過ごす時間は格別だと感じます。 私達夫婦揃って リモートワークなので 子供達の住む街か、せめてその近くに引っ越そうかとも考えています。 自分は両親の元を離れてこんなに遠くに来てしまったのに こうやって子供の近くに居たいと思う、自分の我儘さに苦笑いしているところです。
実は私もスポーツが苦手です。学生時代は文科系、音楽系でした。 夫は武道は好きなものの、フットボールやバスケ、野球などに興味がないので うちのテレビでスポーツが流れる事はありません。 それでも さすがに私は今年のWBCの侍ジャパンを応援するべく、アプリを使って観戦しました。
お嬢さんも息子さんもちょっとした用事で帰ってこれるほど近くに住んでいるのはいいですね。 私も子供達が隣の州に住んでいるとはいえ 車で4~5時間かかるので 年に数回行き来する程度です。 フェイスタイムやメールでは毎日やり取りしているとはいえ、やっぱり実際に顔を見て一緒に過ごす時間は格別だと感じます。 私達夫婦揃って リモートワークなので 子供達の住む街か、せめてその近くに引っ越そうかとも考えています。 自分は両親の元を離れてこんなに遠くに来てしまったのに こうやって子供の近くに居たいと思う、自分の我儘さに苦笑いしているところです。
実は私もスポーツが苦手です。学生時代は文科系、音楽系でした。 夫は武道は好きなものの、フットボールやバスケ、野球などに興味がないので うちのテレビでスポーツが流れる事はありません。 それでも さすがに私は今年のWBCの侍ジャパンを応援するべく、アプリを使って観戦しました。
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ziggyさん
わたしも親からこんなに離れたところで暮らすことにしたのだから、こどもにも自由にさせてやらないと、といつも思います。
車で4-5時間って、ちょっと思いついて行ける距離ではないですね。
先日みあが、みんなでハワイに移住するのはどう?と提案して、え、わたしたちも?と言ったら、そりゃそうよ、と言うから、だったらうちが家を買ってみんなで住む?と言ったら、つい勢いで同意しました。え、またわたしたちと同居していいの?と確認したら、こんどは慌てて、いや、近所なのはいいけど、同居は困る、ということでした 笑。
お子さんの近くに、というお気持ち、わかります。
日本の野球チームの活躍、誇らしかったですよね。
ziggyさんもスポーツが苦手だったのですね 笑
わたしも親からこんなに離れたところで暮らすことにしたのだから、こどもにも自由にさせてやらないと、といつも思います。
車で4-5時間って、ちょっと思いついて行ける距離ではないですね。
先日みあが、みんなでハワイに移住するのはどう?と提案して、え、わたしたちも?と言ったら、そりゃそうよ、と言うから、だったらうちが家を買ってみんなで住む?と言ったら、つい勢いで同意しました。え、またわたしたちと同居していいの?と確認したら、こんどは慌てて、いや、近所なのはいいけど、同居は困る、ということでした 笑。
お子さんの近くに、というお気持ち、わかります。
日本の野球チームの活躍、誇らしかったですよね。
ziggyさんもスポーツが苦手だったのですね 笑




