2023年 02月 14日
43歳だった自分に教わる栗のミルクレープ |
お使いにするお菓子をどれにしようかと、レシピボックスを探っても、数あるレシピ本を眺めても、迷っていた。
自分の過去の記事を捲り、栗のミルクレープに行きついた。
多くの方に褒めていただいたお菓子なのに、作ったのはそれっきりだった。
2008年2月とある。
記載時には、中国にお住まいの方が作ってくださって、現地の方に大好評、生クリームを買えない土地柄なのにこのためによそで調達なさったりという嬉しい追記があった愛おしいお菓子だ。
オーブンがなくてもできるというのもいい。
オーブンがなかったころには、欲しくて欲しくて、とうとう母が買ったときには、ほかの調理法に関心が薄くなった。
アメリカ家庭にあるオーブンは感謝祭の七面鳥がらくに入る大きさだから、ケーキひとつ焼くときは、大きな器内にケーキがぽつねんとあって、光熱費がもったいない。層にするケーキなら、初めから丸いケーキを薄い2台に分けて焼き、焼き時間を節約する。
だから、ストーヴトップですむもののほか、インスタポットとか、エアフライヤーとかいう調理器具で足りるものなら、オーブンはあまり使わなくなった。
ミルクレープはフライパンひとつでできる。
それが中国の方々にも喜んでいただいた理由のひとつだろう。
よそでおいしいものに出会って、それが自分の家の台所で難なく再現できるというのはうれしいものだ。
大量の餃子を器用に包むことなどなんでもないひとたちには、クレープを十数枚焼くことなど容易いだろう。
”あん”を包むこともなく、クレープの間に栗のクリームをのばす繰り返しだから、ロールケーキを巻くようなテクニックもいらない。
一方では手が込んでいるお菓子だと誤解されるから、おもしろい。
15年前のわたしは43歳。
みあは当時8歳。
いま23歳。
自分のネットワークがあって、そこにわたしを招いてくれるようになった。
ときにはわたしを母としてではなく、同志としてつきあおうとするみあに応えたい。
43歳だったわたしは、こんな日が来て、またこのお菓子を作るなんて想像しなかった。
当時の記事を再読して、いただいたコメントに改めて感謝している。
家を出る直前に粉糖を振り、アクリルのボウルをかぶせ、大きなふきんや風呂敷で包んでしっかり四方を頭で結んで行先まで運ぶ。今回は車で10分の距離。
気に入っていただいた。
ここ北米では、栗を食べたことがないというひとが多い。
茹で栗、焼き栗、甘栗、栗のシロップ漬け、マロングラッセのどれも食べたことがないという。
ミルクレープという趣向の珍しさもあって、召し上がってくださったすべての方にとって未知のデザートだった。
ふだんケーキは好まないけれど、ティラミスだけは好きだというひとが、これは好きだと褒めてくれたのは、クリームにたっぷり入れたコニャックがきいていて、マロングラッセにすでに含まれている砂糖のほかには加糖しなかったのが甘すぎなくてよかったのだろう。
クリームを多めに作ったつもりだったのに、成型時、クリームがなくなったときにはクレープが数枚残った。
完成して数時間冷蔵庫で落ち着かせたのに、切り分けたとき、いささか柔らかすぎてすっぱり切れなかったのは、クリームをおごりすぎたせいだ。クレープとクレープの間に挟むクリームはもっと少なくして、クレープを使い切れたほうがよかったのだと気がつく。
by ymomen
| 2023-02-14 01:45
| お菓子
|
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Comments(4)
レシピを探し出して久しぶりに作られた栗のミルクレープ、今も昔も、皆さんに大好評だったようで、本当によかったですね。薄い生地を一枚ずつ焼いていくのは大変だと思うのですが、それを楽しいと感じられるのもすてきだなあと思います。お母さまのマロングラッセもさぞかしおいしかったことでしょうし、砕けてしまっても、こういう形でより大勢の方が楽しんでくださることになったのですね。
イタリアでは栗は食べる習慣があるので、北米では栗を食べたことがない人が多いと知って驚きました!
イタリアでは栗は食べる習慣があるので、北米では栗を食べたことがない人が多いと知って驚きました!
2
どうしてもめんさんのブログにたどり着いたか
わかりましたよ〜👆の イタリアのなおこさんのところで
北米におすみだとわかったので
ちょっと私住んだことがあるので
お尋ねしてみたのでした〜
栗、、アメリカ人は 好きではない、、という男性が
結構いますね〜 不思議〜
アメリカ人夫で 日本人の友は 鳥の丸焼きのとき 鳥のお腹に
もち米や 色々詰めるときに 栗をいれてて 美味しかったけどね〜
わかりましたよ〜👆の イタリアのなおこさんのところで
北米におすみだとわかったので
ちょっと私住んだことがあるので
お尋ねしてみたのでした〜
栗、、アメリカ人は 好きではない、、という男性が
結構いますね〜 不思議〜
アメリカ人夫で 日本人の友は 鳥の丸焼きのとき 鳥のお腹に
もち米や 色々詰めるときに 栗をいれてて 美味しかったけどね〜
> milletti_naokoさん
こちらにもおいでくださってありがとうございます。
アメリカに栗が全くないというのではなくて、東海岸方面では栗をご存じの方も多いですが、北米真ん中あたりから西側になるとなじみが薄いようです。ミシガン州に住む伯母の果樹園には栗も植えているけど、この秋はほとんど収穫できなかったそうです。
秋ごとに栗が恋しいです。
こちらにもおいでくださってありがとうございます。
アメリカに栗が全くないというのではなくて、東海岸方面では栗をご存じの方も多いですが、北米真ん中あたりから西側になるとなじみが薄いようです。ミシガン州に住む伯母の果樹園には栗も植えているけど、この秋はほとんど収穫できなかったそうです。
秋ごとに栗が恋しいです。
> katananke05さん
そうでしたか。
ブログを長く離れていたけれど、いろんな経過で知らなかったブログにたどり着くおもしろさを思い出しています。
南瓜、栗、さつまいもなどは、甘いからか、よくおんなこどもの食べ物だと言われていましたね。どれも大好きです。
そうでしたか。
ブログを長く離れていたけれど、いろんな経過で知らなかったブログにたどり着くおもしろさを思い出しています。
南瓜、栗、さつまいもなどは、甘いからか、よくおんなこどもの食べ物だと言われていましたね。どれも大好きです。



