2009年 03月 15日
ロックダウン |
出先でともだちから携帯に連絡が入ったのが、午後3時前。
”学校がロックダウンしてるの知ってる?
スクールバスは出ないと思うから、みあとあきらを迎えに行ったら?”
ロックダウンというのは、学校がその戸を閉めて、こどもたちを校舎の外に出さない状態のこと。
銃を持ったレイプ容疑者が逃走していて、学校を取り巻く地帯に潜んでいる可能性があるとの通報があったせいです。
彼は、お昼前に公衆電話から家族に電話し、彼らをも脅したとのこと。
結論から言うと、彼はその日の午後に捕まり、警察に撃たれて死亡。
この騒ぎで、被害にあったこどもはありませんでした。
こどもの通う学校で、似たような理由でロックダウンになったのは、みあが通学し始めてこの4年間で3度。
学校の近辺で、加害者と思われる存在があれば、ただちにロックダウン。
4年に3度というのは、かなりの頻度と言えるでしょうか。
こどもを迎えに行く途中、近所のMに電話しました。
彼女もこのことを知っているかしら、
わたしが彼女の息子さんをピックアップしましょうか、と。
彼女のご主人がすでに息子さんを学校に迎えに行ったとのこと。
その夜、Mから電話。
この国の安全性が信用できないというのです。
彼女はスペイン人で、スペインでアメリカ人のご主人と結婚し、こどもに恵まれて、3年前にこの国に移ってきました。
スペインではこんなことはありえない。
こどもを育てるのに、この国にいるのは不安でしかたがないと言うのです。
Mにしてみれば、外国人であるわたしなら彼女に通じるものがあると思って話してくれたのかもしれません。
犯人は学校に入り込んだわけでもないし、ただあのあたりに潜んでいる可能性があるから、用心のためにロックダウンということになったのであって、学校も地域も、こどもの安全を守る、できるだけのことをしていると感じている、そんなに心配しなくていいんじゃないの、と言いました。
どこに住んでいても、多少の危険はあるけど、警備がしっかりしているから、ちょっと危険なサインがあるというだけで処置がとられていて、わたしたちは安全であると同時に、それに脅かされているだけなのじゃないの、と。
わたしがその日の午後に電話をしたときに、わたしが余計なことを言って、Mを必要以上に脅かせたのだろうかと、翌日ご主人のSのオフィスに電話をしました。
わたしのせいでMがスペインに帰りたい、なんてことになったら、Sに申し訳ないと思ったからです。
Sが言うにはー。
Mはここに移り住んでからずっとスペインにホームシックで、彼女にとってスペインの生活はなにもかも完璧で、ここで起きるすべてのことを否定的に受け止めているんだ。
Mはスペインに帰りたがっている。
こちらに移ることが彼女にとって易しいことだとは思わなかったけど、こんなに難しいとも思わなかった。
ここに順応しようという気持ちがなくて、毎日インターネットでスペインのともだちと連絡しているのが彼女の毎日なんだよ。
スペインに住んでいたとき、テロ容疑者が撃たれたのを目撃したこともあるんだから、スペインのほうが絶対に安全なんてことはないんだ。
20代に自分の意思で渡米してきたわたし。
30代後半になって、意思に反して夫の祖国であるために渡米してきたM。
この国に適応するのもそれぞれ。
知りませんでした。
Mがそんなにここに馴染めない思いでいるとは知りませんでした。
日曜日にMとふたりで、エクセサイズがてら散歩に出かけることにしています。
”学校がロックダウンしてるの知ってる?
スクールバスは出ないと思うから、みあとあきらを迎えに行ったら?”
ロックダウンというのは、学校がその戸を閉めて、こどもたちを校舎の外に出さない状態のこと。
銃を持ったレイプ容疑者が逃走していて、学校を取り巻く地帯に潜んでいる可能性があるとの通報があったせいです。
彼は、お昼前に公衆電話から家族に電話し、彼らをも脅したとのこと。
結論から言うと、彼はその日の午後に捕まり、警察に撃たれて死亡。
この騒ぎで、被害にあったこどもはありませんでした。
こどもの通う学校で、似たような理由でロックダウンになったのは、みあが通学し始めてこの4年間で3度。
学校の近辺で、加害者と思われる存在があれば、ただちにロックダウン。
4年に3度というのは、かなりの頻度と言えるでしょうか。
こどもを迎えに行く途中、近所のMに電話しました。
彼女もこのことを知っているかしら、
わたしが彼女の息子さんをピックアップしましょうか、と。
彼女のご主人がすでに息子さんを学校に迎えに行ったとのこと。
その夜、Mから電話。
この国の安全性が信用できないというのです。
彼女はスペイン人で、スペインでアメリカ人のご主人と結婚し、こどもに恵まれて、3年前にこの国に移ってきました。
スペインではこんなことはありえない。
こどもを育てるのに、この国にいるのは不安でしかたがないと言うのです。
Mにしてみれば、外国人であるわたしなら彼女に通じるものがあると思って話してくれたのかもしれません。
犯人は学校に入り込んだわけでもないし、ただあのあたりに潜んでいる可能性があるから、用心のためにロックダウンということになったのであって、学校も地域も、こどもの安全を守る、できるだけのことをしていると感じている、そんなに心配しなくていいんじゃないの、と言いました。
どこに住んでいても、多少の危険はあるけど、警備がしっかりしているから、ちょっと危険なサインがあるというだけで処置がとられていて、わたしたちは安全であると同時に、それに脅かされているだけなのじゃないの、と。
わたしがその日の午後に電話をしたときに、わたしが余計なことを言って、Mを必要以上に脅かせたのだろうかと、翌日ご主人のSのオフィスに電話をしました。
わたしのせいでMがスペインに帰りたい、なんてことになったら、Sに申し訳ないと思ったからです。
Sが言うにはー。
Mはここに移り住んでからずっとスペインにホームシックで、彼女にとってスペインの生活はなにもかも完璧で、ここで起きるすべてのことを否定的に受け止めているんだ。
Mはスペインに帰りたがっている。
こちらに移ることが彼女にとって易しいことだとは思わなかったけど、こんなに難しいとも思わなかった。
ここに順応しようという気持ちがなくて、毎日インターネットでスペインのともだちと連絡しているのが彼女の毎日なんだよ。
スペインに住んでいたとき、テロ容疑者が撃たれたのを目撃したこともあるんだから、スペインのほうが絶対に安全なんてことはないんだ。
20代に自分の意思で渡米してきたわたし。
30代後半になって、意思に反して夫の祖国であるために渡米してきたM。
この国に適応するのもそれぞれ。
知りませんでした。
Mがそんなにここに馴染めない思いでいるとは知りませんでした。
日曜日にMとふたりで、エクセサイズがてら散歩に出かけることにしています。
by ymomen
| 2009-03-15 11:38
| アメリカの季節
|
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Comments(13)
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at 2009-03-15 16:26
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2009-03-15 16:30
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2009-03-15 16:32
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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Eriko
at 2009-03-15 16:56
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Mさんの気持ちは、外国人として他国で生活している私には多少なりとも理解できる気がします。でも、何もかも否定的に考えてしまうMさんは、すごくつらいんじゃないかなぁと思います。もめんさんが、週末連れ出してあげるだけでも、気分転換になっていいんじゃないかしら。もめんさん、優しいですね。
それにしてもロックダウンという英語を始めて聞きました。
4年で3度・・・確かに少ないとは決していえないですよね。なにもなくてよかったです。
それにしてもロックダウンという英語を始めて聞きました。
4年で3度・・・確かに少ないとは決していえないですよね。なにもなくてよかったです。
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ymomen at 2009-03-16 03:00
鍵さん、
確かにその土地との相性は客観的にひとが意見できるものではないと思います。
特に合衆国という国は、この10年のうちに多くの国の反感を買っていますしね。
アメリカ国民でさえ、ここの政治方針に我慢できずに、よそへ移り住むひとがいるくらいですし。
わたしは多くの国を知りませんが、ある国に足を踏み入れたとたんに、ああ、ここに住みたいと思ったことがあるし、ある国では、ここはどうも居心地がよくない、と思いました。
わたしはこの国と相性がいいと思うので、Mの気持ちがわかりきれない部分が大きいと思います。
ご主人にしても、Mを理解したいと思いながらも、毎日聞くことが合衆国への非難ならうんざりしてしまうこともあるでしょう。
Mには、なんとかここのよさも感じてほしいと思うけど、強制できることではありませんしね。
確かにその土地との相性は客観的にひとが意見できるものではないと思います。
特に合衆国という国は、この10年のうちに多くの国の反感を買っていますしね。
アメリカ国民でさえ、ここの政治方針に我慢できずに、よそへ移り住むひとがいるくらいですし。
わたしは多くの国を知りませんが、ある国に足を踏み入れたとたんに、ああ、ここに住みたいと思ったことがあるし、ある国では、ここはどうも居心地がよくない、と思いました。
わたしはこの国と相性がいいと思うので、Mの気持ちがわかりきれない部分が大きいと思います。
ご主人にしても、Mを理解したいと思いながらも、毎日聞くことが合衆国への非難ならうんざりしてしまうこともあるでしょう。
Mには、なんとかここのよさも感じてほしいと思うけど、強制できることではありませんしね。
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ymomen at 2009-03-16 03:09
鍵さん、
わたしも続けます 笑。
警備が大げさすぎるかのように見えるのも、アメリカには敵が多いということでしょうか。
警備は現実ですが、また、”敵”に警告するデモンストレーションとしての役目もあるのではないかと思います。
不況のいま、警備に関する産業もまた、人の働く大事なところ、ということもないかしら。
不況下にあれば、ひとの心もすさむ傾向にあり、犯罪も増える、ということもあるかもしれません。
わたしはMの友達であるけれど、あんまり親しいわけでもないのです。
わたしが何かMの助けになれればいいけれど、友情というものもまた相性で、無理やり親しくなろうと努力してなれるものでもないですし。
思われることをたっぷり書いてくださって、うれしく拝読しました。
わたしも続けます 笑。
警備が大げさすぎるかのように見えるのも、アメリカには敵が多いということでしょうか。
警備は現実ですが、また、”敵”に警告するデモンストレーションとしての役目もあるのではないかと思います。
不況のいま、警備に関する産業もまた、人の働く大事なところ、ということもないかしら。
不況下にあれば、ひとの心もすさむ傾向にあり、犯罪も増える、ということもあるかもしれません。
わたしはMの友達であるけれど、あんまり親しいわけでもないのです。
わたしが何かMの助けになれればいいけれど、友情というものもまた相性で、無理やり親しくなろうと努力してなれるものでもないですし。
思われることをたっぷり書いてくださって、うれしく拝読しました。
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ymomen at 2009-03-16 03:14
Erikoさん、
そちらでは、Lock down,聞きませんか?
うちの子の通う学校だけではなく、そのへん一帯の学校という学校がロックダウンという事態になりました。
カナダは、合衆国の地続きのお隣なのに、うんと平和でおっとりした国という印象があります。
犯罪もすくないのではありませんか。
この件に対しては、いまのところSの言い分のほうがMよりも聞いているような気がします。
Mにはもっと言いたいことがあるのかもしれない。
わたしがふたりの仲に立ってどうこうするつもりはないけれど、Mの思いを聞いてあげることだけはできそうです。
そちらでは、Lock down,聞きませんか?
うちの子の通う学校だけではなく、そのへん一帯の学校という学校がロックダウンという事態になりました。
カナダは、合衆国の地続きのお隣なのに、うんと平和でおっとりした国という印象があります。
犯罪もすくないのではありませんか。
この件に対しては、いまのところSの言い分のほうがMよりも聞いているような気がします。
Mにはもっと言いたいことがあるのかもしれない。
わたしがふたりの仲に立ってどうこうするつもりはないけれど、Mの思いを聞いてあげることだけはできそうです。
ロックダウン、初めて聞きました。
こちらでもあるのかしら・・・?
こちらの学校は門が自動で開閉するようになっていて、たまに警備員らしいおじさんを見かけたりしますが、それほど厳しい様子は見受けません。
銃犯罪や児童を巻き込んだ事件が多い昨今、人事ではないですよね。
Mさんとのエクササイズウォーキング、どうでしたか?
誰か一人でも話を聞いてくれる人がいるというのは気持ちが違うと思います。Mさんが一人で悩みを抱え込まずにもめんさんにちょっとでも思いを話したら少しは気分が楽になるかもしれませんね。
こちらでもあるのかしら・・・?
こちらの学校は門が自動で開閉するようになっていて、たまに警備員らしいおじさんを見かけたりしますが、それほど厳しい様子は見受けません。
銃犯罪や児童を巻き込んだ事件が多い昨今、人事ではないですよね。
Mさんとのエクササイズウォーキング、どうでしたか?
誰か一人でも話を聞いてくれる人がいるというのは気持ちが違うと思います。Mさんが一人で悩みを抱え込まずにもめんさんにちょっとでも思いを話したら少しは気分が楽になるかもしれませんね。
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ymomen at 2009-03-17 07:25
Saoriさん、
そちらにはないことなのでしょうか。
そちらのほうが安全なのかしらん。
同じアメリカでも、地域によってその格差は激しいようです。
あきらの担任の先生が以前勤務なさっていたところでは、小学校なのに、こどもが銃を持ってきたということもあったそうで、ここはあくびが出るほど安全で穏やかなものだとおっしゃっています。
Mとの散歩は残念ながらキャンセルでした。
わたしは午前10時ごろ、と思っていたら、Mは接客があるので、午後2時以降がいいという話で、わたしは3時にはあきらのアイスホッケーの試合に出かけなければならず、予定が合わなかったのです。
来週の日曜日に予定しています。
でも、まあこうして綿密に連絡を取るようになったのが、いまのところのプラスかもしれない・・・?
そちらにはないことなのでしょうか。
そちらのほうが安全なのかしらん。
同じアメリカでも、地域によってその格差は激しいようです。
あきらの担任の先生が以前勤務なさっていたところでは、小学校なのに、こどもが銃を持ってきたということもあったそうで、ここはあくびが出るほど安全で穏やかなものだとおっしゃっています。
Mとの散歩は残念ながらキャンセルでした。
わたしは午前10時ごろ、と思っていたら、Mは接客があるので、午後2時以降がいいという話で、わたしは3時にはあきらのアイスホッケーの試合に出かけなければならず、予定が合わなかったのです。
来週の日曜日に予定しています。
でも、まあこうして綿密に連絡を取るようになったのが、いまのところのプラスかもしれない・・・?
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at 2009-03-17 14:26
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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precious31 at 2009-03-18 01:49
この投稿を読ませていただいて、こちらに住んでいる私の日本人の友人たちのことを思い出しました。
彼女たちの場合、他の国でアルゼンチン人のパートナーと出会って結婚し、それからアルゼンチンに移住してきたのですが、
やはり心底からこの国に馴染むことができないようです。
人間が住む場所に「パラダイス」なんてないと思います。
どこでもそれぞれの問題があって、皆それを克服しながら生活しています。
何か悪いことがあると住んでいる場所のせいにするというのは、それだけ心が弱くなってしまっているからでしょう。
もめんさんがウォーキングを一緒にすることによって、
彼女も自分がサポートされていることを実感して、
もう少しポジティヴな気持ちになれるといいですね。
私はアメリカのように、犯罪の前科がある人の居場所を公表することが法的に義務付けられていることは良いことだと思っています。
ここも最近、レイプ事件が多発していて、女の子を持つ母としては気が気でなりませんが、かといって娘たちを家に閉じ込めておくわけにもいきません。
レイプ魔を追い払うマニュアルというものがあるので、それを教えて「強く」育ててます!
彼女たちの場合、他の国でアルゼンチン人のパートナーと出会って結婚し、それからアルゼンチンに移住してきたのですが、
やはり心底からこの国に馴染むことができないようです。
人間が住む場所に「パラダイス」なんてないと思います。
どこでもそれぞれの問題があって、皆それを克服しながら生活しています。
何か悪いことがあると住んでいる場所のせいにするというのは、それだけ心が弱くなってしまっているからでしょう。
もめんさんがウォーキングを一緒にすることによって、
彼女も自分がサポートされていることを実感して、
もう少しポジティヴな気持ちになれるといいですね。
私はアメリカのように、犯罪の前科がある人の居場所を公表することが法的に義務付けられていることは良いことだと思っています。
ここも最近、レイプ事件が多発していて、女の子を持つ母としては気が気でなりませんが、かといって娘たちを家に閉じ込めておくわけにもいきません。
レイプ魔を追い払うマニュアルというものがあるので、それを教えて「強く」育ててます!
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ymomen at 2009-03-19 06:45
鍵さん、
数年前、ジムと別れそうになったことがあり、さてではこどもを連れて帰国するかというということになって、それも難しいことに気がついて、もう日本には自分の居場所がないと思いました。
自分のいるところで、なんとかがんばっていけるものならそうするしかないですね。
帰国して年老いた両親に頼るわけにもいきません。
あ、こんなことを書きましたが、ジムとうまくいってます。
ご心配かけるような冒頭でごめんなさい。
数年前、ジムと別れそうになったことがあり、さてではこどもを連れて帰国するかというということになって、それも難しいことに気がついて、もう日本には自分の居場所がないと思いました。
自分のいるところで、なんとかがんばっていけるものならそうするしかないですね。
帰国して年老いた両親に頼るわけにもいきません。
あ、こんなことを書きましたが、ジムとうまくいってます。
ご心配かけるような冒頭でごめんなさい。
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ymomen at 2009-03-19 06:58
Preciousさん、
人間、どこに住もうとも、幸せになれるなれないかは、本人の心の持ちようだということは聞きますが、場所によるというのももっともなことなのでしょう。
住む土地に自分の家族がいるならば、そこでの生活を精一杯よいものにしようと思うもの。
生きるか死ぬかというところがふるさとで、そこから必死の思いで逃げてきたひとにとって、住むところに不満をいうひとたちの心境はまた不可解でしょうし。
ひとの決心に意見はできませんし、ひとの思いを比べることもできません。
犯罪者は、罪を償ったといえども、社会に復帰する限り、バックグラウンドを公にするのは当然とわたしも思います。
実際、釈放されて、同じ罪を犯して再び捕まるケースも多いのです。
レイプや児童虐待の犯罪者は、拘置されても、その精神は変わらないということも残念ながら聞きますね。
親がいつまでもこどもを、保護できないですもんね。
子ども自身が護身しなければ。
人間、どこに住もうとも、幸せになれるなれないかは、本人の心の持ちようだということは聞きますが、場所によるというのももっともなことなのでしょう。
住む土地に自分の家族がいるならば、そこでの生活を精一杯よいものにしようと思うもの。
生きるか死ぬかというところがふるさとで、そこから必死の思いで逃げてきたひとにとって、住むところに不満をいうひとたちの心境はまた不可解でしょうし。
ひとの決心に意見はできませんし、ひとの思いを比べることもできません。
犯罪者は、罪を償ったといえども、社会に復帰する限り、バックグラウンドを公にするのは当然とわたしも思います。
実際、釈放されて、同じ罪を犯して再び捕まるケースも多いのです。
レイプや児童虐待の犯罪者は、拘置されても、その精神は変わらないということも残念ながら聞きますね。
親がいつまでもこどもを、保護できないですもんね。
子ども自身が護身しなければ。