2008年 05月 30日
”あんたのママに言いつけてやるから” |
わたしはおてんばのクラス・マザーで、よくクラスに行きますが、ときどき女の子が、わたしのところに来て、おてんばのことを”申し上げ”にきます。
おてんばにはあらかじめ、”あんたのママに言いつけてやる!”と脅しているらしいです。
それでおてんばは馬鹿正直にびくびくしています。
どちらの言い分も聞きます。
恐がっているのはおてんば。
すでに勝ち誇っているように落ち着いているのは言いつける子。
おてんばがいつも正しいとも思いません。
でもわたしに言いつけて、おてんばが叱られるところを、言いつけるこどもは期待しているのでしょう。
自分のこどもを庇わないで、まずよその子を庇う母親の習性を"常識”だと心得ているらしい。
だから両方の話を聞いて、
”ふうん、あなたのママはここにいないからわたしだけが立ち入るのは不公平ね、ふたりで解決するのがいいわね”
と逃げます。
おてんばには、わたしに言いつけると脅かされたら胸を張って、
”わたしにはママに知られて恐いことは何にもないから、どうぞ何でも言いつけてちょうだい”
と言いなさい、と。
とうとうそう言ったら、相手の子は口をあんぐり開けて、呆れていたそうです。
これはおてんばがほんとうに間違ったことをしていないという自信があれば言えることでしょう。
そう言えないときは、おてんばにも後ろめたいことがあるのでしょう。
わたしがこどものころ、学校でつまらぬことであらぬ疑いをかけられ傷ついて帰りついたとき、おもてにいた母を見つけたとたんに抱きついて、わあわあ泣いたことがありました。
立っていた母のお腹のあたりにわたしの顔がうずまって、はりあげて泣いた声も涙も全部母のお腹がすいとってくれました。
母が、誰がわたしを責めても母だけはいつも味方だと言ってくれたことが忘れられません。
小学校3年生のときの思い出。
いまこちらでは小学校2年生のおてんばは、日本でなら3年生ですから、ちょうど彼女の年頃でした。
いまそれに気がついて、幼いこどものころの記憶がそんなに鮮明なことに驚いています。
おてんばにはあらかじめ、”あんたのママに言いつけてやる!”と脅しているらしいです。
それでおてんばは馬鹿正直にびくびくしています。
どちらの言い分も聞きます。
恐がっているのはおてんば。
すでに勝ち誇っているように落ち着いているのは言いつける子。
おてんばがいつも正しいとも思いません。
でもわたしに言いつけて、おてんばが叱られるところを、言いつけるこどもは期待しているのでしょう。
自分のこどもを庇わないで、まずよその子を庇う母親の習性を"常識”だと心得ているらしい。
だから両方の話を聞いて、
”ふうん、あなたのママはここにいないからわたしだけが立ち入るのは不公平ね、ふたりで解決するのがいいわね”
と逃げます。
おてんばには、わたしに言いつけると脅かされたら胸を張って、
”わたしにはママに知られて恐いことは何にもないから、どうぞ何でも言いつけてちょうだい”
と言いなさい、と。
とうとうそう言ったら、相手の子は口をあんぐり開けて、呆れていたそうです。
これはおてんばがほんとうに間違ったことをしていないという自信があれば言えることでしょう。
そう言えないときは、おてんばにも後ろめたいことがあるのでしょう。
わたしがこどものころ、学校でつまらぬことであらぬ疑いをかけられ傷ついて帰りついたとき、おもてにいた母を見つけたとたんに抱きついて、わあわあ泣いたことがありました。
立っていた母のお腹のあたりにわたしの顔がうずまって、はりあげて泣いた声も涙も全部母のお腹がすいとってくれました。
母が、誰がわたしを責めても母だけはいつも味方だと言ってくれたことが忘れられません。
小学校3年生のときの思い出。
いまこちらでは小学校2年生のおてんばは、日本でなら3年生ですから、ちょうど彼女の年頃でした。
いまそれに気がついて、幼いこどものころの記憶がそんなに鮮明なことに驚いています。
by ymomen
| 2008-05-30 02:31
| こども
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Comments(14)
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precious31 at 2008-05-30 08:16
いいお話ですね。もめんさんは、とっても冷静で公平なお母さん。
こういう場合はこう言ってやりなさい、というアドバイスは私も良くしますが、うちの子の場合、どこまで実行しているのかは定かではありません(笑)。
こちらにもいるんですよ、子供のケンカに入って話をこじらせてしまう親。
子供たちには彼らなりの解決法があって、それを自分で見出していくサポートをしてあげるのが親の役割だと思うんですが、それができないで、相手の前で我が子ばかりを庇うがあまり、結局は自分の子供のためになっていないんですよね。
私も母のエプロンを涙で濡らした思い出、何度かあります。
同時に、今朝、イライラしすぎて、学校に行く前の次女を叱って泣かせてしまったことも思い出しました!
他の親の非難をしながら、私も親としては反省することが多いです・・・。
こういう場合はこう言ってやりなさい、というアドバイスは私も良くしますが、うちの子の場合、どこまで実行しているのかは定かではありません(笑)。
こちらにもいるんですよ、子供のケンカに入って話をこじらせてしまう親。
子供たちには彼らなりの解決法があって、それを自分で見出していくサポートをしてあげるのが親の役割だと思うんですが、それができないで、相手の前で我が子ばかりを庇うがあまり、結局は自分の子供のためになっていないんですよね。
私も母のエプロンを涙で濡らした思い出、何度かあります。
同時に、今朝、イライラしすぎて、学校に行く前の次女を叱って泣かせてしまったことも思い出しました!
他の親の非難をしながら、私も親としては反省することが多いです・・・。
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caori_00 at 2008-05-30 08:36
自分にはまだ子供はいないけれど、将来もめんさんのように冷静に
公平にこどもたちに接することができるだろうか!?
無条件に自分の子供だけをかばって相手を責めるような母親にはならないようにしたいです。
あとなりたくないのは学芸会とかで「自分の子供を主役にしてくれ!」と学校に言いに行ったり、給食費を払わなかったり・・これは常識の範囲外ですね★
(最近そんな親が多いらしいので・・)
広い視野で我が子を見守っているような、もめんさんのような母親に憧れます。
それにしてもイチゴケーキが美味しそうーーー!!
公平にこどもたちに接することができるだろうか!?
無条件に自分の子供だけをかばって相手を責めるような母親にはならないようにしたいです。
あとなりたくないのは学芸会とかで「自分の子供を主役にしてくれ!」と学校に言いに行ったり、給食費を払わなかったり・・これは常識の範囲外ですね★
(最近そんな親が多いらしいので・・)
広い視野で我が子を見守っているような、もめんさんのような母親に憧れます。
それにしてもイチゴケーキが美味しそうーーー!!
なるほど、、、親のとる態度もなかなか難しいところなのですね。うちの母はどうだったかと考えてみれば、何を訴えても「そんなのやりかえしちゃいなさいよ~(笑)」とてんでお話にならず・・・。でもそんな母のおかげで、こだわっていた自分の気持ちもスーッと引いていったような気もします。(要はシラけた、のかな・・・?)
子供って面白いですね、いつか私もそんな体験をするようになるのかしら。他人の子供が言う事を冷静に聞けるもめんさんはさすがです。
私だったら信用してしまうかも・・・!?
こんなお話を聞いておいて良かった、と後で思いそうな今回の記事でした。
小さい頃、私本当に気が強くて、クラスのガキ大将の男の子も口げんかで泣かせた事がありました^^;
なので結構怖い物知らずだったかも・・・
おてんばちゃんは素直で正直でまっすぐだな~、と読んでいて思いましたよ。もめんさんは本当にいいお母さんです♪
私だったら信用してしまうかも・・・!?
こんなお話を聞いておいて良かった、と後で思いそうな今回の記事でした。
小さい頃、私本当に気が強くて、クラスのガキ大将の男の子も口げんかで泣かせた事がありました^^;
なので結構怖い物知らずだったかも・・・
おてんばちゃんは素直で正直でまっすぐだな~、と読んでいて思いましたよ。もめんさんは本当にいいお母さんです♪
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morimaman at 2008-05-30 21:23
momenちゃんのおかあさまの匂いがしてきます。
本当に安心して、傷ついた自分を丸裸で投げ出すことができたのですね。
私の母は、とても厳しい人でしたので、母の胸の中(お腹のなか?)で泣いたことはありませんし、泣かせてもらったこともありません。
私は反面教師で、一番の味方と子どもに手を広げていました。(そのつもり)
子どもの安定した気持ちは、母の安定した気持ち。
momenちゃんの姿は、私もとても安らぎます。子どもの母、母の子ども。
本当に安心して、傷ついた自分を丸裸で投げ出すことができたのですね。
私の母は、とても厳しい人でしたので、母の胸の中(お腹のなか?)で泣いたことはありませんし、泣かせてもらったこともありません。
私は反面教師で、一番の味方と子どもに手を広げていました。(そのつもり)
子どもの安定した気持ちは、母の安定した気持ち。
momenちゃんの姿は、私もとても安らぎます。子どもの母、母の子ども。
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mi-mian at 2008-05-31 01:13
いい思い出ですね〜☆
そして、今、もめんさんが、お母さんの立場に。
どう対応するのか、難しいですね。
でも、両方のいい分を聞くっていうのは、いいなあ。
小さな頃、こちらはなにもしてないのに、友達のお母さんが
友達のいい分だけをきいて、あなたが悪い、とすごい剣幕で
怒り出したときのこと、今でも忘れられません。
それも、今日の洋服について、とか、他愛のないことだったのに。
もめんさんは、いいお母さんだな〜^^
おてんばちゃんにとっても、おてんばちゃんの友達にとっても。
↓国語の問題!わたしも、常々疑問だったんですー。
同じように考えてられて、ちょっとうれしいです☆
そして、今、もめんさんが、お母さんの立場に。
どう対応するのか、難しいですね。
でも、両方のいい分を聞くっていうのは、いいなあ。
小さな頃、こちらはなにもしてないのに、友達のお母さんが
友達のいい分だけをきいて、あなたが悪い、とすごい剣幕で
怒り出したときのこと、今でも忘れられません。
それも、今日の洋服について、とか、他愛のないことだったのに。
もめんさんは、いいお母さんだな〜^^
おてんばちゃんにとっても、おてんばちゃんの友達にとっても。
↓国語の問題!わたしも、常々疑問だったんですー。
同じように考えてられて、ちょっとうれしいです☆
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ymomen at 2008-05-31 04:42
Preciousさん、
わたしが冷静でいられるときは少ないです。
自己嫌悪に陥っているときのほうがはるかに多いです。
おてんばの学校に行って、自分以外のこどもも見て、自分のこどもが少し理解できるというのもあります。
いつも公平かというとそれも違います。
けんかの現場を見てなくて、お互いの言い分しか聞けないときには、どうしようもないですよね。
個人的にはいつもわが子をかばってやりたいけど、それではクラス・マザー失格だし、こどものためにもならないでしょうし。
わたしが冷静でいられるときは少ないです。
自己嫌悪に陥っているときのほうがはるかに多いです。
おてんばの学校に行って、自分以外のこどもも見て、自分のこどもが少し理解できるというのもあります。
いつも公平かというとそれも違います。
けんかの現場を見てなくて、お互いの言い分しか聞けないときには、どうしようもないですよね。
個人的にはいつもわが子をかばってやりたいけど、それではクラス・マザー失格だし、こどものためにもならないでしょうし。
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ymomen at 2008-05-31 04:50
Caoriさん、
わたしも落ち着いてないのですよ。
家では取り乱すことも頻繁です。
学校など公共の場では一応親が良識のある行動をしないと、こどもがあとで困ると思うし。
こういう親にはなりたくないなー、という例を見て、自分にこうしてはいけないと学んでいます。
また、主婦でいて時間が自由になるので、学校の様子を見れるのもまたありがたいことだと思っています。
苺ケーキ、
スポンジがうまく膨らまなかった失敗作です。
それでもおいしかったですけど。
わたしも落ち着いてないのですよ。
家では取り乱すことも頻繁です。
学校など公共の場では一応親が良識のある行動をしないと、こどもがあとで困ると思うし。
こういう親にはなりたくないなー、という例を見て、自分にこうしてはいけないと学んでいます。
また、主婦でいて時間が自由になるので、学校の様子を見れるのもまたありがたいことだと思っています。
苺ケーキ、
スポンジがうまく膨らまなかった失敗作です。
それでもおいしかったですけど。
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ymomen at 2008-05-31 04:58
Sanaeさん、
お母さまのようなかわし方もありかもしれません 笑。
Sanaeさんをしらけさせて、怒りが静まったのなら、やはり効き目があったのですよ。
わたしはこどもの頃、やはりおてんばのような経験をしているから、とてもかわいそうに思ってしまいます。
ほんとはわたしが相手の子の首根っこをつかまえて頬をひっぱたいてやりたいくらいですが(怖っ)、おてんばにも自分でなんとか強くなる術を学んで欲しいので、なるべくお節介しないように思っているのです。
お母さまのようなかわし方もありかもしれません 笑。
Sanaeさんをしらけさせて、怒りが静まったのなら、やはり効き目があったのですよ。
わたしはこどもの頃、やはりおてんばのような経験をしているから、とてもかわいそうに思ってしまいます。
ほんとはわたしが相手の子の首根っこをつかまえて頬をひっぱたいてやりたいくらいですが(怖っ)、おてんばにも自分でなんとか強くなる術を学んで欲しいので、なるべくお節介しないように思っているのです。
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ymomen at 2008-05-31 05:05
Saoriさん、
冷静というか、またかー、という感じ。
ただ聞いてもらえば気がすむということもあるみたいなので、一応は聞きます。
聞くけど、どっちの味方もできないよ、ということをわかってもらいたいけど、いまのところわからないみたいです。
Saoriさん、強かったのね!
意外や意外。
冷静というか、またかー、という感じ。
ただ聞いてもらえば気がすむということもあるみたいなので、一応は聞きます。
聞くけど、どっちの味方もできないよ、ということをわかってもらいたいけど、いまのところわからないみたいです。
Saoriさん、強かったのね!
意外や意外。
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ymomen at 2008-05-31 05:09
Morimamanさん、
母はうるさかったけど、やはりいちばん安心できる頼りになる存在でした。
いまでもそう思います。
わたしも口うるさくて、ときどきしつこいなー、とも自分で思うのですけど、なかなか治りません。
定期的に母親失格ー、
と、どーんと落ち込みます。
母はうるさかったけど、やはりいちばん安心できる頼りになる存在でした。
いまでもそう思います。
わたしも口うるさくて、ときどきしつこいなー、とも自分で思うのですけど、なかなか治りません。
定期的に母親失格ー、
と、どーんと落ち込みます。
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ymomen at 2008-05-31 05:21
Mi-mianさん、
おとなの愚痴とおなじように、”判決”を望んでいるのではなくて、ただ聞いて欲しいということが多いと思うからです。
話して気がすんだ、ってこと、あるのではないかと。
本心では、いつもわが子の側に立っているけど、それを見せてしまったら、おてんばが自分で弁解できない子になってしまうそうだから、できるだけ涼しい顔して聞いています 笑。
あらゆる視点からの主観が認められる教育って難しいでしょうけど。
おとなの愚痴とおなじように、”判決”を望んでいるのではなくて、ただ聞いて欲しいということが多いと思うからです。
話して気がすんだ、ってこと、あるのではないかと。
本心では、いつもわが子の側に立っているけど、それを見せてしまったら、おてんばが自分で弁解できない子になってしまうそうだから、できるだけ涼しい顔して聞いています 笑。
あらゆる視点からの主観が認められる教育って難しいでしょうけど。
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555nao-ya at 2008-06-24 13:07
子供を持つ事があったら、そうありたいと、常々思います。
誰かの味方をしたり、片方の言い分だけを聞くのではなく、
どちらの話も本人が納得行くように、吐き出せるものを聴いてあげる。
そんな「お母さん」になりたい。 なんて。
あれっ なんだか涙が込み上げて来ました。この頃、涙腺がゆるいのであります(笑)
誰かの味方をしたり、片方の言い分だけを聞くのではなく、
どちらの話も本人が納得行くように、吐き出せるものを聴いてあげる。
そんな「お母さん」になりたい。 なんて。
あれっ なんだか涙が込み上げて来ました。この頃、涙腺がゆるいのであります(笑)
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ymomen at 2008-06-25 12:20
直やさん、
こどもに教えられることが多々。
でも、どう公平にいようとしてもこどもは納得できないでいることもあり。
力尽きて、最小限の係わり合いになることも。
こどもはこどもたちだけで、解決しなければならないことも、それを学ばなければならないこともありますね。
なかなか理想の母にはなれない日々です。
こどもに教えられることが多々。
でも、どう公平にいようとしてもこどもは納得できないでいることもあり。
力尽きて、最小限の係わり合いになることも。
こどもはこどもたちだけで、解決しなければならないことも、それを学ばなければならないこともありますね。
なかなか理想の母にはなれない日々です。