2017年 06月 27日
花泥棒 |
名著”ポーの一族”
薔薇の咲き乱れる庭を通り過ぎるエドガーが、花をその手折ろうとしたとき、そこに住む美しい人は、
”花泥棒は罪になりませんことよ”
と笑うところがあって、なんて優雅なことだろうと、ずっと思っていた。
うちの裏は、夫が再開発している宅地で、住人や散歩するひとたちのために小さな公園を作った。
花壇もある。
ひとを雇って、丹精している。
今朝、小豆色の車が停まっていて、ひとが花を手折っている。
手折っているのは、20歳前後の女性で、車の運転席にはもうひとり座って待っている。
違う花をみつくろって、花束にしている。
蚊をよけているのか、足取りが軽いのか、いくらか酔っているのか、ふらふらとあっちの花、こっちの花、と手折っている。
大声で咎めるには遠すぎるし、そこまで出かけていけば、むこうは車があるから、逃げられるだろうと、黙ってみていた。
運転席のひとが母親だとしたら、なんというあさましさだろう。
今度まだこんなことがあったら、すぐに出ていく。
花泥棒も罪である。
うちの庭に咲く花をいくらか摘んでいいかと問われれば、これほどに腹が立たなかったと思う。
公の場に、みんなに楽しんでもらいために手入れをしている花を気まぐれに手折られたのが悔しい。
by ymomen
| 2017-06-27 04:31
| アメリカの季節 夏
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Comments(6)
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at 2017-06-28 00:44
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ymomen at 2017-06-28 10:27
> 鍵さん
早く新居に落ち着きたいでしょうね。
日本人、少ないけど、いますよ。
こちらこそ、よろしくおつきあいください。
早く新居に落ち着きたいでしょうね。
日本人、少ないけど、いますよ。
こちらこそ、よろしくおつきあいください。
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at 2017-06-29 01:07
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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Mira
at 2017-06-29 10:34
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ymomen at 2017-06-29 11:35
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ymomen at 2017-06-29 11:46
> Miraさん
地元の新聞に、公共の場のグラフィティが多いとあって、これも、花泥棒も、ヴァンダリズムのひとつなんですよね。運転していて、前に走っている車から手がのびて、ゴミやたばこの吸いさしなどを吸ていているのも、似た行為でしょう。なんという自分勝手な行為でしょう。
地元の新聞に、公共の場のグラフィティが多いとあって、これも、花泥棒も、ヴァンダリズムのひとつなんですよね。運転していて、前に走っている車から手がのびて、ゴミやたばこの吸いさしなどを吸ていているのも、似た行為でしょう。なんという自分勝手な行為でしょう。