2013年 05月 01日
L'Interdit |
L'Interdit
by Givenchy
1957年に、ジヴァンシーがオードリー・ヘップバーンのために作った香り、と聞いて、どうしても嗅いでみたくて求めたけれど、あまりにもおとなしくて、行儀のよいその香りにちょっとがっかりして、しまったままでした
L'Interditは、禁じられた、許されない、という意味だとか
春のきまぐれな天候、自分のなかの迷いに答えが出なくていらいらしているときに、L'Interditをつけてみたら、ほっとしました
かつて乱読したヘッブパーンのバイオグラフィーの断片を思い出しながら
まだジバンシーが若かったころ、ヘッブパーンが好んで彼のドレスを映画や公けの場で着で、どちらのPRにもなり、ビジネスを超える親友となり、この香りを彼女のためにプロデュースしたそう
彼女本人が気に入り、実際プライベートでも愛用して、市場にも出回った
ヘップバーンのエージェントは、L’Interditの利益の一部が彼女にはいるのは当然と意思表示するが、ジバンシーからはその申し出もなく、彼女自身が使うL'Interditさえも自分で当たり前に買っていたと言う
ヘッブバーンはそういう類のビジネスを嫌い、ジバンシーとはともだちなんだから、彼からお金はいらない、とそういう話をさえぎったそうです
か細い彼女でさえ、ダイエットには気を使っていたそうです
煙草とウイスキー、わずかのチョコレートは晩年になってもやめられなかったといいます
ユニセフの公使として、貧しい国々でこどもたちを抱きしめていた彼女の写真は、まぶしいほどに美しく若かったころの輝きに劣らない
穢れない天使のイメージの彼女だけど、生身の人間で、彼女が活躍した時代には、映画スターであるプライバシーがまだいくらか残っていた
いままたこの香りをまとっていると、彼女の謙虚さとすがすがしさを思い知らされるように感じています
L'Interditのトップノートは、スパイス、マンダリンオレンジ、野いちご、桃、バーガモット
ミドルノートは、菖蒲、バイオレット、ナルシス、オリスルート、ジャスミン、イランイラン、リリー・オブ・ヴァリー、薔薇
ベースノートは、白檀、アンバー、麝香、ベンゾイン、ヴェティヴァー、トンカ・ビーン
眠れない夜、この香りをまとって、ヘップバーンをイメージしたのは、彼女が小鹿を連れて歩く姿
ある映画に鹿と共演(?)するのに、鹿を慣れさせるためにしばらく飼い、そのときのスナップを数葉見たことがあります
子鹿を連れて買い物に出かけたりする姿がかわいらしくて、妖精のようでした
ファッション・アイコンの彼女のポスターは、いまもいろんなところに貼られていて、それはスターという名のひとには珍しくないことでも、ヘップバーンに限っては、そういう扱いが気の毒に思えるのです
by Givenchy
1957年に、ジヴァンシーがオードリー・ヘップバーンのために作った香り、と聞いて、どうしても嗅いでみたくて求めたけれど、あまりにもおとなしくて、行儀のよいその香りにちょっとがっかりして、しまったままでした
L'Interditは、禁じられた、許されない、という意味だとか
春のきまぐれな天候、自分のなかの迷いに答えが出なくていらいらしているときに、L'Interditをつけてみたら、ほっとしました
かつて乱読したヘッブパーンのバイオグラフィーの断片を思い出しながら
まだジバンシーが若かったころ、ヘッブパーンが好んで彼のドレスを映画や公けの場で着で、どちらのPRにもなり、ビジネスを超える親友となり、この香りを彼女のためにプロデュースしたそう
彼女本人が気に入り、実際プライベートでも愛用して、市場にも出回った
ヘップバーンのエージェントは、L’Interditの利益の一部が彼女にはいるのは当然と意思表示するが、ジバンシーからはその申し出もなく、彼女自身が使うL'Interditさえも自分で当たり前に買っていたと言う
ヘッブバーンはそういう類のビジネスを嫌い、ジバンシーとはともだちなんだから、彼からお金はいらない、とそういう話をさえぎったそうです
か細い彼女でさえ、ダイエットには気を使っていたそうです
煙草とウイスキー、わずかのチョコレートは晩年になってもやめられなかったといいます
ユニセフの公使として、貧しい国々でこどもたちを抱きしめていた彼女の写真は、まぶしいほどに美しく若かったころの輝きに劣らない
穢れない天使のイメージの彼女だけど、生身の人間で、彼女が活躍した時代には、映画スターであるプライバシーがまだいくらか残っていた
いままたこの香りをまとっていると、彼女の謙虚さとすがすがしさを思い知らされるように感じています
L'Interditのトップノートは、スパイス、マンダリンオレンジ、野いちご、桃、バーガモット
ミドルノートは、菖蒲、バイオレット、ナルシス、オリスルート、ジャスミン、イランイラン、リリー・オブ・ヴァリー、薔薇
ベースノートは、白檀、アンバー、麝香、ベンゾイン、ヴェティヴァー、トンカ・ビーン
眠れない夜、この香りをまとって、ヘップバーンをイメージしたのは、彼女が小鹿を連れて歩く姿
ある映画に鹿と共演(?)するのに、鹿を慣れさせるためにしばらく飼い、そのときのスナップを数葉見たことがあります
子鹿を連れて買い物に出かけたりする姿がかわいらしくて、妖精のようでした
ファッション・アイコンの彼女のポスターは、いまもいろんなところに貼られていて、それはスターという名のひとには珍しくないことでも、ヘップバーンに限っては、そういう扱いが気の毒に思えるのです
by ymomen
| 2013-05-01 03:08
| 香り
|
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Comments(4)
Commented
by
turukokemomo
at 2013-05-01 06:07
x
L’Interdit、興味があります!トップノートをみても爽やかなイメージがわきます。日本の蒸し暑い夏につけるのもよさそうですね。:D
私もヘップバーンのこのバイオグラフィー、とても好きです。前半に掲載されている、ジャンプしながら大きな口を開いて笑っている写真に、それまでの理想の女性像を破った彼女の美しさが表れていると思いました。
私もヘップバーンのこのバイオグラフィー、とても好きです。前半に掲載されている、ジャンプしながら大きな口を開いて笑っている写真に、それまでの理想の女性像を破った彼女の美しさが表れていると思いました。
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by
eintropfen at 2013-05-01 08:20
なんだか気になります!香水!
ヘップバーンは永遠ですよね。
ヘップバーンは永遠ですよね。
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by
ymomen at 2013-05-02 05:02
つるこけももさん
ほんと、こういう香り、日本の夏と相性がよさそうです
清楚な香り
どこかでテスターをつけられるならば、ぜひお試しください
フレグランスは、いくらひとの説明を聞いても、自分で嗅がないことにはらちがあかないもの
これを初めて嗅いだのは、秋から冬で、そういう季節にはスパイシーで濃厚な香りを好むせいか、ぴんとこなかったんです
いまから夏には、フローラル、シトラス系に惹かれます
ヘッブバーンというと、お決まりの写真ばかりがどこでも貼られているから、スタジオで撮影を目的に撮ったものではないのを選びました
プライベートに近い彼女が美しいとおもうから
ほんと、こういう香り、日本の夏と相性がよさそうです
清楚な香り
どこかでテスターをつけられるならば、ぜひお試しください
フレグランスは、いくらひとの説明を聞いても、自分で嗅がないことにはらちがあかないもの
これを初めて嗅いだのは、秋から冬で、そういう季節にはスパイシーで濃厚な香りを好むせいか、ぴんとこなかったんです
いまから夏には、フローラル、シトラス系に惹かれます
ヘッブバーンというと、お決まりの写真ばかりがどこでも貼られているから、スタジオで撮影を目的に撮ったものではないのを選びました
プライベートに近い彼女が美しいとおもうから
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by
ymomen at 2013-05-02 05:06