2009年 11月 24日
Grass Sandals |
みあが
”ママにクラスに来て、日本の話をして欲しいって、先生が言ってる”
日本の話を読んでいるから、ですって
タイトルは”Grass Sandals"
4年生の教科書の15ページほどを割いています
それは松尾芭蕉の話でした
Grass Sandalsは草履
齢五十にして旅に出て、俳句を詠みながら、自然を、ひとを生き物を、風土を愛でた芭蕉
著者 Dawnini Spivak
イラストレーション Demi Hitz
芭蕉という通人、俳句、日本の風土、精神が尊く易しく英語と絵で描かれているのに感心しています
雨を楽しみ
川を下り
水しぶきに笑い
老木の根元で歌を詠み
水のあるところで泳ぎ
火のあるところで飢えを満たされ
友と月を愛で
草履が朽ちれば友があやめ色の緒を結んだ草履を誂えてくれ
芭蕉が歩いた足跡もしるされています
みあのクラスに出かけるのは、感謝祭のお休みが終わってからのことになりますが、母がジムに買ってくれた草履、硯や筆を携えて、お国自慢を披露しようと楽しみです
若いアメリカ人にこうして日本が紹介されるなら、なるほど日本は神秘の国というイメージを持たれるのも無理はないでしょうね
”ママにクラスに来て、日本の話をして欲しいって、先生が言ってる”
日本の話を読んでいるから、ですって
タイトルは”Grass Sandals"
4年生の教科書の15ページほどを割いています
それは松尾芭蕉の話でした
Grass Sandalsは草履
齢五十にして旅に出て、俳句を詠みながら、自然を、ひとを生き物を、風土を愛でた芭蕉
著者 Dawnini Spivak
イラストレーション Demi Hitz
芭蕉という通人、俳句、日本の風土、精神が尊く易しく英語と絵で描かれているのに感心しています
雨を楽しみ
川を下り
水しぶきに笑い
老木の根元で歌を詠み
水のあるところで泳ぎ
火のあるところで飢えを満たされ
友と月を愛で
草履が朽ちれば友があやめ色の緒を結んだ草履を誂えてくれ
芭蕉が歩いた足跡もしるされています
みあのクラスに出かけるのは、感謝祭のお休みが終わってからのことになりますが、母がジムに買ってくれた草履、硯や筆を携えて、お国自慢を披露しようと楽しみです
若いアメリカ人にこうして日本が紹介されるなら、なるほど日本は神秘の国というイメージを持たれるのも無理はないでしょうね
by ymomen
| 2009-11-24 06:10
| 特別な本
|
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Comments(12)
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Jelinda at 2009-11-24 12:20
お久しぶりです。
みあちゃんのクラスで特別講師されるのですね。
きっとこのクラスの中に、Davidのような
日本に興味を抱くお子さんが誕生するかもしれませんね。
楽しみですね~。私もクラスの後ろで聴講したいな~♪(笑)
そうそう、来月DIVOのコンサートでAtlantic CityとNYに行きます!
やっとすべての手配が終わったので、今ホッとしているところです。
みあちゃんのクラスで特別講師されるのですね。
きっとこのクラスの中に、Davidのような
日本に興味を抱くお子さんが誕生するかもしれませんね。
楽しみですね~。私もクラスの後ろで聴講したいな~♪(笑)
そうそう、来月DIVOのコンサートでAtlantic CityとNYに行きます!
やっとすべての手配が終わったので、今ホッとしているところです。
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松尾芭蕉が載っているんですね〜。凄い。私何か聞かれても答えられないです詳しいこと何も(苦笑)
村では何だか不思議ですが。電化製品は日本製が良いというイメージが有るくせに芸者や忍者、侍がまだいるのか?って聞いて来たり。薗両方が同時に両立しているって思えるのは映画の人気が芸者や侍が出て来るものが高いからかしら?って凄く不思議です。
みあちゃんのクラスで特別に話す時間は子供達に取ってとてもよい体験になるのでしょうね。日本語で話し手から英訳?それても全て英語??
村では何だか不思議ですが。電化製品は日本製が良いというイメージが有るくせに芸者や忍者、侍がまだいるのか?って聞いて来たり。薗両方が同時に両立しているって思えるのは映画の人気が芸者や侍が出て来るものが高いからかしら?って凄く不思議です。
みあちゃんのクラスで特別に話す時間は子供達に取ってとてもよい体験になるのでしょうね。日本語で話し手から英訳?それても全て英語??
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melocoton1 at 2009-11-24 17:56
イラストといい、紙のデザインといい素敵ですね。
私が子供だった頃の味気ない日本の教科書とはちがうなぁ。
実際に外国出身の人をクラスに招いて学習していることに関連したお話をしてもらうってすごくいいアイデアですね。
私高校のときにオーストラリア人のお友達を学校に連れて行き、英語の授業でオーストラリアの紹介をしてもらったんですけど、英語の先生が、
『オーストラリアでしゃべる英語はアメリカ英語? それともイギリス英語?』
とあまりにも的の外れた恥ずかしい質問をして、すごく憤慨したのです...。
私が子供だった頃の味気ない日本の教科書とはちがうなぁ。
実際に外国出身の人をクラスに招いて学習していることに関連したお話をしてもらうってすごくいいアイデアですね。
私高校のときにオーストラリア人のお友達を学校に連れて行き、英語の授業でオーストラリアの紹介をしてもらったんですけど、英語の先生が、
『オーストラリアでしゃべる英語はアメリカ英語? それともイギリス英語?』
とあまりにも的の外れた恥ずかしい質問をして、すごく憤慨したのです...。
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eintropfen at 2009-11-24 18:05
アメリカでは、芭蕉が紹介されるんですね。
ようやく、これでつながりました。前月、アメリカの大学のときのアメリカ人教授が夢であった日本へ旅行へいきました。私には温泉はどうはいるのかなど質問されてきたんですけど。
行き先が、芭蕉の足跡をたどるとかっていっていたんです。
アメリカ人で芸術の専攻の教授と芭蕉がつながりませんでした。小さいときからあこがれて夢見た日本だといっていたんです。きっと、このような読み物からなんでしょうね。
ちなみに、彼女は日本へ行ってとても満足して帰国しました。
たっぷり!日本の魅力を紹介してください。
ようやく、これでつながりました。前月、アメリカの大学のときのアメリカ人教授が夢であった日本へ旅行へいきました。私には温泉はどうはいるのかなど質問されてきたんですけど。
行き先が、芭蕉の足跡をたどるとかっていっていたんです。
アメリカ人で芸術の専攻の教授と芭蕉がつながりませんでした。小さいときからあこがれて夢見た日本だといっていたんです。きっと、このような読み物からなんでしょうね。
ちなみに、彼女は日本へ行ってとても満足して帰国しました。
たっぷり!日本の魅力を紹介してください。
この年で芭蕉を勉強するなんて、渋いですね~!
確かにこういう捕らえ方をすると日本は神秘の国、として写るかもしれませんね。
それにしてももめんさん、子供たちの前で堂々とお国自慢が出来るなんてすごいです!
私子供の前でも緊張して話す事なんて絶対無理、って思っちゃいましたもの。私すっごいあがり症なのです、、、人前で緊張せずに話せる人なんていない、みんな緊張するんだ、ってよく聞きますけど、やっぱり向き不向きあると思うんですよねえ、、、
もめんさんがんばって日本自慢してきてくださいね♪
↓おっ、チャーリーさんご夫妻がいらっしゃるのですね、もしかしたらまた旅のお話のおこぼれ、こちらでも伺う事が出来るかしら、とちょっと楽しみな私です^^
確かにこういう捕らえ方をすると日本は神秘の国、として写るかもしれませんね。
それにしてももめんさん、子供たちの前で堂々とお国自慢が出来るなんてすごいです!
私子供の前でも緊張して話す事なんて絶対無理、って思っちゃいましたもの。私すっごいあがり症なのです、、、人前で緊張せずに話せる人なんていない、みんな緊張するんだ、ってよく聞きますけど、やっぱり向き不向きあると思うんですよねえ、、、
もめんさんがんばって日本自慢してきてくださいね♪
↓おっ、チャーリーさんご夫妻がいらっしゃるのですね、もしかしたらまた旅のお話のおこぼれ、こちらでも伺う事が出来るかしら、とちょっと楽しみな私です^^
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ymomen at 2009-11-25 06:28
Jelindaさん、
こちらこそご無沙汰しています
もうすっかりお元気になられましたか
体調をこわしやすい季節、ご自愛ください
またUSにおいでになるのですね
お会いしたいけれど、なかなかそういうわけにいきません
将来のDavidですか
そうですね
そんな子がいますように
こちらこそご無沙汰しています
もうすっかりお元気になられましたか
体調をこわしやすい季節、ご自愛ください
またUSにおいでになるのですね
お会いしたいけれど、なかなかそういうわけにいきません
将来のDavidですか
そうですね
そんな子がいますように
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ymomen at 2009-11-25 06:37
越後屋さん、
この教科書に掲載されているこの話がとても簡潔に易しく描かれているのでので、これを読んで初めてわたしもちゃんと芭蕉のことがわかったような気にさえなりました
日本人だから日本のことをまともに知っているかといえば、そういうわけでは決してないということを、わたしも身を持って知りました
数年前に地元のアートセンターでの日本文化展の手伝いをしたときのことでした
そのときから、改めてもっと日本の文化を知りたいと、自分のあいまいな知識をどうにかしたいと意識したものです
日本のこと、フジヤマ、ゲイシャ・・・・という浅い知識を持つひとのこと、わたしも笑っていましたが、デンバーで日本人が経営する旅行社に勤務していたころ、日本人の方をバスでご案内する仕事をちょっとだけ限らせていただいた際のこと・・・
コロラド州の見事な岩の景色をごらんになっていたある日本からの方がおっしゃったことは、
”ああいう岩場から、インディアンが馬に乗って出てくるの?”
と大真面目にお尋ねになったのです!
この教科書に掲載されているこの話がとても簡潔に易しく描かれているのでので、これを読んで初めてわたしもちゃんと芭蕉のことがわかったような気にさえなりました
日本人だから日本のことをまともに知っているかといえば、そういうわけでは決してないということを、わたしも身を持って知りました
数年前に地元のアートセンターでの日本文化展の手伝いをしたときのことでした
そのときから、改めてもっと日本の文化を知りたいと、自分のあいまいな知識をどうにかしたいと意識したものです
日本のこと、フジヤマ、ゲイシャ・・・・という浅い知識を持つひとのこと、わたしも笑っていましたが、デンバーで日本人が経営する旅行社に勤務していたころ、日本人の方をバスでご案内する仕事をちょっとだけ限らせていただいた際のこと・・・
コロラド州の見事な岩の景色をごらんになっていたある日本からの方がおっしゃったことは、
”ああいう岩場から、インディアンが馬に乗って出てくるの?”
と大真面目にお尋ねになったのです!
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ymomen at 2009-11-25 06:43
Meloさん、
こちらの教科書、立派なのですよ
大学のテキストブックのようなハードカバー
でも重いせいか、毎日持って帰りません
それに、これは毎年教室に残ってある時期がくるまで再利用されるようです
焦点の合わない質問をするひとって、いますね
教師という職業柄、ある程度の常識をもっているだろうから、あんまりおかしな質問はしないだろうと安心していると、こういうこともある
でもわたしも、知らないうちにおかしなこと、書いたり言ったりしてるかしら・・・?
こちらの教科書、立派なのですよ
大学のテキストブックのようなハードカバー
でも重いせいか、毎日持って帰りません
それに、これは毎年教室に残ってある時期がくるまで再利用されるようです
焦点の合わない質問をするひとって、いますね
教師という職業柄、ある程度の常識をもっているだろうから、あんまりおかしな質問はしないだろうと安心していると、こういうこともある
でもわたしも、知らないうちにおかしなこと、書いたり言ったりしてるかしら・・・?
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ymomen at 2009-11-25 06:58
Saoriさん、
わたしも芭蕉が教科書で紹介されるということに感動しましたよ
それにね、こちらでも俳句というのが理解されているんです
五七五なんていうのは、日本語であるからできることで、英語でどうやって表現できるのかとわたしなんかは、もうそこで困るんだけど
また、うちのこどもたちの行っている学校ではアートのクラスというのがないのです
音楽のクラスはあるけど
だから、リーディングなどのこういう機会に、先生が意識してアートの要素をなんとか組み入れようとしているのもあるようです
この数年、こどもの前で話す機会があり、慣れてきました
みあが1年生になったときから、よくクラスに行っていたせいかもしれないです
わたしも芭蕉が教科書で紹介されるということに感動しましたよ
それにね、こちらでも俳句というのが理解されているんです
五七五なんていうのは、日本語であるからできることで、英語でどうやって表現できるのかとわたしなんかは、もうそこで困るんだけど
また、うちのこどもたちの行っている学校ではアートのクラスというのがないのです
音楽のクラスはあるけど
だから、リーディングなどのこういう機会に、先生が意識してアートの要素をなんとか組み入れようとしているのもあるようです
この数年、こどもの前で話す機会があり、慣れてきました
みあが1年生になったときから、よくクラスに行っていたせいかもしれないです
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ymomen at 2009-11-25 07:06
Eintropfenさん、
俳句は文学と日本では見られるけれど、こちらでは同時にアートと受け止められるようです
アートとは、アーティストの五感というフィルターを通して、彼なりの手法で表現されたもの、という観点から
わたしも今回この作品を読んで、芭蕉という古人がいかに通人であるかを再認識しました
旅というものは、暮らすということは、先々で出会うものの息吹を感じ、それとの接点にあやかること
その教授の方には、芭蕉の旅がご理解できたのでしょう
わざわざ旅に出なくとも、こんなふうに暮らしてゆけたら愉しいでしょうね
俳句は文学と日本では見られるけれど、こちらでは同時にアートと受け止められるようです
アートとは、アーティストの五感というフィルターを通して、彼なりの手法で表現されたもの、という観点から
わたしも今回この作品を読んで、芭蕉という古人がいかに通人であるかを再認識しました
旅というものは、暮らすということは、先々で出会うものの息吹を感じ、それとの接点にあやかること
その教授の方には、芭蕉の旅がご理解できたのでしょう
わざわざ旅に出なくとも、こんなふうに暮らしてゆけたら愉しいでしょうね
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at 2017-06-25 00:31
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ymomen at 2017-06-26 04:31
夢があるのは、いいこと。
夢がなければ、生きていけないと思います。
こんな古い記事まで読んでくださってうれしいです。
ブログは更新が滞るので、何度も閉じてしまおうと思ったけれど、そうしないでよかったです。
F先生は、苦手でした。中学に入ってすぐ病欠して、登校したら、英語のクラスは進んでいて、名指しされて起立して読むのだけどうまく読めなくて、正されながら何度も読まされて、クラスのほかの生徒も、たいがいうんざりしているだろうから、勘弁してもらいたいのに、なかなか解放されなかったことが忘れられません。こどもだったわたしには、その経験が苦いものにしか受け止められなくて、ずっとF先生のことが怖かった。あとになって、にこやかに接してくれるようになっても、かえってそれがなお怖かったみたいです。それからも、高校になってからも、わたしにとって特に英語は好きな科目にはならなかったんですよ。
ここでの暮らしが日本よりも長くなっても、英語を書くのも話すのも、完璧というのではないです。
こどもたちはわたしがここに住んだ年月よりも若いけど、わたしよりも英語の完成度は高いんじゃないかな。
英語特有のことわざや言い回しに知らないことも多いです。
土屋訓子さんという同級生を憶えていますか。彼女も転校生で竹田には数年しかいなかった。走るのが早くて、小柄で骨と引き締まった筋肉のみの体、という印象の子でした。
F先生とのことがあってすぐの休み時間に、土屋さんが、いちいち、それぞれの単語はこういう風に発音するといいんだよ、と教えてくれた。わたしのことが、いかにもかわいそうに見えたのかもしれない。
もしまた会えたら、もう一度お礼を言いたい。うれしかったから。笑うときは、にかっとはっきり笑う、さっぱりした子で、きっといまもそういう人柄に違いないと思う。
彼女も転校生だから、帰省しても会えないけど、会いたいひとの、ひとりです。
こっちにいると英語での読み物のほうが身近だから読むけど、そうでなければ、日本語を読むほうが好きです。
英語をよく知らなかったころ、よく聴いていた音楽の歌詞がわかるようになって、なんだ、こんなくだらない歌詞だったのかとがっかりすることもあります。
夢がなければ、生きていけないと思います。
こんな古い記事まで読んでくださってうれしいです。
ブログは更新が滞るので、何度も閉じてしまおうと思ったけれど、そうしないでよかったです。
F先生は、苦手でした。中学に入ってすぐ病欠して、登校したら、英語のクラスは進んでいて、名指しされて起立して読むのだけどうまく読めなくて、正されながら何度も読まされて、クラスのほかの生徒も、たいがいうんざりしているだろうから、勘弁してもらいたいのに、なかなか解放されなかったことが忘れられません。こどもだったわたしには、その経験が苦いものにしか受け止められなくて、ずっとF先生のことが怖かった。あとになって、にこやかに接してくれるようになっても、かえってそれがなお怖かったみたいです。それからも、高校になってからも、わたしにとって特に英語は好きな科目にはならなかったんですよ。
ここでの暮らしが日本よりも長くなっても、英語を書くのも話すのも、完璧というのではないです。
こどもたちはわたしがここに住んだ年月よりも若いけど、わたしよりも英語の完成度は高いんじゃないかな。
英語特有のことわざや言い回しに知らないことも多いです。
土屋訓子さんという同級生を憶えていますか。彼女も転校生で竹田には数年しかいなかった。走るのが早くて、小柄で骨と引き締まった筋肉のみの体、という印象の子でした。
F先生とのことがあってすぐの休み時間に、土屋さんが、いちいち、それぞれの単語はこういう風に発音するといいんだよ、と教えてくれた。わたしのことが、いかにもかわいそうに見えたのかもしれない。
もしまた会えたら、もう一度お礼を言いたい。うれしかったから。笑うときは、にかっとはっきり笑う、さっぱりした子で、きっといまもそういう人柄に違いないと思う。
彼女も転校生だから、帰省しても会えないけど、会いたいひとの、ひとりです。
こっちにいると英語での読み物のほうが身近だから読むけど、そうでなければ、日本語を読むほうが好きです。
英語をよく知らなかったころ、よく聴いていた音楽の歌詞がわかるようになって、なんだ、こんなくだらない歌詞だったのかとがっかりすることもあります。